サウンド・プロデュース作品:華原朋美
いろんなつらい経験をくぐりぬけて、ついに心機一転シンガーとして再出発を果たしたともちゃんの、デビュー10周年記念アルバム「NAKED」に羽毛田さんが参加しました。
私は小室哲哉さんプロデュース時代からともちゃんが好きでCDも持ってたりしたので、羽毛田さんプロデュースのニュースを聞いたときにはほんとにうれしくて、ずーっと発売日を心待ちにしていました。
今回羽毛田さんが手掛けたのは、全10曲中6曲と半分以上です。TK時代のアルバムと断然違うのは、とにかく音がきれいで、アレンジがナチュラルなこと。ともちゃんの「切な明るい」魅力があふれていて、とても清々しい聴き心地です。タイトルが緑字の曲が、羽毛田さんプロデュースです。
m-01 好きは世界一長い言葉
イントロがとってもきれいなアップテンポな明るい曲。太田裕美さんのアレンジに通じるさわやかさです。参加ミュージシャンは羽毛田さんのほか、ギターの古川昌義さん(live image3のギタリストです!)、金原千恵子ストリングス、BGボーカルのMaharuさん。
m-02 涙の続き
今ヒット中のシングル曲。テレビ東京系「水曜ミステリー9」のエンディング曲だそうです。羽毛田さんの担当ではありませんが、ピアノと弦が中心のアレンジ。ストリングスは弦一徹ストリングス、ピアノは重実徹さん。
m-03 あなたがいれば
昨年のレコード大賞受賞曲ですね。ドラマ「東京湾景」の主題歌の日本語カバー曲。アレンジのベースがパッヘルベルの「カノン」です。弦一徹ストリングスの演奏。
m-04 哀しみの向こう
ダイアナ・ロスの“If we hold on together”の日本語カバー曲。サビを聴かないとダイアナ・ロスの曲だと気が付かない、ともちゃんの声にとてもぴったりなアレンジでびっくりしました。とても有名な曲なのに、気負いがなくていい感じ。羽毛田さんの「暖」なピアノが寄り添います。
m-05 Summer Vacation
島野聡さんの作・編曲。ちょっとスパニッシュな感じで、CM曲に使えそうだなー、と思いました。ギターは古川昌義さん。
m-06 愛のうた
このアルバムの中で、私が一番気に入った曲です。幻想的なアレンジで、他の曲とちょっと雰囲気が違うんですが、CDを聴きながら何かしていてもこの曲になるとはっと気が付く、そんな感じ。羽毛田さんのピアノ、古川さんのギター、金原千恵子ストリングスに、パーカッションの梯郁夫さんが加わっています。
m-07 たったひとつの約束
ともちゃんらしい「切な明るい」路線の曲です。歌詞がすごくよくて、健気な感じにちょっとジンと来ます。ともちゃん頑張れ!!ミュージシャンはm-01と同じです。
m-08 ほうき星
「あなたがいれば」と同じ、韓国の作曲家の作ですが、とても美しい曲。これも最初に気に入りました。とてもやさしいけど冴えた感じのアレンジだなと思ったら、それもそのはず、参加ミュージシャンがすごく豪華です。羽毛田さんのピアノ、渡辺等さんのベース、楠均さんのドラム、西海孝さんのギター、梯郁夫さんのパーカッション、フルートの赤城りえさん、そして金原千恵子ストリングス。さぁどうだっ!という感じ。フルートが美しい!
m-09 しあわせの道
秋元康さんの作詞ですが、とってもいい詞です。ともちゃんのこの10年を象徴するかのような…。羽毛田さんのピアノ、石川具幸さんのベース、西海さんのギター、梯さんのパーカッション、赤城りえさんの(美しい!)フルート、金原千恵子ストリングスとともに、ともちゃんの歌声をやさしく包むのは、羽毛田さん、西海さん、江崎稔子さんのBGボーカル!!
m-10 ベン
幼いマイケル・ジャクソンの歌声が愛くるしかった映画のテーマ曲の日本語カバー。ベンって、すごく凶暴になって悪いことをするネズミなんですよね。この映画、小さい頃観た覚えがあります。マイケル・ジャクソンのテーマ曲もFMの映画音楽特集で録音した覚えが…。ともちゃんバージョンは坂本昌之さんのプロデュース。ギターは古川望さん(初穂さんの弟さんですね?)、そして弦一徹ストリングス。
(投稿者:kingyo 投稿日: 050705)