サウンド・プロデュース作品:松永英也
なんとやわらかい、そしてなんてやさし〜い音。とっても新鮮です〜〜〜!
「memories」語りかけてるようなカンジが好きです。
アジア!!の「Oriental Journey」も好き!!トロンボーンの歌うような音色に聴き入っているといい感じでピアノが入ってつないでいくところとか。
kingyoさんの好きな「Eternity」。うふふっ、イントロのピアノでやられました(笑)。タンターン♪、タッ、タ〜ン♪って強く弾くトコ、きゃ、羽毛田さん!!って思いますね。一番弾いてるお姿が浮かんでくる曲かな。
楽器経験乏しい私でも、とっても楽しめましたよ。
(投稿者:まるちゃん 投稿日: 060910)
アルバム「Dreams」2006年6月14日発売
(ヤマハミュージックコミュニケーションズ YCCS-10038)
羽毛田さんがアレンジで参加して、2006年6月14日に発売された松永英也さんのアルバム「Dreams」を聴いてみました。
松永さんは1977年1月6日生まれの29才。東京芸大出身のトロンボーンプレイヤーです。英国王立音楽院の大学院でも学び、帰国後の昨年(2005年)ファーストアルバム「BriliantDays」でデビュー、この「Dreams」がセカンドアルバムになります。
今回のアルバムは、新井誠志さんのプロデュースで、アレンジャーは羽毛田さんと岸利至さん。昨年発売された「ガイアの夜明け」イメージアルバムと同じメンバーです。
新井さんはその他、2004年1月に日本テレビ系で放送されたドキュメンタリー「運命の女 モリゾからの手紙」のテーマ音楽で羽毛田さんといっしょに仕事されています(新井さん作曲・羽毛田さん編曲)。
今回のアルバムも、「ガイアの夜明け」を髣髴とさせる雰囲気を持っています。「私を泣かせてください」など、「ガイア」に収録されている曲もあります。でも、主人公がトロンボーンというだけで、本当に今まで聴いたことのないような音世界に入り込んだ気がしました。一番最初に聴いた感想は、ただただ「びっくりしたぁ!」
トロンボーンをひたすら聴くことなんて、ジャズなどでは多少あるにしても、ほとんど初めてでしたから。
また最初に聴いた時、かなり小さめの音で聴いたので、なんとなく全貌がつかめないまま聴き終わった、という感じでした。
そこで、二度目はかなり大きな音で聴いてみました。そうするとトロンボーンのやわらかで、酸素がいっぱい入った感じの音が部屋中に響き渡り、なんだかとっても楽しい気分に。「あぁ、トロンボーンっていいじゃない!」
たとえば利発で器用なキャラのサックスと違って、トロンボーンの音ってすごくお人好しでちょっと不器用な感じがするけれど、羽毛田さんのピアノとアコースティックにあわせている「YURAGI」や「Eternity」を聴いていると、誰を信じていいかわからないこの世の荒波の中、「あんただけは信じられるよ!」っていう気持ちになりました。そんな包容力のある音です。松永さんのトロンボーン。
1.Gabriel's Oboe (作曲:ENNIO MORRICONE 編曲:岸利至)
今年(2006年)のlive imageで、ゲストのカルロス・ヌニェスさんが吹いていましたね。映画「ミッション」のテーマ曲、松永さんもモリコーネが大好きだそうです。
アルバム冒頭から太鼓が鳴り響く、とてもプリミティブな感じのアレンジ。トロンボーンの雄大な響きによくあっています。サバンナの夜明けという感じ。
Trb:松永英也
All Other Instruments:岸利至
2.Oriental Journey (作曲:松永英也 編曲:羽毛田丈史)
羽毛田さん担当の1曲目は…アジアです!エキゾチックな歌声や胡弓の音色、ピアノ、ストリングスが大河の流れのようにトロンボーンを包み込みます。遊牧民族の市場にまぎれこんだみたい。広々とした大地を感じる、悠久なトロンボーンです。
Trb:松永英也
All Other Instruments:羽毛田丈史
3.YURAGI (作曲:松永英也 編曲:羽毛田丈史)
一転、シンプルに羽毛田さんの「暖」なピアノとトロンボーンがからみあいます。こんな繊細な音を出す楽器だとは思わなかった…。トロンボーンとピアノって、想定外の組み合わせだけどとてもいいんですよ、これが。このアルバムの中では、最も相性のよい感じがしました。
Trb:松永英也
Pf:羽毛田丈史
4.Reflection (作曲:松永英也 編曲:岸利至)
80年代サウンドを思い出して作った曲だそうです。(80年代って、松永さん幼稚園児〜小学生じゃぁ?)うむむ、確かに80年代のドラマの劇伴とかにありそう!ギラギラ、熱いです。ディスコな時代の音ですねぇ。エンディングの感じが、、、ああ80年代邦楽!
Trb:松永英也
All Other Instruments:岸利至
5.memories (作曲:松永英也 編曲:岸利至)
これはとってもガイアっぽい(?)曲です。そのまま使えそう(笑)
吹奏楽などでおなじみの、あのトロンボーンの音がします。公平で、頼りがいがあって、みんなのまとめ役の学級委員長の男の子。そんな感じ。
Trb:松永英也
All Other Instruments:岸利至
E.Guitar:大西克己
6.Lascia Ch'io Pianga〜私を泣かせて下さい
(作曲:GEORG FRIEDRICH HAENDEL 編曲:岸利至)
ガイアアルバムでは羽毛田さんが編曲しましたが、今回は岸利至さんの編曲。ギターのバッキングで、かなり軽快な感じに。打ち込み音と、アコースティックなトロンボーンとの対比がおもしろいアレンジです。冒頭はグレゴリオ聖歌風。
Trb:松永英也
All Other Instruments:岸利至
Gut Guitar:大西克己
Vocal:小島希代子
7.Jesu. Joy Of Man's Desiring〜主よ人の望みの喜びよ
(作曲:JOHANN SEBASTIAN BACH 編曲:岸利至)
松永さんはバッハが大好きだそうな。このトロンボーンを聴いていると、あぁやっぱり松永さんはクラシック出身の人だなぁと、なぜかそう思いました。とてもポップなアレンジであるにもかかわらず…。電気的でカラフルなバッキングを背に、トロンボーンが淡々と音を刻んでゆきます。松永さん、どこで息継ぎしてるんだろう…。
Trb:松永英也
All Other Instruments:岸利至
E.Guitar,Gut Guitar:大西克己
Vocal:小島希代子
8.Always (作曲:新井誠志 編曲:羽毛田丈史)
イントロはパイプオルガンの音、そして一転さわやかなアレンジに。 このアルバムでは唯一の生ストリングス(MANABE STRINGS)によるバッキングです。
やっぱりトロンボーンはアコースティックな音と相性いいような気がするのは私だけかな…。トロンボーンの音が、とても美しく聴こえます。耳なじみがとてもよい感じ。プロデューサーの新井さんの作曲。
Trb:松永英也
All Other Instruments:羽毛田丈史
Strings:MANABE STRINGS
9.Grand Serenade (作曲:松永英也 編曲:岸利至)
とても美しいメロディーの曲。トロンボーンの音のよさが生きている感じがします。やわらかくて「馥郁(ふくいく)」、という言葉がぴったりの…。聴いていると、とてもすがすがしい気分になりました。このトロンボーンは、かなり男前。
Trb:松永英也
All Other Instruments:岸利至
E.Guitar:岸利至
10.Eternity (作曲:松永英也 編曲:羽毛田丈史)
このアルバムの中で、私が一番好きな曲です。メロディーも、編曲もとてもシンプル。トロンボーンもピアノも、音が深い!美しい!
はけちゃんファンとしてはたまらんです、この音!
テレビ東京系「ザ・ドキュメンタリー」のエンディングテーマだそうです。
Trb:松永英也
Pf:羽毛田丈史
(投稿者:kingyo 投稿日: 060904)