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パリ・デビュー30周年記念コンサート
加古隆 Anniversary Year!〜巴里の日〜

031207 kingyoのレポート@Bunkamura オーチャードホール

ゴンチチ@野音じゃありませんがお天気は…

室内のライブに行くのに天気は関係ないですが、暖かくてよく晴れた、気持ちのよい日なら、会場に向かう足取りも軽くなります。今日の東京は、そんなすばらしい「ライブ日和」でした。

行ってみないとわからない、加古さんのコンサート

この夏に羽毛田さんがパーソナリティーを務めたTokyo FMの「My Heart Strings」の第4回目、ゲストの鈴木杏樹さんと羽毛田さんが、加古さんのサントリーホールのコンサートに行かれて「ライブって行ってみないとわからないことがある」とお話をされていたのを聴いて、「加古さんのコンサートで行ってみないとわからないことってなんだろう」と、期待でパンパンになって会場に入りました。

Bunkamuraオーチャードホール、そしてMy Position

オーチャードホールは、渋谷の東急百貨店本店に隣接した、東急Bunkamuraの中にあります。
開場時間の4時半に着いたのですが、もうすでにたくさんの人が列を作って開場を待っていました。
年齢層は小学生くらいの子どもから年配の方までさまざま。比較的、年令の高い方が多かったよう。各界著名人の方も、何人かいらっしゃってました。
オーチャードホールは、意外に客席の奥行きが深い、かなり大きなホール。ステージの天井がずいぶん高いので、びっくりしました。客席は3階までありましたが、今日の私の席は、2階左側の最後列。「ハケポジ」と呼ぶにはちょっと苦しい感じ。(今日は羽毛田さんシンセだから関係ないですが。)ステージまでかなり距離があるので、出演者の方の表情までは見分けられないみたい。こ、こんな日に限って双眼鏡を忘れてしまって…シンセをあやつる羽毛田さんの表情を、ばっちりとらえたかったのですが、残念!

第一部の6曲

開演前は、「どんな始まり方をするのだろう」と、いつも緊張します。不自然な始まり方だと、後味悪くなってしまうのもあるけれど、人前で演奏した昔の記憶がよみがえって、演奏者の気持ちになってしまうのかもしれません。
今日もどきどきしましたが、開演と同時に加古さんが早足で出て来られ、ピアノに向かって、最初のフレーズが鳴った瞬間から、会場の空気が変わったのがわかりました。空気が温度と色彩を持ったような、豊かになったような感じでした。緊張する必要なんて、全然なかった…

1.秋を告げる使者
2.湖沼の伝説
3.大河の一滴(alto saxの須川展也さんと)
4.雲(celloの植木昭雄さんと)
5.白梅抄−亡き母の
6.雪の中

子どもの頃に、ビゼーの「アルルの女」第一組曲を聴いて魅せられて以来、サキソフォン(特にアルト、ソプラノ)は私が一番好きな楽器ですが、須川展也さんは、このクラシックのサキソフォンの第一人者の方です。「大河の一滴」で、加古さんのピアノにすべりこむように入ってきた須川さんの音色が素晴らしかったです。音の縁が、空気と交じり合うような感じ。
4曲目の「雲」は、まさに今日のような日にふさわしい曲でした。加古さんは、マイナーコードの曲が多いそうですが、これはめずらしいメジャーコードの曲。晴れた空にポッカリ浮かんだ白い雲、暖かな午後のイメージだそうです。植木昭雄さんのチェロも、のんびりした音色になっていました。
植木さんは、加古さんがとても有望視なさっている、若きチェリスト。羽毛田さんとも、live imageやサントラ(「高原へいらっしゃい」など)でいっしょにお仕事されてますね。チェロも、サキソフォンと並んで私が大好きな楽器なので、今日のゲストの取り合わせは個人的に最高!でした。
5曲目の「白梅抄−亡き母の」は、上に書いたラジオ番組で鈴木杏樹さんがリクエストされた曲。
ぜひ生演奏で聴いてみたいと思っていました。CDの演奏よりもずっと激しく、加古さんのお母様への強い思いが胸に迫りました。
6曲目の「雪の中」は、聴きながら映像がパーッと浮かんでくるような曲でした。加古さんが北国を旅行中、雪の中を車で疾走した時の光景から浮かんだそうですが、私は以前住んでいた北海道の吹雪をリアルに思い出しました。水分を含んだ重い雪ではない、北海道のかわいた小粒な雪が、車のフロントグラスに向かってくるような感じかな。加古さんがご覧になった雪はどんなだったのかなぁ、などと考えながら聴いていました。

第二部−T 映像の世紀

20分間の休憩の後、いよいよ第二部が始まりました。
青いライトとスモークで、ステージの雰囲気が一変。
たぶん羽毛田さんがプログラミングしたシンセサイザーの音(未知と遭遇してしまいそうな、宇宙的な感じ)で、出演者が席についていきました。
羽毛田さんがいよいよ登場。茶系のスーツ姿。(双眼鏡がないので細かいところがわからない!)
そして、ジャズのようにアレンジされた「パリは燃えているか」を演奏、そのあとさらに、組曲「映像の世紀」より「時の刻印」「シネマトグラフ」「ザ・サードワールド」「睡蓮のアトリエ」、最後にオリジナルの「パリは燃えているか」が演奏されました。
私の席からは、ステージ右手にセットされたシンセサイザーを弾く羽毛田さんと、その手の動きはけっこうはっきり見えましたが、とにかく遠いので、あまり細かいことはわかりませんでした。
ところが、ふとステージの左サイドを見ると、うしろの壁に羽毛田さんの大きなシルエットが!
右手からライトをあてて、壁に演奏している影を浮かび上がらせるという演出!
頭をそらせたりしながら演奏する姿が、かっこよく映し出されました。映画を観ているような、なかなかしびれる仕掛けでした。
ハケポジのファンの皆さんに見せたかった!
羽毛田さんは、シンセサイザーでいろいろな音を作りながらメインの楽器をサポートしていく感じでしたが、一ヶ所須川さんのサックスに(たぶん)オーボエの音色でからむところがありました。
すごく不思議だったんだけど、管楽器は息を吹き込むから、当然音を出していく感覚が鍵盤楽器とは全く異なるはずなのです。ところが、羽毛田さんが弾くオーボエは、全くホンモノのオーボエと同じように、自然に須川さんのサックスにからんでいました。弦楽器のときは、ほんとうに弦をはじいたり弾いたりしているように音が並んでいるし、、、たぶん楽器をやったことのある人ならわかると思いますが、指先だけで完璧に異なったカテゴリーの楽器を再現できるのは、それぞれの音を知り尽くしているからなのかなぁ、と改めてハケ指の不思議に思いをはせてしまいました。

第二部−U 映画「The Quarry」より

加古さんと、ベルギーの女性監督マリオン・ハンセルとのコラボレーションである作品で、雑誌で見て以来、ずっと聴きたいと思っていました。
メインテーマの「曠野のアリア」と「追跡」が演奏されました。
特に「追跡」は、チェロ4台の緊迫した演奏で、映画は観ていないけれど、場面が目に浮かぶようでした。この映画は1998年のモントリオール世界映画祭でグランプリを受賞したそうです。

第三部−「賢治から聴こえる音楽」より

今回のコンサートは、ゲストの楽器がサキソフォンとチェロ(しかも4台)であることや、アーティスティックな舞台演出など、いろいろ斬新なことが多かったですが、この第三部には本当に驚きました。
音楽家は、風景や映像や絵から音を生み出す力のある人だということは、羽毛田さんを見ていてもよくわかりますが、加古さんは言葉からも音楽が生まれる、とおっしゃいます。「憧れが純粋な結晶のまま封じ込められている」と加古さんが表現される宮沢賢治の文章のいくつかを主題に、そこから生まれた音楽が6曲演奏されました。

1. プロローグ−イーハトーヴと賢治
2.永訣の朝
3.銀河鉄道の夜
4.セロ弾きのゴーシュ
5.グスコーブドリの伝記
6.エピローグ−注文の多い料理店の“序”

びっくりしたのは、これらの音楽の間に、実際にそれぞれの一節が朗読されたことです。
それはつねづね、こうして音の体験を文字にしようとしながら、「音楽の前では言葉は無力だ」と信じていた自分の思いをくつがえす体験でした。
正しく選べば、言葉はこんなに力があって、音楽のように美しく響くものなのだということに気が付きました。
画家が素材や色を選んだり、加古さんや羽毛田さんが音やリズムを選ぶように、繊細な感覚と集中力で選ばないと、こうも人の心に響く言葉にはならないとは思いますが。
特に、「永訣の朝」は胸に迫りました。
自分ではない、誰か他の人の幸せやよいことを心から祈り、思いやる言葉は何よりも美しい。

アンコール

最後の曲が終わってお辞儀の後退場しても、全く拍手は弱まらず、アンコールになりました。
曲目は、imageでもおなじみの「黄昏のワルツ」(NHK「にんげんドキュメント」のテーマ曲)でした。
大好きな曲なので、なまで聴けてとてもうれしかったです。
演奏後、シンセの後ろにいた羽毛田さんも舞台前方へ進み出て、加古さんとがっちり握手。
その後も長い間盛大な拍手が続きました。

行ってみてわかったこと

前段の話題に戻りますが、行ってみてわかったことは、とにかく「行ってよかった」ということ。
今まで、加古隆さんの音楽のほんの一面しか知らなかったんだなと、つくづく思いました。
それから、加古さんの声やしゃべり方がとても素敵です。live imageで気付いてはいましたが、今日再認識しました。
そして…やっぱり羽毛田さんのシンセサイザーは不思議だ…。

余談

加古さんは、パリでデビューされてから今年で30年、あっという間だったけれど、そのときまだ生まれていなかった若い人たちで、こんなに優秀な音楽家たちが育っているのだから…というお話をされていました。
羽毛田さんは30年前…と考えたとき、ふと気が付きました。30年前、羽毛田さんは13歳の中学一年生。はじめてギターを買ってもらって、音楽と積極的に向き合い始めた年でもあります。
羽毛田さんにとっても、今年は「音楽始めて30周年記念」なんだなぁ、と勝手に感慨深くなりました。

羽毛田さんは加古さんのファンの方からもとても人気があるようで、盛大な拍手を受けていました。 ステージに登場したときもどっと拍手が。これにはびっくり。
最近新しい仕事場もでき上がったそうで、超絶にお忙しい日々のようです。成果発表、期待したいです! 寝不足注意!((kingyo)

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