live image 4 東京公演
040501 kingyoのレポート@東京国際フォーラム・ホールA
live imageの贅沢な味わい方
一度行ってみると分かるのですが、live imageは他にあまり例を見ない、とても特殊な
ライブです。何人ものメイン出演者の、数曲ずつのミニライブを一ヶ所で一度にやってしまう大胆さ、普段は決して聴くことのできない、出演者同士のコラボレーションを生で体験できる
贅沢さなど、その楽しさを数え上げるときりがありません。
その結果、上演時間は3時間以上に
渡り、しかも内容はぎっちり。集中力がふと途切れると、その間の記憶がすっぽり抜けてしまうこともなきにしもあらず。
だから、金銭的、時間的、地理的な状況が許せば、1回のツアーで
複数の公演に行ってみるのが理想的…それはとても贅沢な味わい方ではありますが。
リターンマッチ
別にプロレスするわけではないんですが、、、今年は初日川口に続き、東京公演の3日目にも行ってみることにしました。
東京国際フォーラムは、5000人収容クラスの巨大ホール。2000人クラスの川口リリアとは全く雰囲気が違います。一昨年のlive image d'amourで一度フォーラム体験をしていますが、あまりにステージから遠い席だったのと、スピーカーのノイズがかなり耳につらかったのとで、昨年はちょっと敬遠してしまいました。ということで、2年ぶり4会場ぶりのフォーラムでした。
特別な場所
5月1日は薄曇りの、風の強い暑い日でした。いつものように、開場時間を少しすぎた頃にフォーラムに到着。普段はJR有楽町駅から行くのですが、今回は渋谷から東京メトロの半蔵門線、有楽町線を乗り継いでいったので、駅から地下通路を通って直接建物に入れました。
入り口近くに、スポンサーのコンビニ「ampm」が!さすがにフォーラムのampmはとってもスタイリッシュ!建物の内装に合わせて、モノトーンなampmでした。
チケットを切ってもらってエスカレータに乗るまでの通路の両側に、出演者への花輪が飾られていました。「松谷卓さんへ」という文字がちらっと見えました。
エスカレータの正面にはグッズ売り場とCD売り場が。パンフレットだけ買って、さっそく客席へ。
今回のMy Positionは、舞台に向かって左側のブロックの真ん中あたり。前から二十数列目と、ステージまで若干距離はあるけれど、羽毛田さんのピアノ席はばっちり。まさに「真正ハケポジ」!
まだ開演まで40分くらいあったので、客席には少ししか人がいませんでした。椅子にすわって天井を見上げると…高い…。まさか葉加瀬さん、今日は「うちのリビングと天井の高さがいっしょ」
ネタは出さないだろう…。ホールAは、2階席もとても高いです。1階の一番後ろが2階といっても過言ではないくらいの高さがある、実に実に奥行きのあるホールです。最後列付近に座ると、ステージまで遠い遠い…。
ホールの空気を吸い込んで、思いました。やっぱりここは特別な場所。
ダークグレーで統一された都会的な内装。親しみやすさなんてかけらもありません。
でもなぜかすごく華やか。こわいけど、なぜかものすごくわくわくする感じ。
これが東京公演なんだな、と改めて思いました。
各地で公演を見事に成功させてお客さんを熱狂させたチーム・イマージュは、正念場の東京でどんなライブを見せてくれるんだろう。
ステージ見学
客席でじっとしていたら、ステージの前にお客さんが集まっていました。
このホールは天井は高いですが、ステージはすごく低くて、大人の腰ぐらいの高さしかありません。
どうやらみんな、置いてある楽器とか演奏席を見ているよう。よし、私も行ってみよっと。
羽毛田さんが弾くピアノやシンセを間近に見ることができました。それから、パーカッション席にはいろいろな太鼓や、カシャカシャなる貝を重ねたような楽器(?)がぶらさがってました。
バイオリン席、ドラムセット…そして、床には立ち位置などを示すのかな?出演者の名前を書いたテープがいっぱい貼られていました。
第一部開演
開演15分前頃から、お客さんが続々と席に着き始めました。やはりお客さんは老若男女さまざま。
「川口」とか「相模大野では」という言葉が聞こえてきます。リピーターはかなり多いみたい。
でも、 東京は企業関係者や批評家などの業界関係者も多いはず。果たして盛り上がるのか?
そうこうするうちに定刻が来て、「サイダーハウス・ルール」が流れ、開演となりました。
ステージに、オーケストラ・イマージュの面々が登場。またまた大きな拍手。この拍手を引っ張ったのは、おなじみのあの方かしら?ということで、私も負けずに、羽毛田さん登場時、拍手引っ張らせていただきました(もう何もこわいものはありません)。暗くて表情は見えなかったけど、羽毛田さんはちょっぴり反応してました。
鳥山雄司さんコーナー
鳥山さんは他公演と同じ2曲をまず演奏。4月24日の札幌公演のとき、雪が降ってとても寒かったのですっかり風邪を引いてしまったそうで、鼻水ずるずるだとか。管楽器でなくてよかったですね。心なしか、顔色がお悪かったような。
今回の「世界遺産」は、オリジナルバージョンと、ロンドンのROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRAと共演したときのバージョンをミックスしたものだそうです。
それから、羽毛田さんをフィーチャーして演奏された「An Evening Calm」ですが、羽毛田さんがピアノの弦をはじく音が川口のときよりもずっときれいに入って、竪琴のようでとてもいい感じでした。
小松亮太さんはすごい
小松亮太さんは、東京でもやはり人気者。「目覚め」の曲紹介のとき、他会場では「ダバダ〜」が高音の裏声でウケてましたが、なぜかこの日は低音で「ダバダ〜」でした。気持ちはわかります。
川口ではこの段階でかなり雰囲気が和らいでいたのですが、さすが東京。場内の空気はまだまだ硬いまま。ちょっと裏声出す気にはなれなかったかも(笑)。
でも、バンドネオンの演奏は真剣勝負の緊張感、すばらしいものでした。小松さん、本当にすごい方です。
一方の羽毛田さんも、 「ダバダ」の出だしの部分、ソロパート、それから「リベルタンゴ」の伴奏、 ソロパート、どれをとってもずしんずしんと響くような重みのある、それでいて色気を感じる演奏。今日はすごく乗ってる!と思いました。
松谷卓さんの少年の顔
東京でも松谷さんは大きく見えました!川口で聞いた曲紹介をまた聞くのだと思っていましたが、「Stargazer」の説明のとき、思わぬ話を聞くことができました。このスピード感あふれる曲は、松谷さんが昔から大好きだったF1に大きく影響を受けているそうです。そしてこの日5月1日は奇しくも事故死したブラジルのF1ドライバー、アイルトン・セナの10回目の命日でした。
「天国にいるセナにぼくの演奏が届けばいいなという気持ちで演奏したいと思います。」と感極まり声をつまらせながら話す松谷さん。
10年前といえば、彼がまだ多感な中学生の頃。大人の松谷さんの表情に、松谷少年の顔を見たような気がしました。ピアノの前に座っても、気持ちが静まるのを待っていたのか、しばらくじっとしていた松谷さん。そのあとの取りつかれたようなピアノは圧巻でした。
ゴンチチはマイペース
東京はあなどれない!と思ったのがゴンチチコーナーの前、リハーサル風景がスクリーンに映し出されたとき。松村さんや三上さんのアップの間に、メタルキョロちゃんの1ショットが入るのですが、川口ではここで場内大爆笑だったのです。でも、東京はシーンとしたまま。
なんのことかわからなかった人が、あまりにも多すぎたのかも…。
それでも、ゴンチチはマイペース。「Birth of Sigh」のあとの松村さんの「どうですかぁ〜」で、場内はいっきょにゴンチチペースになりました。このフォーラムでも、松村さんはきっちりお客さんに「ためいき」実践させました。
とりあえず、練習一回本番一回でしたが。でも、本番の「は〜」から、きれいに「風の国」につながりました。
フォーラムでは、従来の大1枚、小4枚のスクリーンのほか、左右の柱部分に演奏者を映す大スクリーンが1枚ずつありました。さすが大ホール。この追加分のスクリーンがとても見やすくて、目下ウクレレ修行中の私は、「【Hilo】」の演奏のときのお2人の手の動きが、とっても参考になりました。
「Hilo」というのは、ハワイのオアフ島(だったかな?)の町の名前で、最初ガムラン風に弾くので、「東京発バリ島経由ハワイ行き」ということでした。これ、川口でも聞いたな…。
さて、今日の三上さんですが、また松村さんに促され、「老後の話」が始まりました。
「スーパー一期一会」の話かと思ったら、なんと「ゴンザレス三上プレゼンツATM江戸前寿司サポーテッドバイampm、アサヒビール、新生銀行」ですと!?
話せば長いんですが(笑)おすし屋さんは目が合わせにくいし、値段もわからなかったりする。だから、銀行のATMをずらずらとお店にならべて、モニタにはCGのすし職人が映り、実は機械の中にホンモノの職人さんが入る。そして硬貨などが出てくるところから、ホンモノの手がお寿司を出してくれる。
通帳を入れるところからはイカなどの刺身がべろんと出てくる。お金が足りないときは「トロ積立」、気に入ったお客さんがいれば、「6号機にトロ振込み」などと振り込むことができる…。
以前、三上さんが「いい演奏ができると、老後のアイデアがぱーっと浮かんでくる」と話しているのを聞いたことがありますが、いったいどんな演奏でこんなアイデアが浮かんだのか…ナゾの生態をお持ちの三上さん、大炸裂でした。
このあと、お約束の「イコちゃん」紹介でしたが、プロデューサーの方に指示されたとかでちゃんと前回の主役のメタルキョロちゃんも登場しました(クーと鳴きました)。そして…
イコちゃんは3匹に増えてました!
あっけにとられた聴衆を見捨てて(笑)三上さんはとっとと演奏準備に。その後の「NDD」は「スピーカーの前にいる方、失神するかもしれませんよ」という松村さんの忠告どおり、大ホールも揺るがすような激しい演奏でした。クライマックスのライティングは、フォーラムの雰囲気にぴったりで、とてもきれいでした。青柳さんの都会的な音色のソプラノサックスソロも前以上に印象が強かったです。
さて、いつものようにゴンチチのサポートをする羽毛田さんでしたが、見る角度が変わって気が付いたことがあります。
私はずっと、ピアノを弾かない「放課後の音楽室」や「【Hilo】」のときは、舞台袖に下がっていると思っていたのですが、ナント羽毛田さん、シンセサイザーのかげに座ってました!
目から上だけ見えてたんだけど、笑ってたのかな?
第二部開演〜加古隆さんは大ホールが似合う
この大ホールに立って、これほど威厳に満ちて見える方はいない…。
加古さんが登場されてそう思いました。数々のステージに立たれた経験のなせる業、でしょうか。
加古さんの曲自体が、この規模のホールの尺にしっくりあっていたように思います。
このフォーラムでは、ライブイマージュは決してお祭りではなく、正真正銘「音楽会」だと思いました。今回の席から、植木さんと柏木さんの演奏がとてもよく見えました。幸せ倍増。
「黄昏のワルツ」では、ちょっとストリングス走りすぎちゃったかな?と思うところもありましたが、川口から8公演を経て、ますますオーケストラ・イマージュの演奏も脂がのってきた感じがしました。
オーケストラ・イマージュのニュー・シネマ・パラダイス
そのオーケストラ・イマージュによるニュー・シネマ・パラダイス。
今回は鬼怒無月さんのギターに注目。私自身、この映画には思い入れが強いので、このテーマ曲のギターはけっこうこだわるところ。私の趣味からすると、あまりアドリブを入れないストレートな演奏が好きなのですが、鬼怒さんのギターは個性バリバリ、思いっきり鬼怒流です。
でも、それがlive imageの醍醐味かも。いろんな経歴を持つミュージシャンが一堂に集まって、自分の目指す音楽、信じる音楽を貫く。それが、大きな魅力になってるんだと思います。
羽毛田さん登場
ここからが東京スペシャルプログラムです。
舞台左手に、羽毛田さん登場!オーケストラ・イマージュへの拍手を促した後、羽毛田さんのMCが始まりました。
「image」という1枚のCDから始まったこのライブ、最初はだれしも2回目があるとは思っていなかった。でも、観にきてくれたお客さんの要望や応援があって、今年4回目をやるまでになった。ぼくは来年もやりたいなぁと思うんだけど、みなさんはいかがですか?---ここで大きな拍手が。
そして話題は韓国公演のことに移りました。
はたして成功するのか、チケットは売れるのかと不安でいっぱいだった。
事前に鳥山さんとぼくが韓国に乗り込んで、宣伝をしてまわった。
テレビ番組に出演したときは、司会者がぼくたちのことを「イマージュ」という名前の数人のおじさんのバンド(スマップのおじさん版のような)だと勘違いしていて、一生懸命番組で説明した。
公演のほうは、大成功で、日本では考えられないようなすごい盛り上がり方だった。
そのとき、出演してくれた韓国の素晴らしいゲストを紹介します…ということで、東京公演だけのスペシャルゲスト、イム・ヒョンジュさんが登場しました。
イム・ヒョンジュさんの歌声
イム・ヒョンジュさんは、小柄で童顔色白の青年でした。
日本でのデビュー・アルバムに、日本で録音した曲を2曲追加しようということで、そのプロデュースを羽毛田さんが担当したそうです。
韓国語で挨拶するヒョンジュさんの横で、「韓国語はぜんっぜんわからないんだけど…打ち合わせしたのでわかります。」とソフトにボケながら通訳する羽毛田さん。
歌は、「image4」に収録されている「The Salley Gardens」と、「日本と韓国のかけはしになりたいという願いをこめて、日本語で歌います」と上手に日本語で曲紹介をされた、松任谷由実さんの「Haruyo, koi」。しっかりした音程、女性の低音とも聴こえるようななめらかな声、そして何よりも歌から伝わってくる豊かな感情。聴いていて、とてもゆったりとした豊かな気持ちになりました。
それにしても、羽毛田さんのボーカルをサポートするピアノ。
さすがに鬼束ちひろさんをはじめ、数々のボーカリストをプロデュースしてきたピアニストです。
歌を前面に押し出す、つつみこむようなタッチの演奏に心底感服しました。気が付いたお客さん、少なかったかもしれないけど。
羽毛田さんはMCもなめらかに
存分に存在感を客席にアピールした後の、羽毛田さんコーナー。
「地球に乾杯」は、本当に人気がありますね。初回からフォーラムで演奏されているだけあって、大ホールを圧倒する迫力あるパフォーマンスで、演奏後は割れんばかりの大拍手でした。
私としては、次のアイリッシュ・
メドレー2曲に対する思い入れがものすごく強いのですが…。
そして「文明の道」。川口でも気付いていましたが、この曲は生演奏すると、番組のオープニングのときよりもソフトになります。視聴者をうならせた番組オープニングの迫力もナマで感じてみたい。
そして、NHKさん映像提供プリーズ!などとわがまま心も…。
さて、「地球に乾杯」後のMCですが、「地球に乾杯は最初のライブ・イマージュから演奏し続けている曲で、NHK総合でもう5年くらい放送されていたが、残念ながらこの3月で放送が終わってしまいました、だから『悲しい曲』なんです、ゴンチチみたいですが(ゴンチチが「放課後の音楽室」をいつもCMの放映が終わってしまった悲しい曲、と紹介するので)。
これからも、大切に演奏していきたい曲です。」
「ぼくは普段は人のプロデュースをしたり、映画や番組などの音楽を作っていてたくさんのCDを作っているが、自分名義のアルバムというのはこれまでなかった。でも、去年初めてソロ・アルバム『PRESENTS』を出すことができた。これも応援してくださる皆さんのおかげです。」
「その『PRESENTS』がなんと今日、ロビーで偶然売っています。ほかの出演者のCDも置いてあるし試聴機もあるので、ぜひ聴き倒して帰ってください。
そのあとは聴き逃げするもよし、全部買うもよし、もしどれを買うか迷ったら、 とりあえず『PRESENTS』を買ってみてください。」
けっこうお客さん笑ってました。ウケましたよ!羽毛田さん!
葉加瀬さん登場から怒涛のエンディングへ
なぜか舞台下手より小走りで登場した葉加瀬さん。
いつものように「お待たせいたしました〜」で始まりました。まさか今日はやらないだろうと思っていた「我が家のリビングの天井」ネタ、ここ東京国際フォーラムでも健在でした!おそるべし、葉加瀬さん!
ANAイメージソングの「Another Sky」は、なんと全日空便予約電話の保留音にも使われているそうです。羽毛田さんのJAL企業イメージ曲「Joyful Air Line」はどうなんだろう?
「流転の王妃」のこの日の演奏は、本当に感動的でした。ほとんどの出演者は、川口とフォーラムと、それほど際立った違いはなかったのですが、葉加瀬さんと小松亮太さんは本当に「全身全霊、渾身の」という感じの演奏でした。大舞台になるほど燃えるタイプ?
演奏後、ご本人が「あ〜気持ちよかった」というほどでした。
話題のNAOTOさんのニ胡ですが、初日以来経験をつまれたせいか、それとも初日はやはり緊張気味だったのか、見違えるように上手になっていました。
葉加瀬さんのMCで面白かったのが、長い楽屋での出番待ちの様子。
葉加瀬さんは、趣味とも言える「靴磨き」をして過ごすそうです。
小松さんの部屋からは、ひたすらバンドネオンを練習する音が聴こえるとか。
「これ以上うまくなってどうするんでしょう。」
ゴンチチはステージと全く同じ。ひたすらしゃべり、笑っている大阪弁が聞こえてくるそう。
「あの方たち結成25周年ですよ。ずーっと毎日いっしょ。これ以上何を話すことがあるのか。」
そして松谷さんは「ひたすら楽屋のリフォームをしている」と、「ビフォーアフター」のナレーションのマネを。葉加瀬さん、ほんとに多芸な方です。
鳥山さんが登場し、またお2人の「愛の」コラボレーション「A Different Day」を演奏。
でも、さすがにホストの真似はなかった!クラブ・イマージュは、フォーラムではちょっと無理か…。聞きたかったですけどね、もう一度「たろうです↑」「ゆうじです↑」のホスト口調。
演奏後の拍手も鳴り止まぬうちに、いつのまにか舞台右手に待機していた小松亮太さんにスポットライトが当たり、「情熱大陸」のオープニングのバンドネオンの演奏が始まりました。
これはもう、絶対音源なり映像なりに留めておきたいような、すばらしいパフォーマンスでした。
いつもなら、引き続きパーカッションが鳴り熱狂の渦に突入するところですが、あまりの素晴らしさで歓声や拍手がすごくて、中断してしまったくらい。
続いていつものようにパーカッションのアドレナリン爆発なリズムが始まりましたが、やはりフォーラム。始めは一部の人しかスタンディングする気配がありませんでした。
でも、盛り上げ上手な葉加瀬さんと鳥山さんに促されて、全員がスタンディング、そして川口にも負けないくらい、熱狂の渦に引き込まれていきました。やっぱりフォーラムも熱かった!
気のせいか、いつもより情熱大陸の演奏、長かったような。気のせいかな?
5000人の熱狂、もう半端じゃありませんでした。そして気が付いた…始めに書いたように、フォーラムは舞台が低いのです。全員が立って手を上げて踊ると、前が見えない!
ヒッシで飛び上がりながら、羽毛田さんの演奏もなんとか見ました。なんだか、すごい離れ技グリッサンドが飛び出していました。手が、ローリング、ローリング、ローリング、みたいな。
そして、ガッツポーズポイントもしっかりチェック!というか、いっしょにガッツポーズ!
途中、ストリングスメンバーから突如2名のサンバダンサーも飛び出して、びっくりするやら大爆笑するやら。そして最後は、ホールが一体となって怒涛のエンディングへ。
終わったときには、咆哮とも思えるような大歓声でした。
すぐにアンコールを促す手拍子が。
スタッフロールが一通りスクリーンに流れたところで、また出演者が舞台にそろい、お客さんも次々に着席しました。
葉加瀬さんが順番に出演者を紹介し、アンコールの「My Favorite Things」へ。
このおなじみのアンコール曲も、みなさんアドリブをきかせにきかせて、それぞれの個性をアピールしてくれました。
特に羽毛田さん!フォーラムで、よくぞやってくれました!と思うくらいボキャボキャなアドリブ演奏、ロックコンサートも真っ青なシンセでした。
いや〜、気持ちよすぎでした!もう一度言わせてください。羽毛田さん、ブラボー!
そしてカーテンコールへ。おそらくリピーターと思われるお客さんのほかは、座ったままでしたが、どんどんスタンディングオベーションをする人が増えていき、最後にはみんな立ち上がっての拍手でした。勢いではなく、本当の賛辞からのスタンディングでした。
ここまでフォーラムが熱くなるとは。今年のlive imageのステージは、この大ホールを凌駕する内容であり、パフォーマンスでした。
アーティスト一人一人の真剣勝負を目の当たりにして、お祭り騒ぎでは終わらない、live imageの真髄を見たような気がしました。
演奏曲目
第一部
1.The Song of Life (鳥山雄司) 2.An Evening Calm (鳥山雄司)
3.starneon (鳥山雄司 with 小松亮太)
4.目覚め〜ネスカフェ・ゴールド・ブレンドのテーマ (小松亮太)
5.リベルタンゴ (小松亮太) 6.Stargazer (松谷 卓)
7.出会い〜TAKUMI/匠 (松谷 卓) 8.Birth of Sigh (ゴンチチ)
9.風の国 (ゴンチチ) 10.放課後の音楽室 (ゴンチチ)
11.動物達集まる 【Hilo】 (ゴンチチ)
12.NDD / Night Dizzy Dance (ゴンチチ)
第二部
13.富の攻防 (加古 隆) 14.白い巨塔 (加古 隆)
15.黄昏のワルツ (加古 隆) 16.パリは燃えているか (加古 隆)
17.ニュー・シネマ・パラダイス (オーケストラ・イマージュ)
18.The Salley Gardens (イム・ヒョンジュ) 19.Haruyo, koi (イム・ヒョンジュ)
20.地球に乾杯 (羽毛田丈史)
21.この空と大地の出会う場所〜高原へいらっしゃい (羽毛田丈史)
22.文明の道 (羽毛田丈史) 23.Another Sky (葉加瀬太郎)
24.流転の王妃・最後の皇弟メインテーマ (葉加瀬太郎)
25.A Different Day (葉加瀬太郎 with 鳥山雄司)
26.情熱大陸 (葉加瀬太郎 with 小松亮太・鳥山雄司)
〜encore〜 My Favorite Things
ライブ後、すっかり言葉が頭から消えてしまって、このライブをどうやってレポートにしたらいいのか皆目わからなくなり、丸一日家のベランダから遠くの景色を眺めて言葉が湧くのを待ちました。
私が感じたことがなんとか伝わればうれしいのですが…。 (kingyo 040503)