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live image 12 川口リリア・メインホール(初日)

120428 投稿者:kingyo

4/28の川口 いつも異常気象だーと騒ぐ川口初日ですが、今年は連休の頭らしい、ちょっと初夏の気配を感じるようなよいお天気でした。

川口って今年で何回目なのかな…とふと思ったんですけど、自分の作ったアーカイブスによると、そもそも公演をテレビでしか見てない初回と、大阪と東京に行った2、そして葛飾に行ってみたくて初日をパスした8以外は、毎年行ってるみたい、わたし。
もっとも、3では初日は川口でなくて相模大野でしたけど。

そんなおなじみの川口リリア、グッズ売り場もCD売り場もトイレの位置も、すっかりのみ込んでいるので、開場の3時半を少し過ぎてから着きましたが、チケットを切ってもらってからの行動は実にテキパキでした。

新装いまんじゅう まず正面のグッズ売り場に直行して、パンフレットといまんじゅう(パッケージリニューアル、少しポップな感じに)、そしてダジャレ系新製品、「いまあげ(imaage)」もはずみで購入。
新商品「いまあげ」は、思わず「うまい!」と(味といういみではなくそのダジャレが)思ってしまい、羽毛田さんに持ってもらって2枚も写真を撮って、おみやげ画像にしました。

CD売り場では、今日は「image12」を買うという使命がありましたが、これは中休みのお楽しみに取っておくことにしました。

会場にはいって、座席確認。
川口では、一番前とかセンターで二列目とか、さまざまなびっくり席を経験してきましたが、今回は違った意味で良席でした。

一番前のブロックではなく、一段高くなっている十数列目以降のブロックの26番、つまりど真ん中、音の混ざり具合が最高で、センターのアーティストの動きがしっかりわかり、かつ一段高いのでステージの隅々まで見えるという、ストレスの最も少ない席でした。ほんとうに、最初から最後までたっぷり楽しめました。

  


今回のライブで一番のトピックスは、やっぱり映像じゃないかなと思います。
ライブのオープニングは、毎回「サイダーハウスルール」とともにオケメンバーが入場して、羽毛田さんが入場して、オープニング曲が演奏されて…というパターンでしたが、今回は全然違いました。

最初、ステージの背後の壁は長方形などの幾何学模様に、斜線がところどころ入っていて、思わず面積を求めたくなるようなごくごく普通の壁だったのですが、開演とともにこの模様の境目をライトの線が走りだし、羽毛田さんの「Joyful Air Line」が流れ始め、そして曲に合わせて様々な映像が壁一面に映し出されました。それも、四角いスクリーンの上ではなくて、いろいろな形をした壁の幾何学模様が一つ一つスクリーンの役割を果たしていて、それぞれに違う映像が映し出されたり、全部がはがれおちたり、めまぐるしく変化していくのです・・・
出演者の写真なども、いろいろ変化しながら映し出されました。

fishive!美術担当みなぞうによりますと、これは「プロジェクション・マッピング」という手法だそうです。
あとで羽毛田さんにも聞いたのですが、壁のそれぞれの模様には各々凹凸があって、そこにぴったりあった映像を映し出すことで、3D的な効果も生み出されるそうです。

このオープニングの圧巻の仕掛けと勇壮な「Joyful Air Line」ですっかり圧倒され、なんか今年のイマージュは違う!と感じました。
同じ曲を聴いていても、小さなスクリーンで映像を見ているのと全然空間の感じが違うのです。
この幾何学模様の壁は、全国会場に組まれるそうですので、これから行かれる方はぜひ楽しみにしていてください。

音と映像の先制パンチですっかりやられた客席でしたが、ちょっと気になったことが。
お客さん、この曲が羽毛田さんの作品だってわかってなかったんじゃないかなぁ。
はけちゃんファンならともかく、かなりなリピーターのイマージュファンの方でも、わからないんじゃないかなぁ。
もう結構まえの作品ですし・・・
JALとJASが統合した時の、CMで使われた曲なんですよ。ゴジラ松井選手が出演したんですよー、羽毛田さん作曲なんですよー、と大声で叫びたかった。
これを見た皆さん、知り合いの人に教えてあげてくださいね。RT希望!

  


さて、その後はわりといつもの感じで進行しました。
オケメンバーが登場し、会場から拍手、そして少し遅れて羽毛田さん登場。
羽毛田さんは各地で人気ですが、川口では毎年ほんとに人気があって、今回もまだシルエットでしか見えていないのに、大きな拍手が。羽毛田さんはお客さんの方を見て、少し頭を下げました。

衣装は、私の場所からは色しかわかりませんでしたが、いつものようにダークスーツに白いシャツ、そしてみなみさんの気になったポケットチーフはたぶん白・・・だったですよね?>みなみさん

今回は、アーティスト紹介もかなり凝った画像で、やはりプロジェクションマッピングで紹介されました。
最初に映し出されたのは、NAOTOさんでした。

NAOTOさんはいつものとおり、白っぽいパツキン、白いズボンとシャツにサンドベージュのヒラヒラしたベストで軽やかに登場しました。
この色のせいもあるけど、なんかNAOTOさんて華があるというか、出てきただけでステージが明るくなりますねぇ。
NAOTOさんは演奏前に今まで何をしていたかという話をしたのですが、そのときに「ナオキティ」がスクリーンに映し出されました。
この手の「映し出したいもの」は、まんなかの長方形のブロックに映し出されることになってたみたいです。

NAOTOさんの演奏曲目は
おなじみ「Sanctuary」(曲が切れるところで「すっ」とNAOTOさんが息をすってオケとぴったり頭が合うところが見せ場)
「Brand new days」(珠緒ちゃんのパーカッションがすごくかっこよかった)
「TWIN DRAGON」(ロックな曲。真っ赤なライトにブリッジ弾きでもーたいへん)

「Sanctuary」はピアノの前奏から始まるので、今回最初に音を出したのは羽毛田さんでした。
「TWIN DRAGON」は私の聞き間違えでなければドラマ「のだめカンタービレ」のために書いた曲、だったそうですが、二頭の龍が天がける映像のところでちょうどNAOTOさんが横を向いたので、その金のトサカが龍のたてがみとそっくりでNAOTOさん自身が龍みたいでした。

今回は全体的にやさしく美しく流れる曲が多かったので、NAOTOさんのパンチのきいたロックバイオリンがよいアクセントになってました。
もっとこれ系の曲をやってほしかったです。

スローな曲ではとても気持ちよさそうに、そしてハードな曲ではキメキメでバイオリンを弾きまくって軽やかに去って行ったNAOTOさんの後は、小松亮太さんでした。

小松さんは今回はこれまでに演奏したことのないものばかり2曲でした。
「グスコーブドリの伝記」は7月公開予定のアニメ映画で、小松さんがすべての音楽を手掛けたそうです。宮沢賢治の原作、杉井ギサブロー監督で、まだ公開されていないけれど演奏中に本編の映像がダイジェストで流れていました。猫がたんと出てくる映画でした。
音楽は小松さんらしい、明るくやさしい感じ。
「なぜまだ公開されていない映画の音楽を演奏したかというと、皆さんにこの映画を見に行ってほしいからです。」
そして2曲目が、昨年リリースした「俺のピアソラ」(なんだかヤンチャな感じ)から「ブエノスアイレスの夏」でした。
「タンゴ好きの人なら必ず知っている曲」だけど私は聞き覚えがなかった、、、
ブエノスアイレスの風景が壁面いっぱいに流れました。

小松さんは、なんとなくMCやりにくそうでした。
やっぱりいろいろ言わないといけないことなどがあるので、初日のMCはどの人もすべりが悪い感じでした。追々慣れていくんでしょうけど。

あっさりと出番が終わってしまった小松さんは手を振りながら去っていきました。
どうせまたコラボがあるんだろうから、まぁ最初はこんな感じね、と思ってましたが、意外にこの後小松さんは「情熱大陸」まで出番がなかった、、、
今イマージュは、コラボのほとんどない、あっさりしたライブでありました。

小松さんの次は宮本笑里ちゃんでした。
やはり笑里ちゃん大好きな男性って多いみたいで、私の周りの男性のお客さんたちの拍手が一段と大きくなりました笑
ほんとに妖精みたいですからねぇ、気持ちわかります。

1曲目は「Les enfants de la Terre fantaisei〜地球のこどもたち」。
これは私も大好きな曲で、たぶん自分が持ってる笑里ちゃんのCDの中では一番好きなので、とてもうれしい選曲でした。
特に今回は、笑里ちゃんが繰り返し訪れている東北の被災地唯一のオーケストラ、仙台フィルハーモニー管弦楽団との共演が実現したアルバム「renaissance」収録のバージョンでした。いつ聴いても、そして生演奏で聴くとさらに感動する素晴らしい曲です!
2曲目はGLAYのTAKUROさんと共作した「光」という曲でした。
曲調は葉加瀬さんぽいなーという感じでしたが、「聴いた人が希望を持てるように」とご本人が言っていた通り、若々しくて元気なアレンジでした。

1部の最後はゴンチチでした。
つね1000さんがすでに書いてくださってるので、補足程度に…

最近はトップバッターが多かったゴンチチですが、今回は休憩直前ということで「これはもう休憩ですよーということなんですよ」と松村さんのネタが自虐気味でした。
松村さんの「こんにちは」には、客席はまだ1回で応えられるほどまとまってなかったので、やり直し命令が出ました。でも、2回目にはちゃんと大きな声でご挨拶できた、素直なお客さんたちでした。
ゴンチチは全部で4曲、「放課後の音楽室」は「EASY BUSY」に収録されているのとほぼ同じ弦楽バージョンで大変うれしかったです。これがオリジナルかな?

次の「1967」は今回の「image12」に収録されている曲ですね。1967年と言えば、羽毛田さんは小学一年生。私も幼稚園児だったので、当時の映像はつね1000さんの前にいたおっちゃんと同様、食い入るように見てしまいました笑
でも、東京って基本あんまり変わってないよね。路面電車が走ってたり、自動車のデザインなんかが今と全然違ったりというのはあるけれど…
日本全体がぐぐっと前方斜め上を見ていた時代ですね。なつかしいと同時に、幼稚園の砂場とか、今はもうない実家とか、その頃自分がいた場所のことを思い出していました。
映像に押されてあまり曲を覚えてなかったので、帰ってから「image12」でもう一度聞きなおしました。

「風の国」は、これまた私が持っているゴンチチのアルバムの中で一番好きな曲なので、「あぁ今回はほんとにラッキーだわ」と思いました。ほんとにいい曲です!
これを聞くと初期のころのイマージュをものすごく思い出すんですよね、、、なつかしい涙

三上さんのトークは、「あげたい車」というのがスーパーのカートで、サングラスを前に付けて、サイドに「カセットで」放課後の音楽室などを流す、というとてつもない妄想でしたが、それより私は三上さんが「うちの近所のスーパー人生」がツボでした。
スーパー人生ってなに?と思ったら、松村さんが「ライフね」
関西系のスーパーだけど、関東にもポツポツありますよね。うちの近所にもあるな。
三上さん、かなりな頻度でライフに出没してらっしゃるんだろうなぁ。

  


第一部がさわやかな曲満載だったせいか、いつもにもましてサーッと時は過ぎ、休憩時間になりました。

休憩時間はまずCDを買うことに決めていたので、「image12」(特典ポストカード付き)と、そして加古隆クァルテットの「QUARTET」も衝動買いしました。
昨年のライブ・イマージュで演奏された「それぞれの海」がとても印象深くて、また聞きたいとずっと思っていたのでした。
その後は、今回急きょチケットの神が降臨して参加されたみなみさんとおしゃべりしていたら、あっという間に休憩の終わりを知らせる奇妙なブザー音が鳴り響き(リリアの音、なんだかヘン)席に戻りました。

  


第2部は加古隆クァルテットから始まりました。
加古さんは、今回でlive imageを卒業すると事前に明言されていたので、そのようなMCがあるんだろうなと思っていましたが、やはり1曲目の「黄昏のワルツ」の後、「ライブ・イマージュは今後もずっと続いて行ってほしい、そのためにも、一番年上の私が退いて、若い人に譲りたい」というお話をされました。
昨年から、新しい「クァルテット」という形態を取り入れて参加されていたので、またそれが本当に素晴らしくて、今後の展開を期待していただけに、私はとてもショックでした、、、もちろん加古さんが引退されるわけではないので、加古さんのコンサートに行けばいいのですが、やはり「live image」にとって加古さんはなくてはならない存在だったので、今後も「live image」は続いていくとは思いますが、この10年と少し続いてきたものとは別のものになるんだろうな、という予感がしました。
そんな貴重な加古さんのライブ・イマージュ最後のステージでしたが、本当にこれっきりなのは惜しいすばらしいものでした。
昨年も書きましたが、聴く側はもちろん、演奏する4人にとっても至福のひとときなんだろうなということが感じられる演奏でした。特に、ソロのある相川さんや植木さんと違って、普段はあまり単独の音を聞く機会がなかったビオラの南さんの音を、クァルテットではじっくり聴くことができるのですが、これがもう良くて良くて、、、

「黄昏のワルツ」の後は、NHKスペシャル「映像の世紀」のために作られたたくさんの曲の中から選ばれた、組曲「パリは燃えているか」が演奏されました。
不穏さをはらんで心をかきみだす感じの「ザ・サード・ワールド」、番組の中でモネが「睡蓮」を実際に描いている映像があって、その場面のために作曲したという「睡蓮のアトリエ」、そして「パリは燃えているか」の3曲の組曲でした。
私は特に「睡蓮のアトリエ」がとても好きになりました。羽毛田さんの昔の作品にも同じような印象を持った曲がありますが、聴いていると自分を取り巻く現実の空間とは違う、なつかしいような、でも行ったことのないような空間に引き込まれる気がします。また同時に、光とか色とか、視覚的なイメージが広がる曲でもあります。言葉にするのがむずかしいのだけど、とても精巧な曲だと思いました。
演奏を終えて、万雷の拍手の中退場する加古さんの姿を見て、あぁ、もう川口の初日で加古さんを見ることはないのだなと、実感してしまいました。

「パリは燃えているか」でシンセサイザーを弾いていた羽毛田さんは舞台上手にはけてゆきましたが、ぐるっとまわって下手から登場するはずだからどうするのかなー、走るのかなーと思ったら、次は「オーケストラ・イマージュ」のコーナーだった。ちょっとドキドキしちゃいました。
今年のオケの曲目は、ソフトバンクのCMでおなじみの「白戸家のクラシック音楽〜live imageスペシャルバージョン〜」と題して、「亜麻色の髪の乙女」、「くるみ割り人形」の中の「あし笛の踊り」「花のワルツ」でした。くるみ割り人形は、原曲のストリングスのパート以外は、青柳さんのピアノや天野さんのギターでメロディーを弾いたり、バンド用にアレンジされていました。純粋にクラシックの曲を、ライブ・イマージュでストリングスの方々が弾いているのを聴く機会はあまりないのですが、こうして聴いてみるとやっぱり上手だ!感動でした。
実は、「くるみ割り人形」は、私がごくごく幼少のころ(たぶん7歳ぐらい)、バレエを習っていてはじめて発表会でちゃんと踊りに参加した演目で、脳にものすごい深さで焼き付けられているバレエ曲なのですが、この「あし笛の踊り」と「花のワルツ」は上級のトウシューズをはいたお姉さんたちが踊っていた憧れの曲でありました。
まだトウシューズを履かせてもらえなくて、衣装も曲も少し地味目な「アラビアの踊り」を割り当てられた私にとっては、この2曲は超特別な曲(振付まで覚えている!)、そして「くるみ割り人形」に出会って音楽が大好きになったので、この選曲には平静ではいられませんでした!

羽毛田さんといまあげ オーケストラの次は、お待ちかねの羽毛田さんのコーナー。
川口のお客さんはノリがよいのか、スクリーンにアーティストの写真が映し出されると毎回大拍手でしたが、羽毛田さんのときも一際大きな拍手が起こる中、ご本人登場となりました。
今年の羽毛田さんコーナーには本当にびっくりでした。
live imageが続く限り演奏し続けたい、とその昔MCで話していたはずの「地球に乾杯」が演奏曲目から消えていた!開演前にパンフレットでセットを確認して目を疑いました。
あとで羽毛田さんに聞いたところ、まずスタッフからの要望や昨年のアンケートなどで「ルーキーズ」に対するリクエストが多かったので、これは演奏するということが決まっていたそうです。そして、近年の作品の中でも大作と言える「學」はぜひ演奏したいし、「最高の人生の終わり方」も最新作として演奏したいし…3曲の制約の中で、必然的に「地球に乾杯」がなくなってしまったそうな。
うん、たまにはそれもいいかな。もう11年連続で、ほとんどアレンジも変えることなく(昨年の葉加瀬さんとのコラボは別にして)演奏されてきたので…と思ったけど、やっぱりないとなんだか寂しいですね、地球に乾杯は。
特に今年は映像がすごかったので、あのステージいっぱい幅のスクリーンに映し出される映像とともに、聴いてみたかったなとちょっと思いました。
でも、それ以上に私は「宇宙の渚」が初披露されなかったのがちょっとショックだった、、、これまで「文明の道」など、live imageが本邦初演になったNHKスペシャルの楽曲もあったので、ちょっと期待していたのですが…。もとがフルオーケストラの曲なので、アレンジは大変でしょうけどね。
ということで、今年はすべてドラマの、そして曲調もやさしく美しい系の3曲となりました。
「最高の人生の終わり方」は、聴くとどうしてもあの「井原家のおはぎ」の味がよみがえってしまう!大変素朴でおいしいおはぎだったなぁ。live image物販でも、ぜひ販売して「いまんじゅう」とデスマッチしていただきたかったです。

羽毛田さんのMCは、今年に入ってから本当に作曲の仕事が多くて、1ヶ月で作った曲数の最高記録となったことと、初体験のミュージカル音楽の制作のお話でした。
羽毛田さんは元来、ミュージカルとかオペラは苦手なタイプだと以前聞いていたのですが、関わってみてずいぶんはまってしまったそうで、家で家族で話すときもミュージカルぽくポーズを取りながら話してみたり、お子さんともミュージカルごっこをしてみたり、とほほえましい日常が垣間見えるお話でした。お子さんやご家族の話はこれまでされたことがなかったので、びっくりしたお客さんも多かったかも。私の前の席の人も「子ども、いるんだ」とつぶやいてました。

最後はいつものとおり、葉加瀬太郎さんの登場。
羽毛田さんが出演順でこのポジションになったことがかつてなかったので、羽毛田さんコーナーが終わっていきなりエンディングに向かっていく流れがなんとなく不思議な感じでした。
※「羽毛田さんが出演順でこのポジションになったことがかつてなかったので」は間違いでした汗。2006年のlive image 5のときに、葉加瀬さんの1つ前にご出演でした。訂正してお詫び申し上げます、、、(2012.6.22kingyo)

葉加瀬さんは今回はコラボもなかったので、2時間半待ちに待って、普通のコンサートならもうここで終わってしまう頃にやっと出番が来ました、と待ちくたびれた様子。今年のMCでは、ステージ、客席ともに年齢層が高めだからみんなそろそろ腰が痛くなってるでしょう、深呼吸しましょう、みたいなMCを各地でされていたようですが、ここでいじられるのがチェロの柏木広樹さんと決まっていたようで、川口では「柏木君なんか、魚の死んだみたいな目になってる」と言われてました。
衣装は、白地に黒いぐちゃぐちゃ模様の上着と黒いズボンで、昨年の真っ赤なスーツとは違う路線で、また意表をついてきました。
1曲目は昨年も演奏した「ひまわり」。これはやってくれるだろうと期待していたので、嬉しかった!つい最近、自分でも大舞台で演奏したばっかりだったし。私にとっても忘れられない、羽毛田さんアレンジの曲です。
そして、この曲は今回の曲目の中で、最も効果的に後ろのスクリーンを使えていた曲だと思いました。背景いっぱいに広がるひまわり畑を見ていると、本当に自分がひまわり畑の中にいてこの曲を聴いているような気持になりました。
「これは音と映像のインスタレーションだ!」と気付いた瞬間でした。
2曲目は、首都圏ではすっかりおなじみの野村不動産のマンション「プラウドシリーズ」のCM曲、「Someone To Watch Over Me」。
するすると天井からミラーボールが下りてきて、スタンダードナンバーらしくレトロなムードを演出しつつの演奏でした。
最後はいつもの「情熱大陸」。いつの間にそこにいたんだ?な小松亮太さんのかっこいいバンドネオンソロで始まり、葉加瀬さんのあおりも手伝って、次々とお客さんが立ち上がり始め、羽毛田さんのラテンなイントロに導かれて葉加瀬さんのバイオリンがうなる、、、もう何回やったか知れないけれど、これでないと終われる気がしない。まさに集団条件反射です。

葉加瀬さんは常に最後の盛り上げ&締め役であり続けてきましたが、出演お休みからの復帰後は「グッズ宣伝係」というお役も加わったようで、今回もスクリーンを駆使して定番品と化した「いまんじゅう」と、新開発商品「いまあげ」をアピール、さらに自分のコンサートグッズの「ハカセンス」まで宣伝していました。前方の席は葉加瀬さんのファンクラブの方が多いですが、川口でも数人「情熱大陸」の時にハカセンスを振っていたのが見えました。葉加瀬さんのコーナーになると、なんだか別なコンサートになる感じがするなぁ。

  


今回のアンコールは2曲でした。
1曲目は、葉加瀬さん、NAOTOさん、宮本笑里ちゃんのバイオリン3本での「リベルタンゴ」。
これがとてもかっこよくて、さらに3人の個性的なアーティストがそれぞれのスタイルで演奏する姿を見るのも楽しかったです。同じ楽器でも、人によって演奏スタイルって違うもんだ!
葉加瀬さんはモジャモジャを振り乱し、腰をかがめたり、全身で表現する感じ。一方笑里ちゃんは体をそらし気味に、目線も斜め上なところが、かの美人バイオリニスト川井郁子さんとちょっと似た感じで、こちらも体を動かしつつ表現するタイプ。それに対して、NAOTOさんは体の中にびしーっと1本棒が通っているかのような不動の姿勢でクールな感じ、特に頭がまったく動かないのが印象的でした。NAOTOさんは、ものすごく筋力があるのかもしれない。
そんなことを考えるのも楽しくて、羽毛田さんのピアノも躍動感あふれて素敵だったし、演奏としても今回一番楽しめた曲でした。

2曲目はいつもの「My Favorite Things」。曲が始まる前に羽毛田さんがメンバー紹介するのが恒例ですが、羽毛田さんは自分を紹介するのを忘れてしまって、即座に小松さんや葉加瀬さんにつっこまれてましたが、木撞を「コンコーン」は忘れませんでした。まさかもう二度と忘れるなんてことはないだろうと思うのだけど、いつもこの瞬間はドキドキしてしまう、、、
最後は最上階にいたるまで、スタンディングオベーションで終わりました。

今回は全体的におだやかな曲が多かったので「じっくり聴く」構成でしたが、そこに映像の大胆さがいい感じで刺激を与えてくれていたと思いました。

  


ミュージカル系羽毛田さんといまあげ 終演後は、いつものように楽屋に羽毛田さんを訪問しました。
とても盛り上がって終了したので、羽毛田さんもほっとした様子。本日のMCを再現すべく、さらに「いまあげ」もアピールしつつ、ポージングしてくださいました!大サービス!
「いまあげ」はなかなかおいしいよ、とのこと、羽毛田さんが掲げているのは私が買ったいまあげなので、帰ったらさっそく食べてみようと思いつつ川口リリアを後にしました。

考えてみれば、1年前のこのコンサートは、ひたすら「余震でライブが中断されないように!」と祈り続けて聴いていたのでした。
1年たって、当時の緊張感をかなり忘れてしまっている自分ですが、やっぱりこうして音楽を楽しむ余裕がある生活ってありがたい。「あたりまえ」の反対は「有難う」だとついこの間教えてもらったけれど、本当にありがたいと思う気持ちは忘れないでおこうと思いました。

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