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音楽のまち・かわさきアジア交流音楽祭 live image nouveau

140412@ミューザ川崎シンフォニーホール  投稿者:kingyo

ミューザ川崎シンフォニーホール

暑くもなく寒くもなく、とても心地よい気候の4月12日の神奈川県。
すっかり葉っぱ主体になってしまった桜の木を眺めながら、川崎に向かいました。
東海道線1本で、うちからすぐなのでとっても気楽。しかも、会場のミューザ川崎は川崎駅から直結で、とても便利です。川口駅とリリアみたいな感じ。

そして、ミューザ川崎シンフォニーホールは、世界の名演奏家が「自分の国に持って帰りたい」というくらい、素晴らしい音響のホールだと聞いていたので、それもとても楽しみでした。

わくわくしながら電車は横浜駅に。次は川崎だ―と思っていたら、突然の車内アナウンス。
「ただいまこの電車は運転見合わせの指示を受けております・・・」
なんでも横浜と川崎の間にある踏切に、人が立ち入ったとか。
隣に座っていた人たちが、「立ち入りって、ビミョウだよな・・・」
立ち入りって、つまり人身事故?瞬間、頭が真っ白になりました。

待ち合わせをしていたみなみさんに、大急ぎでメールを打ち始めたとたん、「安全が確認できましたので、間もなく発車します」

いやー、心臓に悪いわ。
そんなこんなで、シンフォニーホールに着いたのは開演10分前でした。
開演の5分前に、ロビーのストリートオルガンが鳴らされると聞いていたのですが、ちょっと焦ってたのでそれを待たずに席を探しに行きました。

ミューザ川崎のホームページを見てもらうとわかりますが、このシンフォニーホールはすごくかわった形をしていて(ヴィンヤード形式というそうな)、すり鉢状のハコの底にステージがあります。
1階席はステージを半円で囲むように、270席ほど。私はその下手側の、前から4列目。
ちょうど羽毛田さんがピアノを弾くのがばっちり見える、ベストハケポジでした。
(なんでこんなに良い席だったかというと、チケット購入時に自分で席が選べたから。)

座席表で見て想像したよりずっとステージが近くて、出演者が実物大ですぐそこに見える感じでした。
座席はステージを囲んで、左右と背面にもある円形劇場でしたが、今日は左右と背面にはお客さんは入れていませんでした。
テレビカメラも数台入っていて、右側方の空いている席からカメラマンの人が撮影していました。きっとピアノ弾いてる羽毛田さんを正面から撮ってたんだな。
背面の席の上には、とても立派なパイプオルガンが設置されていました。
ピアノはスタインウェイでした。

いつものイマージュとは違うから、「サイダーハウス・ルール」は流れないわけで、開演のベル、ザルツブルク大聖堂の鐘の音が鳴ると、暗いステージにオケ・バンドメンバーが登場、席に着きました。
そして、羽毛田さん、その後小松さんとNAOTOさんも。
オープニングは、この3人による「imageメドレー」でした。
「Song of Life」からはじまって、切れ目なく「地球に乾杯」の小編成アレンジバージョン、「世界ふれあい街歩きのメインテーマ」と、歴代の「image」アルバムに収録されている曲が3曲続きました。
普通にはないピアノ、バイオリン、バンドネオンによるアレンジでとてもよかったのだけど、とにかく小松さんとNAOTOさんの衣装がハデでハデで・・・
NAOTOさんは、金髪と同化しそうないつもの白バージョンのピッタリ上下。ちょっと鳥っぽい感じ。小松さんは、腰からひらひらといろいろぶら下げつつ、シャツは黄緑とかブルーとか黒とか、アゲハチョウみたいでした。
あまりに二人ばかり見ていたので、羽毛田さんがどうだったかあまり覚えてないけど、たぶんいつものようにダークスーツと、シャツはピンクっぽかったかな?覚えてない…

メドレーが終わると、NAOTOさんと小松さんは退場。
羽毛田さんがマイクを持ち、「ようこそ」とあいさつ。イマージュや、ライブイマージュの説明や、今演奏した曲の紹介などをしました。

「皆さんの中で、imageと名の付くCDを1枚でも持っている方、拍手してみてください。」と羽毛田さんが問うと、1階席を中心に、かなりの人が拍手しました。

「じゃぁ、もう説明はいらないかな?」
「こんなにたくさんの方が持っているんだから、持っていない人、ちょっとはずかしいですよ・・・」と、追い込んでました。
今日はロビーのCD売り場はあまり良く見なかったけど、イマージュは置いてあったのかな?羽毛田さんのPRESENTSはいくつかあったけれど。

ステージのセッティングが整うと、羽毛田さんが次の出演者、パク・キュヒさんをコールしました。
キュヒさんは、ウィーン在住の韓国人ギタリスト。
ものすごくかわいらしくて、キラキラしていました。
羽毛田さんが「日本語は大丈夫ですか?」と聞いていましたが、日本とウィーンを行ったり来たりしているそうで、日本語はふつうに流暢にしゃべっていました。
羽毛田さんはリハーサルの時に席に座ってキュヒさんのギターを聴いて、その音色にとっても癒されたそうな。
「皆さんの良く知っている曲を選んでみました。」と、映画「ディア・ハンター」のテーマ曲「カヴァティナ」と、続けて「アルハンブラ宮殿の思い出」を演奏しました。
イマージュでギターと言えば、いつもデュオ(ゴンチチ)だったので、全くの独奏のギター演奏はなかなか新鮮でした。

キュヒさんの次は、羽毛田さんのコーナーでした。
今日はドラマ音楽を中心に…と、「とんび」と「ROOKIES〜愛のテーマ」を演奏しました。
「とんび」と「ROOKIES」は同じTBS、同じ監督、音楽も同じと、制作陣が全く同じ作品だそうですが、この監督がとっても簡潔なオーダーを出す人で、「ROOKIES」は「とにかく感動する曲をよろしく」、「とんび」は「とにかく泣ける曲をよろしく」と依頼されたそうです。「とんび」のほうは、「泣ける」のポイントが違う、と4回ぐらい作り直したそうで、「言葉で伝わらないものを伝えるのが音楽の役目かな」と思ったそうです。

今日はバッキングが、パーカッション(高橋結子さん)、ベース(一本茂樹さん)、そしてバイオリン2本、ビオラ、チェロの弦楽チームだけだったのですが、この少人数でも羽毛田さんの2曲は十分心に迫るボリュームでした。
弦楽チームは、私は初めて聞く方ばかりだったのですが、かなり上手な方々でした。

羽毛田さんのコーナーが終わって、次のアーティストをコールするときに、ハプニングが起きました。
ステージのセッティング中に、中国代表ということで素敵なアーティストをご紹介します、ウェイウェイ・ウーさん!
と、二胡奏者のウェイウェイ・ウーさんを呼んだのだけど、舞台下手からは誰も出てこず。
もう一度呼ぶと、袖から「だめ」の合図が。
「え?まだ準備ができてないみたいです。段取りが悪くてすみません、、、」と不満げな羽毛田さん、ふと下手を見ると、誰かがすごく何かを訴えている。

そこでやっと、次はウェイウェイ・ウーさんではなく中孝介さんの出番であることに気が付いた羽毛田さんでした!

「あ、ほ、ほんとにごめんなさい!」と崩れ落ちんばかりの羽毛田さん、
「ウェイ・ウェイ・ウーです」と言いながら登場した中孝介さんと抱き合いました。
会場は大爆笑。特に、イマージュファンが多かったと思われる前方の列はゲラゲラ状態で、羽毛田さんやらかしたー、という感じでした。

あとでウェイウェイ・ウーさんがほんとの出番で出てきたときには、コールはなかったので、もしかすると最初の段取りが変更になったのかもね、と思いました。

私はずいぶん久しぶりの中孝介さんでした。
2012年クリスマスの、宮本笑里さんのビルボードライブ以来かな。
何の歌を披露してくれるのかな、と楽しみでしたが、最初は「image12」で手嶌葵さんが歌っている「瑠璃色の地球」、そしてこれも「image13」に収録されている「サンサーラ」、最後がなつかしの「花」でした。
デビューから間もないころ、私がよく中さんのライブに行っていた時にたびたび聞いた、森山直太朗さんの作曲の歌です。
そして、同世代なのに知らなかったんだけど、「瑠璃色の地球」は松田聖子さんの歌だったんですねぇ。1986年の曲だそうで。
昭和歌謡には名曲といわれるものがたくさんあるけれど、時間がたっても色あせない、時代遅れにならない力が名曲にはある、と中さんが言っていましたが、確かに「瑠璃色の地球」も今聞いてもとても素敵で、そんな古い曲だったと聞いてびっくりでした。

「サンサーラ」は、「たぶん皆さんがどこかしらで耳にしたことがある曲だと思います」といいつつ歌い始めたら、周りの人がいっせいに「あぁ」というのが聞こえました。
はい、大変よくテレビなどで流れている歌です。

中さんの次は、今度こそウェイウェイ・ウーさんの出番でした。
先ほども書きましたが、羽毛田さんのコールはなく、一人登場してすぐ演奏を始めたウェイウェイ・ウーさんでした。
ほんとにいったい、なんで羽毛田さんは間違えちゃったんだろう?

日本でもすっかり有名なウェイウェイ・ウーさんですが、なんといってもTBSの大人気ドラマ、「JIN 仁のテーマ」の二胡があまりにも有名。
一曲目に聞けて、とてもうれしかったです。やっぱり生演奏はすごく心に迫ります。
そして、次の曲は彼女がつい最近発売した「Reborn」というアルバムから、中国では誰でも知っている悲恋の物語を歌った曲を元に作曲した「Butterfly」という新曲でした。
公に演奏するのは今回が初めて、つまり世界初演でした。
最初は古典的な静かな曲なのかな、と思いましたが、途中からアップテンポになり、とてもかっこいい曲でした。
この曲のあと、なぜかウェイウェイ・ウーさんが「羽毛田さんに大きな拍手を!」と言ったので、なんでー?と思ったら、ここでピアニスト交替でした。

ウェイウェイ・ウーさんは松谷卓さんの「匠」が大好きで、今までも演奏してきたのだけど、今日は松谷さん本人と演奏できることになって、大興奮の様子でした。
二胡がとても映える曲だそうで、教えている生徒さんたちも、この曲で「二胡の壁を乗り越える」そうです。
確かに、むずかしい楽器を練習していると挫折しそうになるけど、いい題材に出会ってやっぱり頑張ってみよう、と思うこと、私も経験あるなぁ。

良い曲は人の心に火をつけるんですねぇ。

松谷さんをコールしたウェイウェイ・ウーさん、しきりに松谷さんの衣装をほめ始めました。
車大好きな松谷さんの今日の衣装は、ランボルギーニを意識したという、襟が左右非対称で黄色、それ以外は黒の、ものすごく細身のスーツ(松谷さんも金に燃えるマッチ棒のように細身)、ベルトだけが真っ赤、(実は靴下も真っ赤だと、ピアノを弾き始めてわかる)、相変わらずのスタイリッシュ具合でしたが、それにしてもウェイウェイ・ウーさんの衣装話が長すぎる。
そこで、はたと松谷さんが気が付いた。
「あ、ぼくここで二胡のこと聞かなきゃいけなかったんですよね?」
松谷さんも段取りを忘れてのでした。(ものすごく緊張しているそうで)

松谷さんは仕事で中国に行ったとき、二胡の音に感動して自分でも買って帰ったそうですが、どうやって音を出すのかもわからず家に置いたままになっているそうです。
なので、二胡についてウェイウェイ・ウーさんが少々講義をしてくれました。

「1こでもニコです」と今日2回ほどギャグを飛ばしていましたが、二胡の二は弦の本数、胡は、そもそもこれは中国の楽器ではなく、ウズベキスタンあたりの中央アジアから、シルクロードを通って中国に伝わったものなので、「胡(異民族の意味)」なのだそうです。
とてもシンプルな構造だけど、遊牧民が使っていたのでたぶん弓を落とさないようにするために、弓の間に弦がはさまっているそうです。つまり、バイオリンなどの弓の当て方とは違うということですね。
共鳴箱の皮の部分は、ニシキヘビが使われているそうです。
いろいろ聞いてみると俄然興味が湧いてしまって、一度弾いてみたくなりました。

ウェイウェイ・ウーさんが惚れ込んだだけあって、二胡による「匠」はとても女性的で、つややかな、松谷さんのピアノバージョンとはまた別の魅力を持った曲になりました。
ウェイウェイ・ウーさんが退場して、次は松谷さんのコーナーになりましたが、なぜか今日とっても緊張しているという松谷さん。
1人でどうやってしゃべろうと思っていたそうですが、そんな風には見えず、以前に比べてもとてもMC上手になってました。

最初の曲は、「image13」に収録されている映画「僕等がいた」のテーマ。
松谷さんらしい、広がりのある美しい曲。
次は、BSプレミアムの美術番組「極上美の饗宴」のエンディングテーマ。
そして、久々に聞いた、「バルトーク ルーマニア民俗舞踏曲」with NAOTO。
そういえば、2010年のオーチャードホールでのlive image nouveauでも、この「パツキンズ」のバルトークを聴きましたっけ。
「ビフォーアフター」のお引越し&お片付けの曲・・・
(あの時も、ウェイウェイ・ウーさんがご出演だったな。)
2010年の時は、あまりどの曲かわからなくて聞いていたんだけど、それ以来ビフォーアフターを見る時によく注意して聴いていたので、今回は「あぁ、お片付け!」ととてもよくわかりました。

NAOTOさんと松谷さんのトークは、もうなんというか、ステージ上であることを忘れてるんじゃないかと思うくらい、果てしなく日常会話でした。
松谷さんの作曲の速さとクオリティの高さがうらやましくて仕方ない、というNAOTOさん、たまたま同じ打ち込みソフトを使っていて、松谷さんはもうそれのマスターなので、何かわからないことがあったらよく質問するそうですが、それにものすごくわかりやすく的確に答えたメールをくれるそうで、そんな賛辞にひたすら謙遜しまくる松谷さん…。
このトークに終わりは来るのだろうか?と不安になりました。
衣装のことにも話は及び、松谷さんが襟のところにつけていた何かを見つけたNAOTOさんが「これは何?アリさん?」「いや、かみさんが作ってくれた…」「いや、かみさんじゃなくてアリさん?なんのモチーフ?」と、絶対客席からは視認できない何かについてのかみ合わないやりとりがしばし続き…
後で聞いたところによると、各コーナーMCがのびすぎて、予定時間をオーバーしたそうな。なんだか初期の頃のイマージュを思い出し、ほのぼのしてしまいまいた。
今日初めてイマージュ関連ステージを見たお客さんは、きっとびっくりしたに違いない。

松谷さんが退場して、NAOTOさんのコーナーが始まりました。
松谷さんとのやり取りで、「僕は作曲が苦手で、、、」と言っていたNAOTOさんですが、しっかり着々と実績を残されているわけで、この4月からのNHK「スタジオパークからこんにちは」のテーマ曲を担当されているそうです。
その新曲「HIRUKAZE」がまず初披露されました。
この曲はバイオリンソロのイントロから続いて、お客さんが手拍子をするところがあるそうで、それを皆さんでやってください、ということでした。
「ただたたくだけじゃないんですよ」
ん・パン・んパパン
という、若干リズム感が要求されるハンドクラップ、全員で練習しました。で、
「僕がやめろといったらやめてくださいね」
相変わらず客使いの荒いNAOTOさん…だけどリーダーシップの塊みたいな人なので、素直にいうことを聞いてしまう私たちでした。
昨年のlive imageではタオルだかハンカチだかを振り回すことを要求されたので、それよりは受け入れやすい感じだったし。

お昼の楽しいトーク番組にふさわしい、明るくてわくわくする曲でした。
意外に楽しかったな、手拍子。

しかし、羽毛田さんはもちろん、松谷さんも小松さんもNAOTOさんも、この十数年で着々と実績を積み重ね、今や日本の国民的と呼ばれる数々の番組の音楽を、みなさんこれでもかと手掛けるようになりましたね。
ほんとに最前線の人たちがここにいるんだなと思いました。

そんな中、彼らの原点と言える曲を再び聴くのはとっても感慨深い。
NAOTOさんの次の曲は、imageシリーズに初めて収録された「Sanctuary」(image5収録)でした。聴く人の予想を裏切る展開をするあたりがNAOTOさんらしい曲だなと昔から思っていましたが、やっぱりいい曲だなと思いました。
10年近く演奏され続けてきて、弾くNAOTOさんの心境の変化なども反映されているのかもしれませんが、より完成度が高くなったというか、安定感が増したというか。素敵な演奏でした。

NAOTOさんが退場して、ステージセッティングが少し複雑になったので、いよいよ小松さんの登場だとわかりました。
バンドネオンを弾くときに足を載せる台とか、譜面台の位置とか、スピーカーの位置とか…

準備ができてステージに現れた小松さんは、アゲハチョウから光るブルーと黒のペラペラなシャツに着替えていました。腰からは銀に光るひらひらした布がいっぱいぶら下がっていました。
出てくるなり小松さんは客席に「ちょっと待って」と手で合図して、バンドネオンを台の上に置いて譜面台の位置をもっと低くしました。
再びバンドネオンを構えなおして、1曲目はTBSの番組「THE 世界遺産」のテーマ曲、「風の詩〜THE 世界遺産」でした。
「世界遺産」のテーマは代々名曲揃いですが、この小松さんの曲もすごく番組のイメージに合っていて、親しみやすくて好きです。耳にすっかり定着した感じもします。

ペラペラ衣装といえば・・・ということで、地上波の「THE 世界遺産」はBS TBSでも放送されていますが、これの4Kハイビジョン放送版が毎月第1、2土曜日の午後5:00〜5:30が放送されているそうです。
その番組で小松さんが「こんなペラペラの衣装で」富士山をバックにバンドネオンを演奏している映像が流れているので、ぜひご覧ください、とのことでした。
寒くて過酷な撮影現場だったそうです・・・
4月はもう昨日で終わっちゃったから、ぜひ来月確認してみよう。

小松さんのMCは、バンドネオン啓蒙的なものはなくて、アルゼンチンタンゴというジャンルで活動しているのですが、、ぐらいさらっとしていました。
その流れで、次の曲は「日本人誰もが知っているタンゴ」ということで、ネスカフェゴールドブレンドのCM曲「めざめ」(ダバダ)でした。
羽毛田さんのピアノもタンゴっぽくて素敵なアレンジの曲です。

次は「以前お酒のコマーシャルでブームになった時は、ブームだからすぐにすたれるだろうと思っていたけど、それ以来ずっといろんなところで演奏され続けている曲、タンゴという名前がついているけどタンゴっぽくない所もある不思議な曲」リベルタンゴでした。リベルタンゴの共演者として、NAOTOさんが再びコールされました。
NAOTOさんのコーナーで書かなかったけど、NAOTOさんは白い衣装はオープニングだけで、その後黒い上下に銀に光るネクタイ、その他各所銀に光っている感じのものに衣装チェンジしていました。
ハデ者どうし、話題は自然とお互いの衣装のことに。
NAOTOさんに対抗できるように、できるだけキラキラ派手にしたという小松さんですが、バイオリニストの古澤巌さんに、「小松君はどんなに派手なものを着ても地味に見えるからもっと派手にしたほうがいいよ」と言われてできるだけ派手なものを着るようにしているとか。
「ひどいこと言いますね、古澤さん」とNAOTOさんが苦笑い。
少人数ながら、それぞれソロのところもありとても迫力あるリベルタンゴでした。
今回は音響の良さもあるんだろうけど、おなじみの曲がこの小編成でもなかなかいいな!と思う場面が多かった気がします。

小松さんとNAOTOさんのMCコーナーで、NAOTOさんが「羽毛田さんがlive imageの若手って言ってたけど・・・僕らもう初老ですよ。」
すると、NAOTOさんと同い年の小松さんが、「初老っていうな、せめて不惑と言ってくれ!」
・・・二人とももう40才か・・・

今日はどうするのかなと思ったけど、やはり最後はお約束の「情熱大陸」でした。
客席も格調高い感じだったので、いつものお祭り騒ぎがあまりそぐわない感じ…
二階席、三階席はかなり高さもあったので、立ってはねては怖かったかも。
さすがに情熱大陸は、もう少しミュージシャン多いほうがいいなと思ったけど、中孝介さんもシェイカーとボーカルで参加していつもの通り騒ぎました。
初老のNAOTOさんですが、ミューザの比較的狭いステージの上も、右へ左へとただ移動するだけでなく、「情熱大陸」の時には右でも左でも「ブリッジ弾き」を披露してくれました。
初老なのに、腰は大丈夫なんだろうか。
ちょっと心配になりました。

終演後の羽毛田さん

レギュラーイマージュファンがどのくらい来ていたのかわからないけど、ほとんどのお客さんが立ち上がってアンコールの手拍子を始めました。
この段取りから行くと、ウェイウェイ・ウーさんの二胡やキュヒちゃんのギターが入ってのマイ・フェイバリット・シングスかなと思いきや、バンドメンバーとともにNAOTOさんが一人で入ってきました。
おや、アンコールは二曲かなと思ったら、そうではなくて、NAOTOさんがバンドメンバーを紹介、そしてメインアーティストを一人ずつコールして紹介しました。
松谷さんは鍵盤ハーモニカ持参で登場。
アンコールで選ばれたのは、川崎出身の歌手、故坂本九さんの「明日があるさ」でした。そうだ、ボーカリストの中さんがいたんだった。
お客さんも「明日がある、明日がある、明日があーるーさー」のところを一生懸命歌いました。

終わってみたら、もう8時をずいぶん過ぎていました。
5時半開演だったから、3時間近く、しかも中休みなしで突っ走ったヌーボーでした。
でもちっとも疲労を感じなくてびっくり。
ホール中を体にいい音が巡っていたんだなと実感。そして、座席もとっても座りやすかった。すっかりこのホールのファンになってしまった夜でした。
次回はぜひ、あの立派なパイプオルガンが聴けるコンサートに来てみよう。

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