live image 14 川口リリア・メインホール(埼玉)
140426 投稿者:kingyo
4月26日の東京はとてもいいお天気で、日中は上着いらないぐらいの暖かさでした。
川口もとてもいい天気。
京浜東北線で荒川を渡りながら、いいお天気だなー、これまでの初日はいろんな天気だったなー、もう、何回この川渡ったのかな、私は・・・などと考えていました。
ライブ・イマージュ初日に行くためだけで、もう10回は渡ってる、たぶん。
昔は「川口遠い〜」と思っていたけど、この距離感にもすっかり慣れ、あっという間に川口駅に到着。
今回、私にはここで大事な仕事がありました。
3月の末にNHKBSで放送された、BSプレミアムドラマ「その日のまえに」は羽毛田さんが音楽を担当した最近作ですが、末期がんのため余命宣告された妻役の壇れいさんと、その夫役の佐々木蔵之介さんが、新婚当時に過ごした「相模新町」という架空の街を再び訪ねるというシーンで、「相模新町駅」として出てきた駅前の場所が、私には川口駅西口のリリア前にしか見えなかったので、今回リリアを訪れたら、ぜひそれを確認しようと思っていたのでした。
駅出口の右手側から、ドラマと同じアングルで写真を撮って、これはたぶん同じだなーと思いながら、友達と待ち合わせしていた川口リリア入口へ。
今日は楽屋の差し入れにスイートポテトを買っていたので、先に係の人に預けに行きました。
開演まで二時間ほどあったので、友達とご飯を食べ、お茶を飲んで過ごしました。
3時半、開場時間になったので、改めてメインホール入口へ。
入口前にはすでにたくさんの人が並んでいました。皆さん、少し早目に入ってグッズやCDをゆっくり見たり、会場の雰囲気を楽しんだり、羽毛田さんの言うとおり、川口はライブ・イマージュをよく知っている人が多いみたい。
私も最近過去のネット記事で知ったのですが、今回のライブ・イマージュのテーマは「アーティストをコラボレーションでつなぐ」と、ビジュアル的に「ジャングル」なんだそうです。
その通り、ステージのセットはまさにジャングル。葉っぱやら木やらがわんさかと。
ドラムセットやパーカッションのセットの棒という棒に、葉っぱがからまってる笑
ステージ中央の木々は、微妙に風に揺れている。不思議だなと思ってよーく見ると、これはスクリーンに映し出されたCG映像でした。
継ぎ目に気が付かなかった、、、
ジャングルに合わせて、曲目もワイルドなのかなと思いきや、2000円で買ったパンフレットに載っていたセットリストによると、クラシック、ジャズ、タンゴ、サントラ、番組テーマなどバラエティに富んでいて、あまりワイルドな要素は感じられない…
これはビジュアルテーマだけだったみたいです。
開演時間になり、いつもの「サイダーハウス・ルール」のテーマが流れ、オーケストライマージュのメンバーが登場。まだライトはついていないけど、お客さんは大きな拍手。彼らのすばらしさ(大変さ)を十分理解しているお客さんたちです。
セットリストを先に見ていたので、今回は羽毛田さんが久々のトップバッターだとわかりました。
ステーキ丼のステーキの、一番おいしいところを先に食べる型イマージュか…
でも、出演者中、ピアニスト一人になって伴奏が多くなった羽毛田さんにとっては、自分のコーナーが先に終わるというのは気持ち的には楽なのかも。
ということで、トップバッター羽毛田さん登場。
私は11列目だったので、あまり羽毛田さんがどんな服装だったのかはっきり見えなかったのですが、いつものようにダークスーツとシャツだったと思います。
すみません、あまり気にしてなかった、、、何か気が付いた方がいたら、補足してください。
例年羽毛田さんは川口ですごく人気なので、登場すると大拍手でした。
一礼して始まった曲は、「地球に乾杯」
このワイルドなセットに、この日一番マッチしていた曲でした。
映像も、密林な感じの自然映像、原点回帰の新作でした。
前置き無しの「地球に乾杯」、なんというか、この曲はもう「イマージュそのもの」という気がしました。
一時は、ほかにいっぱい曲があるんだから、そろそろ「地球に乾杯」ははずしてもいいんじゃないかなと思ったこともありましたが、いざなくなると何とも言えない欠落感。
今回は後程葉加瀬さんも「エトピリカ」をオリジナルバージョンに近い形で披露しましたが、初代imageの名曲たちには他に替えることのできない魅力とパワーを感じました。
1曲目が終わって、羽毛田さんのMC。
「皆さん、こんにちは、ようこそlive imageにいらっしゃいました。」
久々のトップバッターで緊張していたそうですが、お客さんの大きな拍手で元気づけられた。川口のお客さんは、いつも盛り上がってくれて、僕が思うに「イマージュ・プロフェッショナル」というか、イマージュ通の方が多いような気がする。今日も最後まで盛り上がって、楽しんでいってください。
つい先日、3月15日にサントリーホール・ブルーローズで生まれて初めてのソロ・コンサートをこっそり開催した。たくさんのお客さんが来てくださって、うまくいったので、また企画することにした。
ということで、今年の8月、2回目のソロ・コンサート実施予定だそうです!しかも東京・大阪の二か所で!
(この話、私はまだ聞いていなかったので、ここでうわ〜い状態になってしまい、この話が2曲目の前だったか3曲目の前だったか記憶があやふや…)
2曲目の紹介。
昨年放送された「とんび」と同じ重松清さんの原作で、3月にNHK BSで放送されたBSプレミアムドラマ「その日のまえに」から「主人公の夫婦の奥さんのほうが、余命宣告されてしまい、二人で若いころに行ったところをまた訪ね歩く、その場面で流れた曲を演奏します。」
実は、まさにその場面、ドラマ上は架空の街「相模新町」でしたが、ロケはここ川口駅前から始まり、川口商店街の中を昔を思い出しながら訪ね歩くシーンなのでした。
川口公演ではあまりにタイムリーな選曲だったのだけど…羽毛田さんはそのことには触れず。
私はそのことに気が付いていて、以前掲示板にも書いたのだけど確信は持てず、今日撮った写真を帰ってドラマのビデオと比べてみました。間違いなく、ロケは川口リリア前と川口商店街で行われていました…あぁ、一足遅かった…。
3曲目は「今年放送され、いろんな意味で話題になった芦田愛菜ちゃん主演の『あしだまながいない』…じゃなくて、「明日、ママがいない」から、メドレーでおおくりします。」
羽毛田さん、「あしだまながいない」かなり気に入ってる…
まだサントラを聴きこんでいないので、前半の曲が入っていたか、どこの場面の曲かちょっとわかりませんでしたが、後半の「感動の場面の曲」はタイトルバックなどによく流れていたテーマ、子役の子たちの熱演をさらに後押しした美しいメロディです。
いろんな意味で、すごくはらはらしたドラマだったので、なんだか懐かしくなりました。
今回のイマージュのテーマは「各アーティストをコラボレーションでつなぐ」で、前のアーティストが次のアーティストをステージに呼び込む形式になっています。
羽毛田さんが呼び込んだのは、NAOTOさんでした。(呼び込むときの「NAOTO!」の声がすごく大きくて、わりとスピーカーに近い席だったのでちょっとびっくり、、)
NAOTOさんは黒の細身パンツにちょっとくすんだ赤い上着、白いドレスシャツ、もはや好戦的な鳥にしか見えないホワイトゴールドな金髪で登場。
「今のいい曲ですよね〜」とほめるNAOTOさんに、さらに「あしだまながいない」ネタでからむ羽毛田さん。
仕事をもらった時に、ネットで「明日、ママがいない」は「あしだまながいない」にしか聞こえないと話題になってたのを見た、とか「でも、あのドラマ、芦田愛菜ちゃんいないと…大変ですよねぇ?」など、このネタでひとしきり盛り上がると、次にNAOTOさんの見た目をいじる羽毛田さん。
2人トークのよいところで、お互いがどういうきっかけで知り合いになったかという話が聞けました。
NAOTOさんと羽毛田さんの出会いは、羽毛田さんがデビューから数年プロデュースしていた、シンガーの鬼束ちひろさんのセカンドシングルの仕事で、チェロの柏木さんからNAOTOさんを紹介されたんだそうです。
「そのころのNAOTOくんはこんなに小さくて」、とひざあたりをさす羽毛田さん。
そんなに小さいはずはないわけなんだが、いずれにしても大学を卒業したてぐらいだったそうです。「髪もこんなに白くなくて金髪だった・・・」よく意味が分からない。
それからしばらくして、ライブ・イマージュの企画が持ち上がり、音楽監督としてミュージシャンを選定することになった羽毛田さんが、若手を集めよう、とコンマスとしてNAOTOさんに白羽の矢を立てたそうです。
そんな話を聞くと、なんだかほんとに懐かしいやら、感慨深いやら。
この頃の羽毛田さんの名作サントラ「氷点2001 Scene」は弦楽主体のアルバムでしたが、NAOTOさん大活躍でしたからね。
もう十数年の付き合いになる二人のコラボレーションは、ジャズピアニストだったこともある羽毛田さんの魅力を味わえる、チック・コリアの「スペイン」でした。
原曲はJoe Farrellのフルートですが、今回はNAOTOさんのバイオリンバージョンで。
原曲でハンドクラップが入るところがあるのですが、そこは青柳さんとパーカッションの藤井珠緒さんがかっこよくクラップ。
お客さんも一部手拍子。けっこう変拍子になるので、たたき続けるの難しいんだよね。
リズム感悪い私は遠慮しときました。
そのかわり、ジャズフルートのレッスンでよくアドリブの練習をする曲なので、羽毛田さんやNAOTOさんのかっこいいアドリブにくぎ付けでした。私もあんなにセンス良くアドリブしたい…
ということで、無事最初の橋渡しを終え、羽毛田さん退場。
NAOTOさんのコーナーになりました。
NAOTOさんの2曲目は、先日ミューザ川崎で初演だった「HIRUKAZE」でした。
NHKのお昼の国民的トーク番組、「スタジオパークからこんにちは」の新しいテーマ曲です。
この曲、ミューザでもお客さん手拍子で参加だったのですが、ちょっとリズムが複雑なので練習を要しました。でも、live imageにはスクリーンという便利なものがある!
野球のスタジアムのスクリーンでよくあるみたいな白い手袋をはめた手が映し出されて、その手がたたくべきところとリズムのお手本を見せてくれたので、みんな間違いなくたたくことができました。
ちなみにこの曲の映像は、かわいい車が駆け巡るポップなアニメーション。
手拍子のタイミングになると、そこに白手袋が割って入って、ん・パン・んパパン、とやっていました。
NAOTOさんはソロ曲はこの1曲だけで、さっそく次のアーティストとのコラボになりました。バイオリニストは3人もいるので、他にも出番が多いですからね、、。
NAOTOさんが呼び込んだのは、バンドネオンの小松亮太さんでした。
川崎のヌーボーでもそうでしたが(レポート参照)、常に衣装の派手さについてはかなり突き抜けている二人なので、今回も小松さんが出てくるなり、会場からはクスクス笑いが。
今回は派手さがどう、というより、二人の衣装の色が完全にかぶっていたという…
赤上着と黒ピッタリパンツのNAOTOさんに対して、小松さんも似たような色調の赤と黒のペラペラシャツと、布がいっぱいぶらさがったパンツでした。
二人の話題もまずそこに。NAOTOさんはスタイリストさんチョイス、小松さんは奥さんチョイスだったそうです。
そして小松さんのlive image恒例「アコーデオンとバンドネオンは違うよ」講座は、今回は「ちゃんと今朝ツイッターに書いてきたからそちらを読んでください」とのこと。
後で確かめてみたら、本当にバンドネオン講座にリンク張られてた…
「これがバンドネオンとアコーディオンの正しい見分け方&聞き分け方」…
アコーディオンに関して、ちょいとアブナイつっこみ(カラオケの…赤と白の横縞の方…)もあったりしましたが、「僕はあんまりタンゴ得意じゃないんですけど、、」というNAOTOさんとのコラボレーションは、2008年にフィギュアスケートの浅田真央選手が使ったタンゴ曲、「首の差で」でした。
曲名は聞いたことあるけど、どんな曲だっけ…と思いましたが、聴いてみたらよく知っている曲でした。
小松亮太さんのソロ曲は、これも川崎で聴いた「風の詩〜THE 世界遺産」(ちびまるこちゃんのとなり)でした。
小松さんはここでも、BS TBSでペラペラのシャツを着て、富士山をバックにバンドネオンを演奏している映像が流れる話をしていましたが、自分がどこの湖で弾いていたのかちょっとわからなくなって、「あれは河口湖?富士山に一番近い湖はどこだっけ?」「おれは河口湖で弾いていたのか?」と自問していました。それ、たぶん山中湖じゃないかと思うんですけど…もし富士山に一番近い湖だったのなら。お客さんもみんな「山中湖?」とつぶやいてましたし。
小松さんが呼び込んだのは、「もう今そこでしゃべりたくてうずうずしているお姉さんがチューニングしてる…」高嶋ちさ子さんでした。
高嶋さんはとっても鮮やかなブルーのドレス姿。すごく似合っていました。
そして、出てくるなり「小松さん、ほんとに今の曲素敵でしたね、そのアコーディオン」と、小松さんの怒りのツボを直球で攻めてきました。
殺気立って詰め寄る小松さん。
さらに、「小松さんの音楽に対するまじめで真摯な姿勢…いいんですけど、少し…暑苦しい」など、次々と攻撃をやめない、さすが!なちさ子さんでした。
会場は大爆笑で、大いに盛り上がりました。
でも、演奏になるときりっと人の変わるちさ子さん。
小松さんとのコラボは、「リベルタンゴ」でした。
羽毛田さんのピアノも、天野清継さんのギターも、もう何度も聴いたけどやっぱりかっこいい。
live imageに参加するようになって、他の出演者に刺激されて作曲するようになったという高嶋ちさ子さんですが、ソロ曲はその中でもできたてほやほやの「オーシャン・ブルー〜ORCA〜」という曲でした。
「この曲ができたのは、本当に羽毛田さんのおかげです!」と羽毛田さんを立たせるちさ子さん。羽毛田さんが編曲したそうです。
羽毛田さん「この人メロディだけ僕に渡してハワイ行っちゃいましたからね」
ちさ子さん「オルカ見に行ったんです」
ちさ子さんのお子さんがシャチが好きで、シャチの曲を作ってほしいというのでできた曲だそうですが、いつもお子さんが寝る前に「日本つくり話」という教訓に満ちたお話をしてあげるそうです。オルカ(シャチ)の話も、オルカの兄弟がお母さんの言いつけを破って群れから離れて迷子になって、大変な目に合うけど最後にお母さんに会えるという、「お母さんの言うことはききなさいね」という教訓の話らしいのですが、それを羽毛田さんに延々と話して、曲を預けていった、おかげで、アレンジをするときにすごく役に立ったけど、、、ちなみに、日本つくり話は5つくらいあるそうで、一番怖いのが「やさしいお母さん」という話だそうで、、、
会場を爆笑の渦に巻き込むだけ巻き込んで、演奏に入りましたが、女性らしい、やわらかくて広がりのある美しいメロディで、時々効果音的なところがあったり、本当に何か物語を語っているような素敵な曲でした。
バックのスクリーンには、オルカが自由に気持ちよさそうに泳ぐ姿が映し出されました。
ちさ子さんのもう一つのコラボ曲は、葉加瀬太郎さんとのバイオリンの二重奏でした。
コールされて登場した葉加瀬さん、前にみたときよりさらに体が大きくなったような、、もじゃもじゃも…
そして、黒いパンツの上はデニム地のように見えるブルーの上着でした。
ちさ子さんはブルーが好きだそうですが、「ちーちゃんと一緒にやるときはブルーじゃないと」とこの上着になったらしい。
ちさ子さんはブルーも好きですが、丸いものも好きだそうで、「だからドラえもんが好きなんです。」なるほど。
さっそく、ちさ子さんの小松さんへの暴言につっこむ葉加瀬さん。
去年のツアーで、スーツケースがなくなった件で警察やJRを敵に回したので(「でもいまだに誰も謝りにこないのよ怒」)今年は抜本的にシステムを変えて、コラボレーションすることで、二人でしゃべるようにして、時間も抑えるようにした、と葉加瀬さん。つまり、高嶋封じ…
お笑い芸人も引くぐらいテンポよい二人のやり取りでした。
一部の最後の曲として、葉加瀬さんとちさ子さんが演奏したのは、バイオリン奏者なら誰でも演奏するツィゴイネルワイゼンなどの作曲家、サラサーテの「Navarra(ナヴァーラ)」でした。
最近クラシックもばんばん演奏している葉加瀬さんでも、「これむずかしいんです、って言っておかないと弾けない」くらい難しい曲だそうです。
聴いてみたら知らない曲だったけど、それはそれは、ありとあらゆるバイオリンのテクニックを集めつくしたような、いろんな奏法が出てくる曲でした。
とても聴きごたえがあって、こんな曲が出てくるなんて、今年のイマージュいいなー!と思いました。
ポピュラーな曲を聴くのもいいけど、私はむしろこんな自分の知らない世界を開いてくれるような曲をどんどん紹介してほしいタイプです。
演奏後は、ストリングスの柏木さんや植木さんが大きく拍手を送っていたので、きっと練習の時も大変だったんでしょうね。
ほんとにすばらしかったです。ファイナルの東京でまた聴けるのが楽しみです。
初日のせいか、テンポよく時間が過ぎていき、あっという間に休憩時間になりました。
あんまりお金も使いたくなかったので、休憩時間は一緒にいった友達と席に座ったままいました。最後のほうでチケットゲットしたので、天上人となっていたぽこりんさんが下りてきてくださって、おしゃべりして過ごしました。(最近ひざが痛い、とかそんな話題)
羽毛田さんも出演されるらしいゴンチチの「還暦フェスティバル」のチケットが今日買うと席が選べるとか、アモリ君のCD買うと握手してもらえるとか、そんなおいしい情報を後から聞いたので、ここで動かなかった自分がちょっと悔やまれました、、、
半月板の話とかしてる場合じゃなかった。
ひざをどう鍛えるかで盛り上がっているうちに、第二部開演の時間に。
セットリストでゴンチチが二部トップであることは知っていたので、こちらもゆるーい気分で待機。
三上さん、松村さん登場して、いつものように一礼後さっそく1曲目。
最初は「南方郵便船」でした。これってこの間演奏した気がする、とその時思って、今調べてみたら、なんと2010年のlive image 10でした。トップの曲だった。
この間って、もう4年も前だった。自分の時間感覚が最近ほんとに当てにならくて、羽毛田さんの地球が早くまわっちゃってるのかも説に賛同したい気分。
演奏が終わって、松村さんがマイクを持ち、いつもの「こんにちはー」
わりと返した人は多かった気がしたけど、全然だめだったみたいで、
「あの、できれば返してもらえます?」
やり直したところ、下手の前方のほうからとっても元気のよいお子ちゃまの声で
「こんにちはー!」
松村さんはびっくりして、思わずそちらを見て「きみはだれや!」
大爆笑でした。
自己紹介のまえに、いつもの「初めての人調査」。
川口はリピーターが多いのでは、という羽毛田さんの予測でしたが、意外にかなりたくさんの人が「live image初めて」でした。
10列目まではシーンとしてたけど、私の列にも少し、そして背後からはかなりの大きな拍手が聞こえてました。
すごいな、まだこんなにたくさんニューカマーがいるんだ。
ということで、ちゃんとゴンの方、三上さんとチチの方、松村さんの自己紹介。
今回のテーマはジャングルということで、この「南方郵便船」は赤道よりまだ南の船の曲なので、ぴったりなムードです、と松村さん。
三上さんは去年12月30日に還暦を迎えられ、松村さんも今年の9月6日にやはり還暦だそうです。
そこで、秋に「ダブル還暦フェスティバル」を、大阪はフェスティバルホール(9月20日)、東京は国際フォーラムのホールC(10月10日)で行うそうです。
そのチケットが、今日ここ川口で売られていて、なんと席も自由に選べるとか。
ぐえー、休み時間前に聞きたかった!帰りは楽屋突入しないといけないから買えない…
ちなみに、このコンサートはチーム・イマージュから羽毛田さん、一本さん、藤井珠緒ちゃんの出演が決定しております。ストリングスは、いつもゴンチチのアルバムなどで演奏している桑野聖カルテット。うわぁ、聴きたいよぉ、、でも10/10の予定なんて、まだわからないよ、、金曜日の夜だから、行けそうな気はするけど…
松村さんはくらげに関してはちょっとうるさいそうで、その中でも「ミズクラゲ」は水に漂う姿がとても優雅で、「クラゲ道」は「ミズクラゲに始まりミズクラゲに終わる」んだそうです・・・なんか意味わからないけど・・・
ということで、次の曲「Floating Bell」とは、つまりミズクラゲが優雅に水の中を流され漂っている姿を描いた曲でした。
たしかに、クラゲは浮いてるベルに見える。
ゆったりしたメロディに合わせて、スクリーンには大量のクラゲが。
実は私、海の中の映像が苦手…子供のころは、海の中の様子(貝、ヒトデ、タコ、イカ、サンゴ、その他もろもろが散らばってるような)が描かれた絵本を見てしまい、吐いてしまったことも。
大人になって、さすがにそれらを食すこともできるようになって、昔ほどこわくはなくなったけど、いまだにクラゲは苦手で…
でも、目をつぶってはせっかくの曲のイメージが台無しだわ、とちゃんと見てました。
音楽に合わせて見れば、そんなにつらくありませんでした。
音楽がイメージに与える影響ってすごい、と変なところで感心した瞬間でした。
さて、恒例の三上さんの変則的トークですが…
三上さん、すごく風邪を引いていました。この間三上さんを見た時も、風邪引いてた気がする。
還暦を迎えて以来、3回も風邪を引いたそうです。声が出しにくそうでした。
今回、なんだかいつもの通りなのにどうも全体的にゴンチチの元気がないように思えたのは、三上さんの風邪のせいなのかも。
決して還暦のせいではないと…まだまだお若いですし。
今日のネタはいつもの還暦カフェでした。
赤くて、球体で、リリアの建物に吸い付いているように建っているんだけど、移動可能。しかも気に入ったお客さんにしか扉が開かない、客を選ぶカフェ。
カフェオレしか置いてないそうです。還暦を迎えたという証明書も必要らしい。
でも、やっぱり三上さんちょっと調子悪そうで、あまり広がらずにそのくらいで終わりました。
3曲目は、ストリングスも交えた「放課後の音楽室」でした。
本来ならここで誰かとコラボするはずなのですが、次のアーティストはアモリ君。
どうやってコラボするのかなと思っていたら、やはりそれはなくて、いつもの「放課後の音楽室」でした。演奏後、そのままゴンチチは退場。
そして、川口初登場のアモリ・ヴァッシーリ君が一人で登場。
アモリ君はヨーロッパですでに高い人気のテノール歌手ですが、なんせまだ24歳。
うちの息子やみなぞうとほぼ同年代なので、もう子供にしか見えない。
登場するときも、ひょろんと背の高い高校生が照れながら歩いてる感じで、思わず友達と「高校生か!」と笑いました。
しかーし。
歌いだすとアモリ君は変わります。(去年フォーラムで見たから知ってる)
表情は大人っぽく、会場を巻き込む迫力も十分、そして少し硬めのテノールが、力強くて若者らしくてとても素敵です。
1曲目は、新しいアルバムから「美しき愛の歌」(モーツァルトの「交響曲第40番第1楽章」より)でした。誰でも知ってる、テケテンテケテンテケテンテン、というあの曲です。
(これで分かった人すごい)
アモリ君はマイクを持って歌ってましたが、楽器の音に歌声が埋もれがちだったので、なかなかスピーカーというのは難しいなと思いました。
一度クラシックホールでPAなしで聴いてみたい。
歌い終わったアモリ君、「みなさんこんにちは、アモリ・ヴァッシーリです」と日本語であいさつした後、英語で「ここで歌えて光栄です」みたいなことをスピーチ。
そして、「たるろうぅ、あかーせー」と、フランス人らしくhの音を消して葉加瀬さんを呼びこみました。
アモリ君を日本に紹介したのは、葉加瀬太郎さん。日本でのアルバムも葉加瀬さんのHATSレーベルから発売されています。
今回も販売されていて、なんと買った人はアモリ君の握手会に参加できる…
休憩前に教えてほしかったーーーーー(T^T)
呼ばれて飛び出た葉加瀬さん、今度は先ほどの青い上着から、ものすごく派手なオレンジのもじゃもじゃ模様の上着に替えて登場しました。そして、出てくるなりアモリ君に「ハ」の発音の練習をさせていました。
葉加瀬さんがイギリスで、テレビの「ユーロビジョン」(日本の紅白歌合戦みたいな)を見ていた時にアモリ・ヴァッシーリ君の歌を聴き惚れ込んで、東日本大震災後最初に作った「WITH ONE WISH」という僕の曲に歌詞をつけて歌ってほしい、とオファーしたそうです。するとアモリ君は快諾してくれ、とても素敵な歌詞をつけてくれたそうです。
その歌はすでに昨年の東京ファイナル公演で聴きましたが、今年も歌ってくれました。
ものすごく高音が出てくる歌ですが、その高音の力強さが去年にもましてすごくて、またさらに歌声も雰囲気も大人になったなーと思いました。
めちゃくちゃおかしかったのが葉加瀬さんとアモリ君の漫談コーナー。
葉加瀬さんが英語で日本の滞在を楽しんでるか?とか好きな食べ物は?(たしかすしだったと思う)とか聞いた後、「何か日本語は覚えましたか?」
アモリ君は「1から10まで数字を数えられるようになった」と「いち・に・さん〜」と数え始めましたが、なぜか最後が「きゅう・あさぶじゅうばん」でした。
あきらかに葉加瀬さんの仕込み。
そして、アモリ君はフランス人だから、きっとこの日本語は上手にいえるはず、と教えたのが、「10と10で20、あと10で30」でした。
フランス語の「ジュ・テーム」の時の「ジュ」の発音ですね。
で、葉加瀬さんが「ジュトジュデニジュ、アトジュデサンジュ」とアモリ君にお手本を見せると、アモリ君は見事な「ジュ」の発音で「ジュトジュデニジュ、アトジュデサンジュ」と言いました。これ、今後ヨーロッパに広まるのかな・・・
今から思えば、これのせいで三上さんのトークが若干パワー不足に思えたのかもしれません、、、
アモリ君が退場して、続いて葉加瀬さんのソロコーナー。
今回はセットに「エトピリカ」と書かれていて、私が葉加瀬さんの作品の中で最も好きな曲なのですごくうれしかったのですが、さらにうれしいことに、できるだけオリジナルのバージョンに近い形で演奏するということでした。
最初の「image」に収録されたあの「エトピリカ」、本当に大好きなので…
曲の継ぎ目でギターが「テテテテテッテ、パララン」ってするところも、ちゃんと天野さんが再現、すごくいい感じだったので、葉加瀬さんと天野さんがにっこり笑いあう場面も。そして、オリジナルにはいっている男の人の声のところ、たぶん葉加瀬さんが自分で歌ってたと思う…後の方は、サンプリングされたものと一緒に自分も歌ってたみたい。
ほんっとにいい曲です!スクリーンには、本物のエトピリカさんが。
エトピリカはアイヌ語で「きれいな鼻」という名を持つ北海道にしかいない鳥だというのはもう有名な話ですが、葉加瀬さんが子供のころ鳥の図鑑を見ていてすごく好きだったんだそうです。とても気に入った曲ができたときにふと思い出して、この名前を付けたとか。自分の気に入った曲に好きな鳥の名前を付ける…なんて素敵でうらやましい!
ここで、葉加瀬さんのもう一つの仕事、グッズ宣伝が始まりました。
今年はわりと点数が少なくて、「いまんじゅう」(なんとサクラまんじゅうに変身、「なぜスタッフはサクラまんじゅうにすることに今まで気付かなかったのか…」by葉加瀬さん)、そしてlive image 14のタグがついたデニムのトートバッグでした。ちょうどパンフレットがおさまっていいね。買ってないけど。
次の曲は、「長崎夜曲」という新曲でした。
長崎市の夜景が、新世界三大夜景に選ばれたそうで、その記念に曲を作ってほしいという依頼を受け、できた曲だそうです。
美しいメロディに載せて、スクリーンには宝石のような長崎の夕暮れから夜にかけての風景が映し出されました。私も二回ほど行ったことがあるので、知っている景色も出てきたりして、楽しかったです。
ふとその景色の中に、昔「クレヨンしんちゃん」の劇場映画で見たことのある、悪者の要塞(だったと思う)とそっくりの建物が出てきてびっくりしました。ほんとそっくりだった。あれはなんの建物だったのかな…海にせり出すように建っていて、円筒形みたいな感じの…。
なんだかあっという間に「情熱大陸」になりました。
今回は曲数がいつもより少なかったみたい。笑里さんいないし。
情熱大陸は、NAOTOと高嶋ちさ子さんも呼び込まれました。
バイオリン合戦みたいになって、なかなか聴きごたえあります。
やっぱりバイオリンのために作られた曲だから、いっぱいいると面白い。
前方の席はハカセンス(葉加瀬さんのコンサートで振られるらしき羽センス)いっぱいかなと思ったけど、予想外に2本ぐらいでした。
二階、三階席はすごく高いので座っている人もいたけれど、一階席はたぶん総立ちでみんな楽しんでました。
出演者が退場しても、バラバラと拍手は続き、まとまりそうでまとまらないけどあーやっとまとまったよ、と思った直後、ステージが明るくなって出演者が再登場。
羽毛田さんが出演者を一人ずつ紹介した後、葉加瀬さんがこのイベントのスポンサーの「健育会」のために作曲した、「Together We Walk」そして、パーカッションの導入で「My Favorite Things」の2曲が演奏されました。
考えてみたら加古さんが卒業されて、ピアノを羽毛田さんが弾くことになったので、もうシンセボキャボキャっていうのは聴けなくなっちゃったんだな。
それもちょっと寂しい話。
こうして、今年の初日ステージが無事終わりました。
本当に初日とは思えない演奏の完成度、十分堪能しました。
羽毛田さんはもう慣れたと思うので、次からはMCかまないと思います。(内緒ですけど今回は3回くらいかみました。内緒ですけど。)
今まで十何年もライブ・イマージュに通っていて、お尻が痛くなるのは3時間も座ってれば当たり前だ、と思ってたんですが、この間のlive image nouveauでミューザ川崎の椅子に休憩なしの3時間近く、全く疲れを感じずに座っていられたので、そうじゃない椅子もあるんだと知ると、体が欲張りに…。リリアの椅子、お尻いたい…。
おまけ
私には楽屋突入、おみやげ画像ゲットという大事な使命があるので、アモリ君の握手会はあきらめました。でも、ちょうど楽屋の入口で入れてもらえるのを待っていたら、握手会に向かうアモリ君に遭遇。悔しいから、思い切りほほ笑んでみたら、とてもかわいい笑顔を返してくれました。もう思い残すことはありませんでした。
おまけ2
よりにもよって川口で、「その日のまえに」のちょうどそのシーンの曲を演奏するにもかかわらず、ロケ地が川口リリア前だったことをお客さんに言うのを思いつかなかった羽毛田さんはものすごく悔しそうでした。
ドラマの映像でもちゃんと確認できたので、次から言っても大丈夫ですよ。
って、よその会場で「川口が〜」とか言っても、「あっそう」で終わっちゃうか。
うーむ、もっかいやり直したい!