live image 14 東京国際フォーラム・ホールA(ファイナル)
140518 投稿者:kingyo
5月18日はまさに「初夏」という言葉がぴったりの、よく晴れて日差しがかなりまぶしい日でした。
午前中はリコーダーアンサンブルのレッスンでテナーリコーダーとバスリコーダーをずっと吹いていたので、若干疲労しながら一路有楽町へ。リコーダーを持ったままだったのでかなり荷物が重い。(プラスチックのバスリコーダーはすごく重い。)
でも、あの川口で見た内容が、どんなになってるかと思うと楽しみで、足取り軽く向かいました。
開場の少し前についたので、友人と軽くカフェで食事。
開場時間を20分程過ぎた頃にフォーラムに着きました。
ここのところ、いろいろなホールに行ったけど、やっぱり東京国際フォーラムは広いし、なんだか華やかです。コンサート専用のホールではないから、その分開放的で独特の雰囲気があるなぁ。もう13年も通っているのだから、今さらなんだけど。
エントランスのエスカレーターに乗りながら祝花を眺めるのもいつものこと。各界からお花が来てました。
出演者の皆さんの活動範囲の広さを反映していますね。
川口ですでに物販はチェック済みだったので、CD売り場をチェックしようと思って行ったら、そこはチケット先行販売のコーナーでした。
羽毛田さんが出演するはずの、ゴンチチの「W還暦フェスティバル」のチケット、川口で買い損ねてしまったのでどうしようかな〜と思いつつ、今日はできるだけお金を使わないでおこうと決心していたので、あまりよく見ず反対サイドのCDコーナーへ。
(ここで売っているチケットの内容をよく見ていたら、うわー〜〜〜い!な状態になっていたのだけど、その時は気が付かず)
CDコーナーでは、各出演者のCDのところに「握手会」とか「サイン会」とかの表示がありました。羽毛田さんはというと、小さいサイン色紙がついているらしい。
でも、もちろん並んでいるアルバムは全部持ってるので、見るだけで終了。
川口で誘惑に打ち勝ったアモリ・ヴァッシーリ君の握手会はここでもあるとのことでしたが、やはり今日もおみやげ画像の任務があるので、がまんがまん。
物販関係にはあまり長居せず、会場に入りました。
今回の席は、PAを調整する機械のあるところの下手側。全体が見渡せて、音もあまり偏らない良いお席でした。
考えてみたら、川口でも同じようなところに座っていた気がする…
やっぱりホールAは広い!
川口ではステージの端から端までぎっちり、ジャングルも立て込んだ感じでしたが、ここでは余裕ある設置で、すごく雰囲気出ていました。ちょっとディズニーランドなんかにありそうな感じで。
スクリーンは、いつもどおりセンターのほかに左右に1枚ずつ。
センターのスクリーンにCGのジャングルが映し出されているのは知っていたけれど、他の会場のレポートを読むまで気が付かなかったのが、スクリーンの左上に止まっているエトピリカ。
セットリストにエトピリカがあるな〜ぐらいで開演を待っていた川口では、そんなところに鳥がいることすら気が付かず…いました!確かにエトピリカさん!
第一部
会場が暗くなって、「サイダーハウス・ルール」のテーマが流れて、オーケストラメンバーが入ってきました。もちろんここで、会場から大きな拍手。
スクリーンには、まず第一部の出演者だけ紹介映像が流れます。
フォーラム公演では、会場の雰囲気は静かな時と、なんだか今日は熱い感じだなというときといろいろですが、今日はどちらかと言えば静かな感じ。
その静かな感じは、羽毛田さんが出てきたときもなんとなく続いていました。
最初はおじぎだけして、すぐに「地球に乾杯」スタート。
やっぱりフォーラムの「地球に乾杯」は迫力がある!
特に今年は雰囲気ジャングルだし、リニューアルした映像もワイルドな感じだし、これ一つ、テーマパーク(どこなりと)の「地球ワイルド体験ツアー」のアトラクションにしたいわ、とふと考え付きました。誰か実現して。
このおなじみの曲を聴きながら、音のとどろきに身を任せながら、もう一つ思ったのが、「あー、幸せなこった」という実感。14年と言えば、ほんとにいろいろあったわけだけど、それでも毎年こうして元気でここに通い続けたんだなぁ、これは奇跡的なことだな、という思いがこみ上げてきました。
ずっと演奏され続けている曲はあとは「情熱大陸」と「My Favorite Things」があるけど、やっぱりこういうしみじみした感じになれるのは「地球に乾杯」ですよね…。
14年間皆勤賞の羽毛田さんも、しみじみされたんだろうか。
演奏が終わって、いよいよ羽毛田さんのMC。
今年は各所から「羽毛田さんかみまくり」の報が届いていたので、この比較的シーンとした感じの今日のフォーラムで、大丈夫なんだろうか〜とちょっと心配。
結果的には羽毛田さんはかまなかったけれど、ちょっとこの雰囲気に緊張してるのかな、もう少し言いたいことありそうなんだけど、なんとなくすべりが悪いから最小限で切り上げたのかな〜という印象。(ほんとかどうかは定かではない)
東京2daysでも、千秋楽のお客さんはちょっと違ったりしますからね、、、皆さんご家族が来られていたり、関係各所の偉い方が来られていたり。
で、ここでもソロ・コンサートをやった話と、今年もう一度やりたい、という話をするのかと思いきや・・・今年もう一度、10月にやります。東京は16日、浜離宮朝日ホール、と、話が具体化してた!(大阪はやります、だけで具体的な説明はなし)
しかも、「チケットが今日、あそこで売られています」
な、なんだと!さっきよく見ないでスルーしたチケット売り場に、羽毛田さんのソロ・コンサートのチケットが売っていただと!
その事実に動揺したのと、早く友達やfishive!のみんなに知らせにゃーという焦りとで、集中力が途切れそうになりましたが、なんとかステージに集中。
「その日のまえに」も、「明日、ママがいない」も、ごくごく必要最小限の曲説明で演奏に入った羽毛田さん、やっぱりちょっと話すのは緊張気味だったような。
かなりお気に入りの様子だった「あしだまながいない」ネタも、今日は封印でした。
もちろん、「その日のまえに」のロケ地が川口リリア前だよっていうのもありませんでした。東京で言えば、多少反応あったかもしれないけれど。
ということで、今回は残念ながら知る人ぞ知る、のリリアネタでした。
MCはそんな感じで、失敗はなかったけど無難な感じは否めないでしたが(何を求めているのやら)、演奏はどちらも素晴らしかったです。
もし「その日のまえに」のドラマ映像が借りられたら、もっとよかったのになーと思ったけれど、BSのドラマだったし難しかったのかな。
逆に、「明日、ママがいない」はちょっと特別な話題作だったので、私みたいにドラマを見た人はいろんなシーンを思い出して「感動の曲」にジーンとしたし、見なかった人も「CMが流れなかったり問題になってたけど、こんなきれいな曲が流れていたんだ」と思ってもらえたんじゃないかな、という気がしました。
「今回はアーティストどうしをコラボレーションでつなぐということで」とNAOTOさんが呼ばれましたが、羽毛田さんはちゃんと説明を加えてくれていました。
そう、アーティストの出番をつなぐコラボ演奏は、今までもしょっちゅうされていたのですが、今回の特別は出番をつなぐことで、トークのコラボ、つまり2人トークでつながれていくという点が新しかったのですね。
(それを聞いて、初期の大阪のイマージュで鳥山雄司さんと宮本文昭さんが延々と大阪で買って帰るつもりの醤油の話をされていたのを思い出しました。あのときは、演奏とトークがハーフハーフな感じだったっけ。これが元祖トークコラボ?)
二人のトークはほぼ川口と同じ感じでしたが、「NAOTOと最初にあった時は芸大でてすぐぐらいだったかな」が加わったのに「こんなにちっちゃかったのに」(ひざ丈)「こんなに大きくなって」となって、「大学出てそれじゃまずいでしょ」とNAOTOさんがつっこんでました。
それから、NAOTOさんの卓上カレンダーの話から、「イマージュメンバーでもカレンダーを作ろうという話でさっき盛り上がってたんですけど」
羽毛田さん「ぼくが着替えてるとことか、葉加瀬くんが着替えてるとことか」
「葉加瀬くんが上半身裸とか」
NAOTOさん「ぼくらが高嶋さんに怒られてるところとか」
「誰もいらないよね」
もしかすると、来年のイマージュでもう少し無難なバージョンが売られているかも?・・・やっぱりないか。
で、今回もチック・コリアの「スペイン」が演奏されたのですがイントロの「アランフェスコンチェルト第二楽章」(これを聴くとマカロニウエスタンという言葉とかジュリアーノ・ジェンマが思い浮かんでしまう…若いモンにはわかるまい…)から思いっきりフリージャズしていて、ゾクゾクしました。
アドリブって、コード進行という岩肌に張られた命綱にそって断崖絶壁を歩く感じだなと最近思うんだけど、私はこわくてつい綱をぎゅっと握っておそるおそる歩いてしまう。
NAOTOさんはバリバリクラシックの出身だけど、いろんなジャンルで経験を積まれているので綱を片手で軽く握りながら、軽々駆け抜けていく感じ。
そして羽毛田さんのアドリブは…なんだか綱のほうを見ることもせず、時折断崖をのぞきこんだり、片足立ちしてみたり、でも鮮やかに(しかも高速で)駆け抜けてゆく感じがしました。ごく若いころからジャズをやっていた羽毛田さんは、やっぱり音の組み立て方が違う…。
私もこんなアドリブに少しでも近づけるように頑張ろう、と決意を新たにしました。
ところで、東京の人は「スペイン」のハンド・クラップ知ってるかなと思ったけど、やはり普通の手拍子要求だと思った方もいたようで、中途半端な感じで、アドリブの見せ場が始まった時に会場の手拍子が残ってしまった…少々(あくまで個人的に)残念でありました。
すばらしい「スペイン」を聴かせてもらって、羽毛田さんは退場。
NAOTOさんのコーナーはほぼ川口レポどおりですが、書いてなかったこととしては、「今年デビュー9周年なんです、9って中途半端でしょ〜」
でも、10周年は区切りではなく通過点なので、「今年ベスト盤を出すことになりました」
今回演奏した「HIRUKAZE」も入っているそうです。
「HIRUKAZE」の手拍子を指導してくれるスクリーンの映像については、各地でご当地バージョンの説明があったようですが、今回は「ミッキーマウスの手袋みたいなのが出て、東京ドームのジャイアンツ戦の攻撃の時みたいに…」でした。
長崎とか福山の公演ではどうしたのかな?特に大きな球場はないと思うのだけど…。
また今回、川口ではなかった仕事が新しくお客さんに課せられていました。
「スタジオパークからこんにちは」を見たことのある人手を上げて〜、あ、手を上げたら僕から見えない、拍手して〜でかなり大きな拍手があって、「この番組は視聴者参加型なので、今回も皆さんに参加していただこうと」と、手拍子だけでなく、サビの部分で片手をあげて「僕がバイオリンを左右に振るのに合わせて手を左右に振って下さい」
結果、曲のほとんどの間、手をたたいてるか振ってるか、でした。指導するNAOTOさんも、「ぼく、ひろみちおにいさんみたいですね、、」と自分につっこみ…。
たぶん、NAOTOさんは中高年も多い客席を見て、じっとしていたら血行不良になるから腕を振ることで血の巡りをよくしてあげようと思ったのかも…わからないけど。
確かにいい感じで上半身がほぐれました(?)、忙しかったけどね。
次の小松亮太さんのコラボはトークから始まりましたが、ここですごいことが発覚。
小松さんが「よかったよね〜、今の『はるかぜ』」
小松さんは本気でこの曲を「HARUKAZE」と思っていたみたいで、本当に動揺している様子。「いや、通年で流れるし、お昼の番組だからひるかぜなんですよ」とNAOTOさんもびっくりしてたみたいで、ネタではなさそうでした。
さらに「NAOTOくんの曲の中では一番手ごたえを感じる」とほめたつもりが「今までなくてすみません」とNAOTOさんにつっこまれ、さらに小松さん動揺…。
後の高嶋さんとのコーナーでも、しどろもどろになったり、MCでは動揺しっぱなしの小松さんでした。さしすせその滑舌があやしくなってた笑
コラボ曲の「首の差で」ですが、浅田真央選手の2008年のレパートリー曲というのは川口で聞きましたが、そもそも日本で有名になったのは映画「セント・オブ・ウーマン」でアル・パチーノがこの曲でタンゴを踊ったシーンがあったからだそうな。
NAOTOさんは川口で、「タンゴはあまり得意ではない」と言ってましたが、二人の「首の差で」は一日たった今でもまだ音色が耳に残っているぐらい、情感あふれる素敵な演奏でした。NAOTOさんは最近、バイオリンの音にとっても色気が出てきたような気がします。
小松さんのソロ曲、「風の詩〜THE 世界遺産」は「同じ時間、フジテレビに強敵のあれがいる(あえてちびまるこちゃん、とは言わず)、TBSの…」と紹介していました。
4K放送のBSTBSの「THE 世界遺産」で、後ろ3メートルに河口湖、という場所で3月上旬このペラペラの衣装を着て(ここまで寒さに耐えた経験はかつてない)演奏しているのが流れる、と紹介していました。
川口で迷っていた「おれは何湖で演奏したんだ?」という自問は「河口湖」が答えだったようです。
この曲に合わせて、スクリーンの上では各地の世界遺産のイラストが描き上げられて彩色される美しい動画が流れていました。
次のコラボは小松さんが「覚悟の上で臨む」高嶋ちさ子さんでしたが、トークバトルもこれが千秋楽ということで、激しすぎて回転が速すぎて、なんだかあまりはっきり覚えてない…けどかいつまんでいうと、「小松さんはすごくまじめで、みんなが呑めや騒げやしているときでも、いつもバンドネオンの練習をしている、楽屋にいる時もずっとバンドネオンの音がする…」と持ち上げて、「もう長いことやってるのに、そんなに練習しなきゃ弾けないんですか?」と突き落す、もうすっかりバンドネオンが定着したけど「ちょっと聞きたいんですけど、バンドネオンとアコーディオンの音の違いってなんなんですか?」とまた突き落す、小松さんが「ずっとツアーで一緒なのに、演奏中にちさ子さんと目で合わせようとすると、すっと目をそらされる」というと「目で合わせるなんて、まだまだ素人だねっ」ととどめの一撃…。
小松さんはなんか滑舌もあやしくなるぐらい劣勢でした笑
着地点を見いだせないバトルをひとまず置いて、とにかく「リベルタンゴ」をやりましょう、ということで演奏に入った二人でした。
次はちさ子さんのソロ、シャチの曲。
ここはずっと、羽毛田さんがちさ子担当でツアーが進んだようです。
この日は羽毛田さんのソロコンチケット発売中ということもあり、ちさ子さんが「12人のヴァイオリニスト」のコンサートをやるので、そのチケット今日売ってます。と告知したところ「あ、かぶりましたね」と羽毛田さん。
お客さんはどっちのチケットを買いますか、という危険なムードが漂ってきたのだけど、「みなさん、今日は高嶋さんのチケット買ってください。」と早々戦闘放棄した羽毛田さんでした。
「あ、あっさり引きましたね」と拍子抜けなちさ子さんでした。
ちさ子さんの「今日の反省と明日への教訓をこめて」作った「日本つくり話」を元にした「オーシャン・ブルー〜ORCA〜」、オーケストラ編曲にかけては「現代のラヴェル」の羽毛田さんに編曲をお願いして、(羽毛田さんは忙しくて、みんな行列を作って待っているところを横入りして?)「原型をとどめないぐらい素敵な曲にしてもらった」
「大した曲じゃなかったのに、すごくいい曲にしてもらった」と謙遜するちさ子さんの言葉に、つい「そうなんです」とうなずいてしまう羽毛田さん、、、
羽毛田さんのスタジオをちさ子さんがメロディを持って訪れた時、ソファに座るなりこのお話を始めた、お母さんの言うことを聞かないシャチの兄弟の話ですが、これがマッコウクジラが出てきたり、元のシンプルな話からかなり広がっていました。
「この話をすると、いつも子供が夜泣きするんです」羽毛田さんも「僕も聞いたとき夜泣きしました。」で大爆笑でした。
実はこの日、ちさ子さんのお子さんが客席に来ていたそうで、なーんとなくですが、ちさ子さんは若干緊張していたというか、いつもと違う感じでした。
とはいえ、トークのスピードは落ちていませんでしたが…。
でも十分、「ママもがんばってるんだからね!」は見せられたような。
すてきなママのバイオリン演奏が終わって、一部最後の曲で葉加瀬さんがコールされました。
青い上着で現れた葉加瀬さんですが、今回は青い衣装についてはふれず、「いつも舞台そでで見てて思うんだけどね…ちーちゃんきれい!」
突然の葉加瀬さんのほめ言葉にたじろぐちさ子さん。
「ほんと、きれい。ブルーのドレスも素敵だし。」
(これはちさ子さんいわく、「氷の女王」のイメージだそうで、会場を凍りつかせるとか…)
めいっぱいほめられてぽかんとするちさ子さんに、「なんでしゃべるかな!話さなかったらこんなにきれいなのに!なんでしゃべるの!」
というオチでした。
「今回のイマージュのテーマはなぜ「アーティストのコラボレーション」になったと思う?あなた、去年このステージで何をしゃべったか覚えていますか?
ステージの上は公共の場所、いっていい言葉、逆にNGな言葉があるでしょ?」
ということで葉加瀬さんが昨年のちさ子さんの「スーツケース盗難事件」にからんで15分間しゃべりまくった大暴走を次々と暴露していきます。
「今年は二度とそんなことがないように、誰かがちさ子さんを監督し、いざというときは身を挺して暴走を止める「ちさ子抑え」が目的の企画だった。
でも、きっと来年はもとに戻ってます。だって被害者が多すぎるから。
小松さんも、羽毛田さんも、そしてぼくも被害者ですよ。」
ちさ子さんは「じゃあ、来年は15分めいっぱいしゃべれるんですね!」
最初から沸騰気味のトークは、お約束の「二人の出会い」の話題へ。
葉加瀬さんとちさ子さんは昔から知り合いだし(学年は1つ葉加瀬さんが上だけど、同年生まれ)、よく共演しているように思われているけど、「実はバイオリンを一緒に弾くのはこれが三回目ぐらい。(その三回の中のひとつ、葉加瀬さんが主催した「ヴァイオリン・サミット」には、ピアニストとして羽毛田さんも出演していました。)
最初に一緒に仕事をしたのは『ものまね王座決定戦』の審査員でしたからね!」
ちさ子さんによると、その時ちさ子さんの肩書は「バイオリニスト」だったのに対し、葉加瀬さんはちょうどセリーヌ・ディオンさんと一緒に仕事していた時だったので「世界的なバイオリニスト」だったそうで、そこは若干根に持っている様子。
ちさ子さんのトークは違った意味で断崖絶壁を手放しで駆け抜けている感じですが、お客さんはといえばあちこちでお腹の底から大笑いしている声が。
かつてここまでお客さんを哄笑させたアーティストがいただろうか?
かつて不思議まっしぐらだったころの三上さんのトークでさえ、ここまでではなかった。特に今年は冴えわたりすぎて、葉加瀬さんぐらいしか対等に戦えていなかった気がしました。
でも、最後は結局ちさ子さんの勝利でした。
トークが白熱しすぎて、「ナヴァーラ」という難曲にすぐ移れるのかしらと思うほどでしたが、そこはやはり葉加瀬さんとちさ子さん、今回も息の合ったすばらしい演奏でした。
出だしのところで少しどちらかのマイクがおかしかったのかな?少し気になりましたが、全体的にはすばらしく、また今後もおなじみの曲やオリジナル曲ばかりでなく、こんなチャレンジをしてほしいなと思いました。
休憩時間
第1部が終わって休憩時間に。
入口に向かって突進していく人の中に私も加わり、客席の外へ。
もちろん目的は、羽毛田さんのソロ・コンサートのチケット入手!
今日はお金をできるだけ使わないでおこうと思ったのもどこへやら、(むしろ最初に無駄遣いしなくてよかった)、チケット売り場に向かって爆走しました。
この人の波がみんなチケット売り場に向かったらどうしよう!と思ったけど、トイレへ突進する人々の波でした、、、
チケット売り場には数人のお客さんが。
さっきの告知を聞いて、羽毛田さんのチケットを買いに来た人も何人か。
会場の先行販売だと席を選べるのですが、いきなり座席表を見せられても決められない!
とりあえず下手側っていうのは意識にあって、あまり前過ぎないけど適度に前な感じの左寄りの席を選んでみました。
突然選べと言われてちゃんと選べた試しのない私。
今回も、チケットをもらった後から「もっとこっちがよかったかな」とグズグズする始末。
なんとなくイマージュのイメージで左寄りにしたけど、考えたらソロ・コンサートだから、羽毛田さんの位置ってイマージュとちょっと違うんだったっけー、とか第二部が開演してもまだ引きずっていました。
おまけに、あまりお金を持ってきていなかったので、友達の分も二枚買いたかったけど晩ごはんが食べられなくなっちゃうから一枚しか買えず…
晩ごはんラーメンにしてでも、買ったほうがよかったかな、とか、そっちでもぐずぐず。
結局、この件に関しては終演後までぐずぐずしてました。
第二部
トイレに行ったり、バーコーナーに行ったり、物販に行ったり、とにかくフォーラムの休憩時間は人の移動が激しいです。
二部の開演時間になっても、客席はまだ移動する人がいっぱいでした。
再びサイダーハウス・ルールのテーマが流れ、二部の出演者、葉加瀬さん、アモリ君、ゴンチチの紹介映像が流れました。
二部のトップはゴンチチ。
白いスーツの二人が登場。お辞儀をして、「南方郵便船」の演奏が始まりました。
川口では、ほんとに三上さんが風邪で具合が悪かったのか、ちょっといつもよりトークも演奏も元気がなかった感じがしたのですが、今回は音が良く響いていて、いつものゴンチチでした。
1曲目が終わって、恒例のチチさんのごあいさつ「こんにちは〜」
いつも、小声ながら何人かは「こんにちは」と返すのですが、なぜかこの日はシーンとしたまま。
「よかったら返してもらえます?」に、ようやくちょっと控えめな「こんにちは」が返りました。
いつもなら、元気がないとやり直しがありそうな感じでしたが、チチさんは特にそこにはこだわらず、初めての人調査もなく、ゴンチチのゴンのほう、ゴンサレス三上さんです。チチ松村さんです。とお互いを紹介。いつになく、スピーディーな展開。
「南方郵便船」の曲紹介は、いつもどおり「今日のテーマ、ジャングルにぴったり、赤道よりまだ南の、小さな島々を巡る郵便船をイメージして作った曲でした。」
でも次の曲は、川口よりさらに詳しい説明がありました。
私が若干、いえかなり苦手なくらげてんこ盛り映像が流れる「Floating Bell」。
この曲は、そういえば川口でも聞いたような気がするけど、今年公開される「くらげとあの娘」という、かの(クラゲで立ち直って)有名な鶴岡市立加茂水族館を舞台にした映画の劇伴曲です。
チチさんは10年ぐらいクラゲとともに生活をしていたそうで(そのときミズクラゲから始まり、最後はやはりミズクラゲで終わった=クラゲ道)、映画の公式サイトを見たら、この映画の原案はチチさんの書いた「私はクラゲになりたい」という本でした。
(チチさんて、「みどり」とか「いか」とか「クラゲ」とか、ワンポイントに深く集中される方なんですね、、、)
つまりもう、クラゲしか出てこなさそうな映画なので、映像がクラゲだらけなのもうなずける…(だけど恋愛ものみたい)
でも今回は私はそんなにクラゲ話にダメージを受けませんでした。
もう慣れたっていうわけではなく、つい先ほど購入した羽毛田さんのソロ・コンサートのチケットについて、まだぐずぐずと振り返っていたからです。あの席でよかったのか、友達の分もムリして買えばよかったのか、とぐずぐずぐずぐず…
そのおかげで、チチさんがミズクラゲの説明をしていたのも聞き逃しちゃって、「ツアーから帰ってきたらミズクラゲが水にもどってて水槽の中に水しか残ってなかった」というところだけが耳に入ってきました。その瞬間、ゾゾゾゾっとお尻の方からトリハダ、関西でいうところのさぶいぼが…
演奏中の映像は、まだ溶けていない元気なミズクラゲがぷかっぷかっと開いたり閉じたりしていました。餌に自分から向かっていけない、ただ漂っているだけの彼ら彼女ら…
ぷかっぷかっもそれぞれ違いがあるけど、この人たち意識ってあるのかな、あ、今餌が取れそうだったのに流れて行ったちくしょーとか、何かがつまったくるしーとかあるのかな?これ1つ1つに生命が宿ってるわけですよね、なにかしら、感覚もあるのですよね…?とか。
さっき、変に「水に戻る」話を聞いたので、よけいミズクラゲの境遇が気になりました。
クラゲのあとは、三上さんのトークコーナー。
三上さんは川口でも言ってましたが、還暦を昨年の12月30日に迎えてからもう、3回も風邪を引いたそうです。「水槽三上の中で水になって消えてしまうかもしれない」と心細いことを言いながらも、「W還暦フェスティバルだけはどうしても成功させたい」
そこで、コンサートを成功させるための戦略を考えて、メモに書いてきたそうです。
メモを見て「びっしり書いてありますね!」とびっくりするチチさん。
「ちょっと読み上げてみます」というものの、三上さんは全然メモを見ずに話し始めました。
コンサートを成功させるために、まず先行してシングルを立て続けにリリースする。
第一弾は「情熱大陸」になぞらえて、でも自分たちはもうそんなにいうほど情熱があるわけではないので、「小情熱(こじょうねつ)」ぐらい、そうすると大陸っていうのもなんか大きすぎるので、「小島」ぐらいでちょうど、だから「小情熱小島」というタイトルにする。第二弾は「地球に乾杯」になぞらえて、でもちょっと僕たち枯れているので「火星に乾杯」(茶色いイメージらしい)…
クラゲとチケットで若干頭がぼーっとしていたので、どういうつながりでそうなったのか覚えてないんだけど、今の流行は「植物」、イマージュの出演者はみんな植物や自然に関連する字が名前に入っている。葉加瀬さんの葉、小松さんの松、高嶋さんは嶋の字に山が、アモリは「もり」がそのまま入ってる(「アモリはフランス語やけどね」とチチさん)、羽毛田さんは田んぼの田、松村さんは松、だけど僕だけ何も入っていない。だから、ゴンを木へんのついている「権」にしようかと思う。「権チチ」だと合わないから、松村さんも漢字にして、「権松」でいいんじゃないか。
ほんとに私、三上さんのトークを聞きながらずっとチケットのことを考えていたので、今気が付いたんだけど、ところどころ記憶が欠けています。だいたいこんな感じだったように思うのですが、正確なところは他の方の報告をご参照ください…。
ぼーっとなっていた私を再びよみがえらせたのは、登場前に歌付きで流れたアモリ・ヴァッシーリ君の紹介映像でした。クラゲ退散!権松退散!
川口ではひょこひょこと登場したアモリ君でしたが、なんか大きい会場のほうが調子が出るタイプなのか、このツアーにすっかりなじんだのか、堂々とした雰囲気で登場しました。
川口のレポで書きましたが、小さい会場だったせいか、ちょっとアモリ君の声が楽器の音に埋もれがちで聞こえづらかった「美しき愛の詩」ですが、この大きいホールでは声がのびるのびる、実に気持ちよく歌っている感じでした。
今日のMCでは英語のあいさつはなくて、「こんにちは、アモリ・ヴァッシーリです」と言った後すぐに葉加瀬さんを呼びました。
その「たろう・はかせ」が実に見事な発音で、川口で「あかせ」としか言えなかったのにな〜と感心。
呼びこまれた葉加瀬さんは、ここでも黒とオレンジと白と…の大きな花柄(ばら?)のジャケットを着て登場しました。
縦に長いアモリ君と横に丸い葉加瀬さんのハグは、なんだか幾何学的。
ここでも二人の出会いについて説明をしたあと、恒例の「なんか日本語覚えたかな?」コーナー。でもその前に、川口ではなかった質問、「東京の中のどこが好き?」
なんとアモリ君は「ビックカメーラ」と答えました!私と一緒やん!
今日も、本番の前に国際フォーラムの隣にあるビックカメラに行ってきたらしく、3つも大きなビックの袋を下げて帰ってきたんだって。何を買ったかも教えてほしかった!
有楽町のビックカメラは店員さんもいろんな国の言葉をしゃべれるし、お客さんも外国の人がいっぱい。プラグなどもそれぞれの国に合わせた商品があるらしいので、何か電化製品を買ったのでしょうか…それともゲームとかソフト関係かな?
で、続いて覚えた言葉披露では、また1から10までを日本語で数えました。
川口では10は「あざぶじゅうばん」だったんだけど、フォーラムではあっさり「じゅう」でした。タモリみたいに「アサブジュバン」とフランス語風に言ってほしかった。
そしてその後は、お客さんが大爆笑した「ジュとジュでニジュ、あとジュでサンジュ」でしたが、クネクネと腰を振りながらオネェ風にお手本を見せる葉加瀬さんの通り、アモリ君もクネクネしながら見事に言い切りました。アモリ、ツアー中にキャラ変わってる。
間違った方向にキャラ変異しつつあるアモリ君でしたが、「With One Wish」はきわめて正しいテノールを聴かせてくれました。何度聴いてもいい!おばちゃん、元気が湧いてくる!来年も来てね、アモリ君!
同じ声でも、葉加瀬さんが「エトピリカ」で披露したのは、背景のジャングルに妙にマッチしたワイルドな歌声でした。
フォーラムは広いから、かなり大きな声でダイナミックに歌ってました。
ところで、川口でこの曲を聴いたとき、私はスクリーンに本当のエトピリカが映っていたように記憶していたのだけど、今回最初に映ったのはどう考えても、あのスクリーンの上に止まっている模型のエトピリカにしか見えなかった…(しかもあえて焦点を合わさない感じのボケた映像…)
私は川口で、模型のエトピリカを本物だと思って見ていたんだろうか?
ほんとにボケてるのは自分なのか?
チケット、クラゲ、そして模型のエトピリカでさらに動揺しながら、ステージは葉加瀬さんの長崎夜曲へ。
今回は、前よりさらに長崎の夜景の写真がきれいに感じられました。
ちょっと引いた感じで見たほうが、よりきれいに見えたのかも。
このコーナーは、長崎ではかなり盛り上がったんだろうな。
もし長崎公演に参加された方がいらっしゃったら、ぜひ様子を教えてください。
「長崎夜曲」が終わるや否や、ステージは暗転、そしてスポットライトが「あの男」を照らしました。
いつも「小松さん、いつのまにそこにいたの?」って思うけど、小松さんが配置に着くところを目撃したことがない…
これが最後だからか、小松さんのイントロのバンドネオンはかなり長くて、華麗なる演奏でした。
ちさ子さんに「そんなに練習しないと弾けないんですか」と言われたときに小松さんが言ってましたが、バンドネオンのボタンは全く規則性なくランダムに並んでいるので、こんなに弾き続けても、時々演奏中に「このボタンはこっちだっけ?」とはっとすることがあるそうな。でもそんなはっとする瞬間は全く感じられない、装飾音に満ちた華やかなイントロでした。
お客さんが立ち上がって手拍子を始めている間に、NAOTOさんとちさ子さんが呼ばれ、いつものダイナミックな「情熱大陸」が始まりました。いや、いつも以上にダイナミックだったかも。川崎のヌーボーでは少人数のさびしい「情熱大陸」だったので、やっぱりこの曲はこのボリュームじゃなきゃねーと思いました。
この日の「ハカセンス」は、左サイドと右サイドの席に集中して、かなりな本数が出ていました。ちさ子さんも緑のを振ってました。
ちょっと思ったんだけど、真ん中のブロックでハカセンスを高らかに振ると、後ろの人はステージが見えにくくなるのです、、、ほんと、センスしか見えないんです。フォーラムの1階はあまり高低差がないので…なので、できれば真ん中のブロックの方は少し低めに振ってほしいなーなどと思いました。私の前の方も見づらそうで、亀の首みたいに伸びたり縮んだりしながら見てらっしゃったので。ご配慮いただければありがたいです。(誰に向かって言ってるんだ…)
千秋楽らしく、最後のジャジャジャジャジャンは引き延ばし引き延ばし、曲が終わった後は大歓声でした。
私は初めての経験でしたが、アーティストが前に並んでお辞儀をしているときからすでに、お客さんの拍手はアンコールの手拍子になっていました。
アンコール
サイダーハウス・ルールが流れ終るとすぐに全員がステージに戻り、羽毛田さんの出演者紹介が始まりました。ファイナルは恒例の、オーケストライマージュ全員呼び上げ。
羽毛田さんは誰一人忘れたり間違えたりすることなく、全員紹介できました。
あれはなかなか大変なことだと思うけど。毎年微妙にストリングスメンバーが変わったりするし。
アンコール曲はこれまでと同じく「Together We Walk」、MCを葉加瀬さんに交替し、葉加瀬さんが健育会のご紹介、「最後にメンバー全員で演奏したいと思います…あ、最後じゃなくてもう一曲あるんやな」
今日はもう、ちさ子さん相手にフル回転だったので、葉加瀬さん若干グロッキー気味なご様子。
「My Favorite Things」が終わりに差し掛かると、ファイナル恒例のズドーンキラキラが炸裂。ものすごい勢いで飛び出しましたが、1本目の通路より前にのみ飛散。
キラキラをつかまえることはできなかったけれど、やっぱりこのキラキラ感、たまらない〜!
ほんとに楽しくて興奮して、お客さんが次々と立ち上がって拍手したり歓声を上げたり、まさに大成功パターンの千秋楽でした。
最初の、あの静かな客席と同じところとは思えない!
こうして、今年のlive imageが終わりました。
楽屋の入口に移動する途中、握手会やサイン会の順番待ちのプラカードが立っていました。お客さんが続々と、お目当ての列に詰めかけている。
アモリ君握手会の列の皆さんに羨望のまなざしを向けつつ、通り過ぎました。
羽毛田監督は、早くも私服姿でしたが、2daysの2日目の、3時間越えピアノ弾きっぱなしの後とは思えないほどさわやかな風情。
演奏もよかったし、お客さんの反応も上々だったし、何よりも拍手しながら続々と立ち上がって行く客席を目の前にして、きっと疲れなど吹っ飛んだのでしょうね。
私自身も、ステージから飛んでくるパワーで大いに活性化した、今年のライブイマージュでした。
「またぜひ、いろいろ感想を聞かせてほしい」と、早くも羽毛田さんの想いは来年のイマージュのステージに向いていました。
参加した方は、ぜひご感想をお寄せください!
おまけ
楽屋口を出て、正面のエントランスに戻った時、「もしまだチケット売ってたら、やっぱりもう1枚買おうかな、、、」と終演後までぐずぐず迷っていた私。
でも、エスカレーターの上を見たら、もう係員の人々がお片付けを始めてた。
ようやくぐずぐずが吹っ切れて、晩ごはんに気持ちを切り替えることができました。
売ってないもんは買えないもんね。
あややさんの追記
思い出したことは…
ゴンチチさんの「名前が植物シリーズ」のところで,なぜかNAOTOさんだけは,名前をいじられず,髪型がコーンみたいと言われてました.
スーパーサイヤ人もそうなってしまうんですね(笑)
NAOTOさんの「HIRUKAZE」の時,上手側のスタッフさんも一緒に手を振っていました(^-^)
最近,千秋楽の時の横断幕がないのがさびしいです・・・・