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live image nouveau 2014 (第一生命ホール)

140913 投稿者:kingyo

今年は2回もnouveauが開催されたので、nouveauのつづりを間違えずに書けるようになりました。

4/12のnouveauはミューザ川崎シンフォニーホールという、実に実に素敵なコンサートホールが会場でしたが、今回の晴海トリトンスクエアにある第一生命ホールもとってもいいホールでした。
大きさはそんなに大きくなくて、1階席・2階席合わせて800に届かない、live imageシリーズとしてはかなり小ぶりな会場でした。
木がふんだんに使われた内装は落ち着いた感じ、椅子もとっても座りやすい!
詳しくは、ホールのHPをご覧ください…
http://www.dai-ichi-seimei-hall.jp/

第一生命ホールは初めてですが、トリトンスクエアには前にも来たことがあります。
http://www.fishive.net/trcs_0708.htm
そう、アリさんのライブでした。ということは、7年ぶりのトリトン!

開演時間になって、ストリングスの皆さんが登場。
今日は1stバイオリン4人、2ndバイオリン4人、ビオラ2人、チェロ2人、コントラバス1人という構成。
全員黒い衣装で、オーケストラの人らしい雰囲気の中、一人異彩を放っていた…というかハデだったのが、チェロの伊藤ハルトシさんでした。
確か、4月のヌーヴォーの時も出演されていたような。
白黒の衣装もハデだったけど、髪も一部金髪で、後程パツキンコンビのNAOTOさんと松谷さんから、仲間の一種のような扱いをされていました。
伊藤さんは、後半の情熱大陸などではギターも弾いていましたが、このギターがすごくよかったな。チェロも情熱的でよかった。

ストリングスのメンバー紹介は個々にはなかったのですが、女性は大変美女揃いでした。
そんな中で、伊藤ハルトシさんと同じぐらい私の記憶に残ったのが、コントラバスを弾いていた人でした。席が左の端っこだったので、この二人がとてもよく見える位置にいた、というのもあるんだけれど。
つい先日、東京国際フォーラムでロン・カーターのウッドベースを聴いて「ウッドベースっていいなぁ」としみじみ思ったばかりだったのですが、今日のベーシストの音もすごく好きな感じでした。

という編成で、ドラムやパーカッションは一切なし。さらにモニターもマイクもスピーカーもなしという、本当にクラシックコンサートのような初めての試み。
これまでのヌーヴォーの中では最も、名実ともに「ヌーヴォー」なライブでした。

では、セットを書きつついろいろ記憶に残っていることをつらつらと書いてみます。

1. サイダーハウス・ルールのテーマ(羽毛田さんピアノとストリングス)
羽毛田さんは演奏後のMCで、最近ソフトバンクのCMでこの曲が使われていると指摘。
そればかりか、ゴンチチの「放課後の音楽室」も使われていた。
音楽の担当の人がイマージュが好きなのか?他の曲もどんどん使ってほしい。
ここで私は、前日get you!したヌーの川渡りの「地球に乾杯」を思い出しました。

2. 「明日、ママがいない」の「感動のほう」のテーマ(同上)
このドラマには「戦い」のテーマとその後の「感動とちょっぴり切なさ」のテーマがあるそうで、今日はこの編成なので「戦いというよりは感動のほうを」と演奏。
ピアノ椅子に座る前に「では聞いてください、〜〜」と題名を言ったとき、私には「あしだママがいない」に聞こえてしまいました。
今日は「あしだまながいない」には触れていなかったので、羽毛田さんわざと混ぜたのかな?と思いましたが、ただ単にかんだだけだったのかも。

3. 「地球に乾杯」
前説明なく、前の曲からすぐに始まった「地球に乾杯」
今日のアレンジは、いつものシンセなどが使えない分、弦の響きやピアノのアドリブや、そしてリズムの緩急などで工夫されたとても素敵なバージョンでした。
いろんな「地球に乾杯」を聴いてきたけど、こんなのもあるんだ!とちょっと感動。

4. 「Rookies 愛のテーマ」
この曲の前に、羽毛田さんは10月スタートのTBS日曜劇場「ごめんね青春!」の音楽を担当することになった、と発表しました。

このドラマは脚本が宮藤官九郎さんなのですが、羽毛田さんは十数年前、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の音楽を手掛けていて、このドラマの脚本も宮藤さんで、彼はこのドラマでブレイクして、どんどんビッグになっていき、その他小雪さんなどの役者さんもこのドラマで飛躍していった人が多い、という話をしました。
私もこの作品は原作、ドラマ、音楽全部大好きですが、俳優さんではジャニーズの山下智久さんが、まだ子どもと言えるくらいの年齢だったんだけど「なんて虚無なまなざしをするんだろう」ととても印象に残っています。

ところで、羽毛田さんは「池袋ウエストゲートパーク」という名前を言うとき、なぜか「池袋」を抜かして「ウエストゲートパーク」と言いました。
たぶん「池袋」が瞬間出てこなかったんだと思うけど(中高年あるある)、会場のお客さんはそれでも「あーあー」と反応したので、そのままに。
「ごめんね青春!」の音楽は今制作中なんだけど、けっこう苦戦していて、昔の宮藤作品にどんな音楽をつけたのかもう一度「池袋ウエストゲートパーク」のサントラを聴いてみたら、ものすごいパワーで「昔の自分に負けそう」と思ったそうです。

そんな打ち明け話から、最近作るときに困った作品ということで、翌日14日に放送のNHKスペシャル「臨死体験 立花隆 思索ドキュメント 死ぬとき心はどうなるのか」のケースを話し始めました。
番組の内容もけっこう詳しく説明してくれたんですが、これはテレビで見てね、ということにして省きます。で、なんで作るのに困ったかというと、これはNHKスペシャルだからとっても科学的で重い内容なんだけど、そういう感じの音楽を作ってしまうとみる人にとってはますます難解な感じになってしまってわかりづらくなる、だからといって、逆に軽い音楽をつけてしまうと、よくあるオカルト番組みたいになってしまう。だから、その狭間を縫うように、担当の方との話し合いでその両方を行ったり来たりしながら音楽を作ることになったそうです。全部合わせると100曲だったかな、ぐらいな曲数を打ち合わせたとか。でも、とても好きな分野なので、その仕事ができてうれしかったそうです。
この話をかなりな時間をかけて(音楽会であることを忘れそうになったぐらい)話したので、この中から1曲演奏するのかな?と期待したら、「こんなコンサートで演奏するような感じの曲ではなかったので」演奏されたのは前宣伝どおり、「Rookies 愛のテーマ」でした。
これだけボリューミーなMCの後でも、ちゃんと「image la plume」の宣伝も忘れませんでした。こんな制作話もたっぷり聞けますよ、と付け加えることも忘れず…

いつもよりもさらに柔らかくやさしい響きの「Rookies 愛のテーマ」、この曲もまた、アンプラグドでさらに映える作品だなと思いました。

弾き終わって羽毛田さん退場。
入れ替わりに金髪の人が出てきたのでどの金髪の人かなと思いましたが、スタッフの人でした。楽譜を入れ替えたり、羽毛田さんが使ったタオルを脇にどけたりと作業をしているのがよく見えました。
準備が整うと、入れ替わりに松谷卓さんがステージに登場しました。
松谷さんは、春のヌーヴォーの時にも着ていたランボルギーニをイメージしたスーツを着ていました。ベルトのバックルと靴下は赤。(と後ほどコラボしたNAOTOさんが指摘)

松谷さんの最初の曲は、ピアノのソロ曲でした。スポットライトだけになり、私が聞いたことのない曲を演奏しました。
演奏が終わってマイクを手に取ると「こんばんは、松谷卓です」と言いたかったんだと思うけど、かんでしまって何を言ったかよくわからなくなってしまい、自分でも笑っていました。
「もともと緊張しやすいタイプなんですが、羽毛田さんが帰ってきたとき、『緊張したー』と言っていたので・・・」羽毛田さんも緊張してたんだね、、、

松谷さんの最初のピアノソロ曲は、NHKで最近放送された「ドキュメント 決断」のテーマでした。
次に、「大改造!!劇的ビフォーアフター」で家が完成した感動的な場面で流れている曲・・・と紹介しつつ、「匠」を演奏。
次に、松谷さんの最近の代表作ともいえる、映画「僕等がいた」のテーマ曲を演奏しました。最近映画が何部かに分割されて上映されることがよくありますが、この作品も「前篇」と「後篇」に分けて上映されたので、その両方のテーマでした。

この後松谷さんは、11月に公開される映画の音楽を担当したと話していましたが、私は題名が「思いの星」と聞こえたんだけど、あとで調べたら「想いのこし」でした。
なかなか面白そうな内容、主演は羽毛田さんが音楽を担当した劇場版「魔法遣いに大切なこと」で豪太役を務めた岡田将生さんらしい。観たい…。

次に「ビフォーアフターのお片付けの曲」ということで、以前も演奏されたことのある「バルトークのルーマニア民俗舞曲」、今回は1つを除いてほぼ全部の曲を演奏する、とのことで、NAOTOさんが呼び込まれました。

「清掃員が来ました〜」とキラキラしたチェーンを黒い衣装に付けたNAOTOさん登場。
二人が会うのは春のヌーヴォー以来らしく、「元気だった?」とNAOTOさん。
衣装の話、金髪歴の話、そして今日はチェロの伊藤ハルトシさんも部分的に金髪ということで、ここで彼にチェックが入りました。

金髪歴はNAOTOさんは21年目、松谷さんは12年ぐらいということで、見た目は松谷さんのほうが年上っぽく見えますが、NAOTOさんのほうがだいぶん先輩なんですねぇ。
NAOTOさんは本当に、いつまでも少年に見える…。

お片付けの音楽原曲が終わると、松谷さん退場。
NAOTOさんが「改めまして、バイオリニストのNAOTOです」とごあいさつ。

NAOTOさんの最初の曲は、「Etude for Children」という、バイオリンを弾く子どものための練習曲のNo.1 SpanishとNo.2 Peaceでした。Peaceのほうは、「image 14」に収録されていたなと後から気が付きました。
私はポップなNAOTOさんしか知らないので、とてもクラシックらしい曲を弾くところを生で見たことがあまりなく、とても新鮮でした。
No.1は速く弾く曲で、左手と右手を合わせるのが難しい、No.2は重音がひたすら続く曲、ということで、NAOTOさんが子どものころに教わった先生に聞かせたところ、どちらも「子どもにはムリ」と言われたそうです。

次の曲は、NHKの「スタジオパークからこんにちは」の今のテーマ曲、「HIRUKAZE」でした。春のヌーヴォー、live image 14と、今年何度も聴いている曲。
この曲は視聴者参加型で、途中手拍子を一緒にするところがあるのですが、今日はまさかの「手拍子禁止」。
なぜなら、オケの人々のところにはモニターが全くないので、ただでさえ遠くの人どうしは全くお互いの音が聞こえない状態。その上、お客さんが手拍子などしようものなら、ステージの人たちはまったく演奏の音が聞こえなくなるそうです。
一度やってみましょうか、ということで「パンっ」とお客さんがいっせいに手をたたくと、ワンワンワンワンと反響音が聞こえてきました。
確かに、手拍子などしたら音のカオスになってしまいそう。
この後も、最後まで手拍子なしの、めずらしいimgageでしたが、基本的にインスト系のコンサートでは、音が聞こえなくなるので手拍子をしたくない私にとっては至福の環境でした。

次の曲は、NAOTOさんの原点ともいうべき「Sanctuary」。羽毛田さんがステージに戻ってきました。
演奏が終わると、羽毛田さんとNAOTOさんのMCが始まりました。
ここでびっくりな話が。
今回ストリングスアレンジをした、NAOTOさんの東京藝大附属高校からの同級生で大学は作曲専攻だった啼鵬さん、羽毛田さんも時々ストリングスアレンジなどでお世話になるそうですが、私はあまりよく知らなかったので、いろんな楽器を演奏しているみたいだけど、いったい本業はなんだろうなと思ってました。
NAOTOさんによると、「バンドネオンはお仕事」なんだそうです。それ以外の楽器は「趣味」。
境目はでき具合らしい、、、

そもそも羽毛田さんが啼鵬さんと初めてお仕事をしたのは、2001年のlive image第一回目の初日の名古屋公演で、出演者に「バンドネオン 小松亮太」と謳っていたにもかかわらず、小松亮太さんのこの日のスケジュールを押さえられていなかったので、代役で彼が駆り出されたんだそうです。
NAOTOさんの進言で赤いチャイナ服を着て出演した啼鵬さんを見て、羽毛田さんは名前もそれらしいし、本当に中国人だと思ったそうです。
(私も長いことそう思っていた)
この第一回目の初日は開演が1時間も遅れたというびっくりな話を以前から聞いていましたが、またさらにそんなびっくりエピソードがあったとは、、
それって、私たちのアマチュア楽団でよく頭数が足りない時にお願いする「トラ」みたいな感じ?

そんな不思議人、啼鵬さんが登場して、バンドネオンがイントロのアランフェスコンチェルトを奏でる「Spain」(絶対ハンドクラップ厳禁)、そしてバンドネオンならこれでしょうという「リベルタンゴ」(ちょっと飽きちゃったかも)、そして最後の「情熱大陸」(これまた静かに楽器の音のみ鳴り響く)へと続きました。

アンコールは、いつもの「My Favorite Things」。
松谷さんは、恒例のピアニカで参加。

いつものイマージュと圧倒的に違うのは、PAやパーカッションの威力で客席に向かって発射されるみたいに飛んでくる音が、今回はもわーっとまじりあい、音の粒子の流れが見えるように空中を漂い、聴く人をやさしく包み込んだこと。
音圧にさらされて心沸き立つイマージュも楽しいけれど、こんなのもこれはこれでありだな!と納得しながら席を立ちました。

ヌーヴォーはlive imageのカタログというか、サムネイル的なものかなと今まで思っていたけれど、この完全アコースティックという実験的なコンサートはまさに名実ともに「ヌーヴォー」だと思いました。もしこの路線がこれから新しく発展していくなら、ぜひ曲目でも新たな挑戦をしてほしいなと思いました。いつもの曲ばかりでなく、いろんな曲、聴いてみたい。

終演後の羽毛田さん

ということで、ソロコンサート間近の羽毛田さんに、楽屋で「image la plume」のフライヤーを持ってもらって記念撮影。
しかし、羽毛田さんはplumeに至る前に、ゴンチチ還暦フェスティバル(大阪&東京)や秋の新ドラマ「ごめんね青春!」の劇伴制作という大きなお仕事をこなさなければならず…。
ソロコンサートではぜひ、「あーやっと家のリビングに戻ってこれたよー、さぁピアノ弾いてみんなで楽しみましょ」的な安らぎ感とともに臨んでいただきたい。
はけちゃんファンはみんな、トラップ大佐の周りに集まるトラップ家の子どもたちみたいな気分で羽毛田さんのピアノとお話に聞き入ることでしょう!(My Favorite ThingsつながりでSound of Musicに掛けてみました。)

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