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サントラCDレポート(TVドラマ):
テレビ朝日系水曜ドラマ「氷点2001」
   オリジナル・サウンドトラック“Scene”

東芝EMI TOCT-24644
2001.9.7 リリース

ドラマ「氷点2001」

三浦綾子の名作「氷点」を、現代の鎌倉という舞台設定でリメイクして2001年に放送されたテレビ朝日のドラマ。羽毛田さんはこの劇伴音楽を担当。さらに、主題歌を自らプロデュースする鬼束ちひろさんが担当することになり、主題歌とサウンドトラックが同じコンセプトで作られるという、通常ではあまり例を見ない画期的なプロジェクトとなりました。
主題歌は上質なオーケストラが印象的な“infection”。

“Scene”というアルバム

このアルバムを横浜のHMVに買いに行ったときのことは、今でもよく覚えています。
店の一角が真っ白になっていて、「なんだ?!」と思ったら、それが“Scene”の棚でした。
枠線だけの真っ白なジャケット、右下隅にグランドピアノと、その前の椅子に逆向きに座るピアニストの線画。究極のシンプルさながら、このアルバムがどういうコンセプトで作られたか、その気迫が伝わってくるようなデザインでした。

初めて聴いたCDでこのような体験をしたのは、今まで数回あったかどうか、とにかく驚いたのがそのスピード感
だいたい1分半から4分半くらいまでの長さの曲が21曲収められていますが、トータルタイム52分18秒があっという間でした。曲が次々に絵のような、映像のようなものを伴って頭の中に展開していき、聴き終わったときは1つの映画を見終わったような気がしました。
小さい頃からサントラ好きだったこともあって、いくつものサントラをこれまでに聴いてきましたが、通常はメインのシーンの楽曲のコレクション的性格が強くて、アルバムとしての統一感を感じたり、期待したりしたことはありませんでした。
だから、このアルバムを初めて聴いたとき、これをサントラという範疇でとらえてはいけない、ひとつの独立した作品集として考えるべきだと、強く感じました。
それゆえ、私の中では、このアルバムが羽毛田さんの「1stソロアルバム」ということになっています。

羽毛田さんのメッセージ

このアルバムのブックレットには、映像音楽制作に関してかなり深いところまでふれている、羽毛田さんのメッセージが載っています。
インタビュー記事などでもよく話されていることですが、「映像音楽として達成しなければならない目標」として、「音楽的には様々な色彩が必要」で、「芯のある太いメロディーもなければならない」が、「音響的には同じトーンで貫かれている」ことが必要で、それにより音楽が「映像よりも前に出ずに、控えめだがその映像作品にとってとても大きな存在になる」そうです。そして、音楽で「トーンを持続する」ことがいかに難しいか、「判断する基準を自分の中に常に持っていなければならないのだが、これは非常に曖昧なもので、ともすると一瞬にして泡のように砕け散ってしまうようなもの」と表現しています。
この感覚を維持する集中力は、それぞれのシーンにあった楽曲を作るときだけでなく、このアルバムを制作するときにも貫かれていたのではないか、と思います。
それほどに、作り手の集中力を感じる作品です。

楽曲レビュー

1.絡まった糸 “overture”
ストリングスの美しくも悲痛な響きは、これから起こる不幸の予兆のよう。
クラシックの弦楽曲のような重厚な調べは、クラシックの殿堂サントリーホールでも聴き応え十分でした。
(鬼束ちひろ“unplugged show '03”で演奏)
2.氷点 “Main Theme”
とにかくすばらしい曲。私の中では☆10個です。
絡むようなストリングスの調べを背景に、ピアノの旋律が切ない。
こちらもサントリーホールで演奏されました。
3.太陽の仔 -piano- “Sun's Child”
同じモチーフで、フルートのものがありますが、こちらは羽毛田さんのピアノソロ。
羽毛田さん特有の“暖”な音色で、ベーゼンドルファーが響きます。
4.traces
心が浄化されるようなメロディーにのせて、鬼束さんが高音で英語詞の歌を歌います。この歌詞がとてもよい。“Search and find your way”です。
5.石楠花 “rhododendron”
「シャクナゲ」の花のように?はずむようなストリングスの伴奏をバックに、先のtracesのメロディーをアレンジしたものをピアノが奏でます。
明るい健康的なイメージの曲。陽子の日常、という感じかな。
6.Lento-cantabille
やはりストリングスとピアノの、マイナーコードの曲。ピアノの和音がとても美しい。
7.太陽の仔 “Sun's Child”
羽毛田さんの楽曲の中ではかなりめずらしい、フルートを使った曲。
朝川朋之さんのハープ、羽毛田さんのピアノを伴奏に、ジャズ・フルーティストの井上信平さんのフルートがすがすがしく、私自身とても好きな曲。
井上信平さんは、今年惜しくも亡くなったジャズ・フルートの巨匠ハービー・マンとも親交の深かった方。
8.湖におどる人形 “Lake Side Waltz”
「胸騒ぎ」や「不安」を音にしたらこんな感じでしょうか。
不安をあおるような朝川さんのハープが印象的です。
シャラシャラというパーカッションは、きっと梯さん。
9.infection -piano- “motif of infection”
鬼束さん作詞作曲の主題歌“infection”の旋律を、羽毛田さんがソロピアノ用にアレンジして弾いています。前打音のところが羽毛田さんらしくてツボです。
10.海と風と坂道 “sea, breeze and little hill”
“traces”のメロディーをアップテンポにして、井上信平さんがフルートで演奏し、伴奏は西海さんのギター。
明るくさわやかなアレンジなので、よくテレビの旅番組や情報番組の、海辺の町の場面などで使われているのを耳にします。
11.material from “湖におどる人形”
先の“湖でおどる人形”のモチーフを、朝川さんのハープと羽毛田さんのピアノ、渡辺等さんのコントラバスなどシンプルな編成で演奏しています。
12.D/B 4 1 F “scene A”
このアルバムの中では、異色の曲。でも、ドラマの中ではこの曲が一番気になりました。思いっきり打ち込み系。めちゃくちゃかっこいいです。ものすごく羽毛田さんらしい。ドラマでは、吉田栄作さん扮する村井靖夫が悪いことを考えるときに、いつも流れていました。
こんなハープの使い方もあるんだ、という意味でも目からウロコ。アンビエントタッチなピアノもいいです。
13.氷面の情景 “ice side scene”
弦の旋律が「不安でいっぱい」な曲。バックのパーカッションが何か知りたい。
カンカン、とかパラパラとか鳴っています。
14.地図のみえない船 “can't be seen”
チェロの旋律が印象的で、主人公の心の闇を映し出すような曲。
民族楽器のような笛やパーカッションの音が斬新です。梯さん大活躍?
15.1枚の写真 “a photograph”
「愛と憎しみ」がモチーフのドラマですが、羽毛田さんは常に「愛と希望」を意識して曲作りをしたそうです。そんな希望を感じさせる曲。
16.夏に降る雪 “mirage”
夏に降る雪とは…弦の響きがひんやりしてます。
17.harvest
この曲も、ある意味異質かもしれませんが、カントリー調にほっとしてしまう西海さんの豊穣なギターナンバー。いや、ほんとに西海さんのギターは美しい。
18.とまった記憶 “Missing Link”
“湖におどる人形”のモチーフのスローアレンジ。
19.infection -viola-
ハープとピアノとビオラによるinfection。
確か、鬼束さんのライブDVD “CRADLE ON MY NOISE”のスタッフロールのところで使われていた記憶が。
20.家族の肖像 “a portrait of family”
映画のエンディングを思わせるような、おだやかな、ピアノによる“traces”。
自分の中に描いたドラマに、感動的なラストが与えられたような気がします。
21.小さな前奏曲 “prelude”
ピアノの高音部だけを使った「太陽の仔」のモチーフ。
外国映画のラストに、主人公などがその後どうなった、という話が文字で出る事がありますが、そんな感じ。
あえて“前奏曲”というところがポイントかもしれません。

MUSICIANS

Acoustic Piano, Keyboards, Program 羽毛田丈史
Guitar 西海 孝
Percussions 梯 郁夫
Harp 朝川朋之
 
-Solist-
Vocal 鬼束ちひろ
Cello 渡辺 等
Violin&Viola NAOTO
Flute 井上信平

NAOTO Strings
1st Violin NAOTO  真部 裕  小杉まりさ  松本亜土
2nd Violin 渡辺 剛  杉野 裕  押鐘貴之  徳永友美
Viola 三木章子  番場かおり
Cello 堀沢真己  植木昭雄
Contrabass 渡辺 等

ドラマのサントラは、ドラマが終わってしまうとショップの棚から消えていってしまいがち。
このアルバムを埋もれさせてはいけない!ソロアルバムとしてリメイクして再発希望!
このアルバムについて語りたかったというのも、このサイトを作った理由の1つなんです、実は。(kingyo 031220)

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