雑誌記事レポート
雑誌記事をピックアップしてみました。
もしかして、バックナンバー残ってるかも…
ヤマハミュージックメディア 「月刊ピアノ」 2001年10月号
「氷点2001」のサントラ“Scene”リリース時のインタビュー。音楽の道に進んだきっかけ、プロデュースする鬼束ちひろさんついてなど、短いながら羽毛田さんの個性が凝縮された内容。(限られた文字数にまとめねばならなかったライターの方の苦労がしのばれる…)
「本格的にピアノを始めたのは17才の時だった」という有名(?)な羽毛田伝説のほか、「幼稚園のときヤマハ音楽教室に通っていた」というレアなネタも披露。
「クラシックも好きだけど、根底にはポップスがある」「わかりやすいものが好き」はその個性あふれる音楽性を解き明かすヒントになるかも。
鬼束さんに関しては、「2,3年かけて浸透していくタイプだと思っていた」けれども、予想外に早かったブレイクの理由を分析。彼女の美しい倍音を持った声は、「オケを上質なものにすればするほど声が活きる」と賞賛。
2001年夏、鬼束さんとともに多くの野外ロックフェスのステージに立った羽毛田さん。このインタビューはその直前のものだが、その試みを「無謀」といいながらも、「その中でひとりでもピアノのよさをわかってくれるといいけどね。」
(結果、鬼束ボイス&羽毛田ピアノは大阪“Meet the World Beat”、北海道“Rising Sun Rock Festival”などで多くのロックファンを圧倒した。)
写真はピアノの前に座り、ほほえむ姿。総天然色。(ピアノはもちろんYAMAHA!)
記事の目玉は、初回ライブイマージュのリハ中だった自分の誕生日に、スタッフと出演者からプレゼントされたカバンの実写。譜面を入れるのにちょうどよくて、かなり気に入っているそうです。
ドレミ楽譜出版社 「MUSIC CREATOR vol.8」 2001年10・11月号
「月刊ピアノ」と同時期に発売された雑誌のインタビュー。こちらはモノクロながらも、3段組み3ページのロングインタビュー。ピアノの前でほほえむ写真のほか、横顔など2枚のアップの写真にノックアウトされたファンも。
「22歳ぐらいのときが、ピアノが一番上手かった」という衝撃的(?)発言で始まるインタビューは、中学時代のギター少年の頃の活動や、ビートルズをきっかけにピアノを弾き始めたことなど、かなり踏み込んだ内容で、少しずつ「ミュージシャン羽毛田丈史」のベールがはがされるきっかけになった。
---実はピアノが好きだったばかりでなく、「ピアノを弾ける女の子が好きだった」ことが発覚!「意外に勉強好き」で「新しい物好き」と自認する性格ゆえか、フォークに始まり、パンク、プログレ、ニューウェーブ、フュージョンなどあらゆる流行モノにチャレンジした学生時代、そして大学2年ごろにはすでにジャズピアニストとして京都(祇園と先斗町の間を夜な夜な往復・・・)で活躍していたという早熟ぶりにびっくり。
プロとしてデビューした後の道のり、「キンツマ」で大ヒットした小林明子さんの「恋におちて」は、CD以外のバックのピアノはすべてby 羽毛田さんだった、などなどレアなネタも。
プロデュースワークやサントラ作りのキーポイントなども、惜しげもなく明らかにしていて、羽毛田さんが音楽家として目指すものが見えるような気がする、貴重な内容。
ソニー・マガジンズ 「HYPER プレーステーション2」 2002年8月号
日本を代表する9人のクリエイターが結集して作りあげた、チュンソフトのPS2向けソフト「かまいたちの夜2〜監獄島のわらべ唄」。羽毛田さんは、東儀秀樹さん、パッパラー河合さんとともに、音楽を担当。このインタビューは「発売直前スペシャルインタビュー」として、あこがれの「巻頭見開き総天然色」をゲット。写真は羽毛田さん公式の「Profile」のページと同じもの、そして話している途中のものが1枚。こちらもなかなかよい表情であります。
「ゲーム内のBGMは初めて」ながら、「ゲーム的なアプローチはしなくていい、というのが面白そうだったので」引き受けたというこのお仕事、マルチエンディングという特殊性もあり、「気に入ったスケッチやCGを前にして、そこから自分でひとつの世界をつくっていった」など、制作のプロセスがよくわかる興味深い内容。
ゲームのほうでは、ホラー嫌いにはちょっとキツいオープニングムービーのアレンジも行い、これは「ゲームというポイントを外れて1個のミュージックビデオをつくる感じで仕上げた」とか。
ストーリーを進めていかないと羽毛田さんの音楽が聴けない、という、ファンにとっては試練(?)の作品。
限定版スペシャルBOXのPREMIUM DVDや、雑誌、ファンブック、TV番組(ゲームウェイブ)などで語る機会の多かった羽毛田さん、そのオチャメ度もクローズアップされたような。
リットーミュージック 「Keyboard magazine」 2003年3月号
鬼束ちひろさんの3rdアルバム
「ほぼ巻頭総天然色6ページ」というかつてない扱いに、羽毛田さんの昨今の大活躍ぶりを実感。しかも最初のページは、ピアノの前に座る羽毛田さんのフルサイズ写真、鍵盤上のハケ指もじっくり観察できるという、ファン垂涎の一枚。ご本人の写真はラストページにもあって、こちらはピアノの前で静止するショットが載ることが多い羽毛田さんとしてはめずらしい、演奏中のもの。左側からのアングルで、唇を噛み締める表情(ファンにはおなじみ)と動作中のハケ指をとらえた貴重なショット。
鍵盤楽器の雑誌ということで、羽毛田さんが愛用するピアノ、ベーゼンドルファーの話題(加古隆さんの影響を受けてベーゼンドルファーに興味を持ち始めた、個性的な楽器で、試奏すると自分の下手さ加減が鏡を見るようによく分かってきた、弾きこなすために基礎練習をくりかえした、など)を中心に、羽毛田伝説(ピアノを始めたのは高校から)や影響を受けたアーティスト、音楽活動歴、そして鬼束さんをプロデュースすることになった経緯や、“Sugar High”制作のプロセスなどが詳述されている。キーボード系に取り組む人にとっても、とても興味深い内容。
記事の目玉は、“Sugar High”の収録曲「Rebel Luck」「漂流の羽根」「砂の盾」のアレンジと演奏の、スコア付き解説。そして、プリプロダクション専用のホーム・スタジオ(当時)の写真初公開。
さすがにすごいスペックのマシンを使っているのね、と別な意味で個人的に垂涎。
ベーゼンドルファー Imperial 290が、鬼束さんのホームグラウンド(当時)であるMelody Star Studioに設置されている様子や、楽器内部の写真も多数見ることができる。
角川書店 「CDでーた」 2005年3月号
中島美嘉さんの3rdアルバム“MUSIC”リリース前の巻頭特集。
その中の 「中島美嘉を知るスタッフこぼれ話」に収録曲「Shadows of you」のアレンジを担当した羽毛田さんが一言コメントを寄せています。
中島さん自身「大サビがすごく気に入っている」というこの曲で、羽毛田さんは彼女のオーガニックな魅力を引き出したよう。
そんな彼女に「癒されちゃってください!」と羽毛田さん。がってんだっ!
中島さんのインタビューによると、この曲は中島さん自ら羽毛田さんに編曲をお願いしたい、と希望したとか。柴田淳さんのニューシングルもそうでしたね。羽毛田さん引っ張りだこ。
柴田淳さんといえば、ニューシングル「白い世界」発売直前ということで、同誌にデータが掲載されています(p.73、p.115)。どちらにも「羽毛田丈史が編曲」と紹介されています。