live image 7 川口公演
080419 ぽこりんさんとkingyoのコラボレポ@川口リリア メインホール
例年とちょっと趣向を変えて、今年の初日レポはぽこりんさんと私のコラボレーションにしたいと思います。なぜかというと…
・今年のライブイマージュはなんといっても「コラボ」が楽しい!のでレポもそうしよう。
・ぽこりんさんと私のミタメがどちらも右サイドからで、ほぼ同じだった。
・ぽこりんさんがオドロキの翌日レポ提出で、私はそれに乗っかろうと思った。
・それに、2本に分けるより1本のほうがみんなも読みやすいでしょ。
そんな感じです。。。以下の文章は、赤い文字がぽこりんさん、黄緑の文字がkingyoが書いたところです。
開演前
川口リリアは埼玉県と言っても県境にあって、荒川を越えたらすぐ東京都です。そして、JR京浜東北線の川口駅の駅前にあります。この京浜東北線というのがクセモノで…全長がとても長いのと、駅数がとっても多いためにしょっちゅう事故やトラブルで止まってしまいます。私のイメージでは京浜東北線というと「運転見合わせ」とか「遅延」という言葉が浮かんできちゃう今日この頃。電車が止まったからといってコンサートは待ってくれるはずもなく、しかもこの日はギリギリまで用があって、ただでさえ到着はギリギリなのに…。でも、よい子にしていたせいか、電車はきっちりと時間通りに動いてくれて、開演5分前に滑り込めたので、パンフレットもいまんじゅうも、そして今年のストラップも手に入れてから席に座ることができました。
(でもその直後にトラブルあったんですって…京浜東北線。ちなみに、コンサートが終わった後駅に行ったら、ちゃんと(?)遅延してました。)(k)
開演
ここ数年そうですが、初日といえどもきっちり開演時間に始まるlive image。この日も4時5分に開演のブザー(ものすごく長かった)がなり、「image 7」に収録されているカノンの「You Raise Me Up」(アレンジby羽毛田さん)が流れました。そして、しばらくすると定番「“サイダーハウス・ルール”のテーマ」が流れて、オーケストライマージュのメンバーが登場しました。待ってました!と声が聞こえてきそうなほど温かい拍手が会場から。みんな、この瞬間を待ってたんですね!(k)
第1部
01.Song of Life 〜オーケストラ・イマージュ
今年のオープニングはこの曲でした。ピアノは青柳さん。鳥山さんはいませんが、私は初めてライブで聴くことができました。でも番組「世界遺産」のテーマ曲は宮本笑里さんに代わってしまったんですよね。(ぽ)
ということは、ぽこりんさんはessentielleから参加されたんでしたっけ。
私はこの演奏を聴きながら、なぜか初回のlive imageのオープニングを思い出していました。初めて見たのはテレビ(WOWOW)の放送でだったんですけどね、それでも本当に感動的だったなぁ、羽毛田さんも鳥山さんもかっこよかったなぁ、なんて映像が目に浮かんでいました。そして、ずいぶんステージにいるメンバーも変わったなーと。
人は変わっても、こうやって8年も受け継がれてきてるのってすごいなぁ、と感無量でした。初日のOPのせいか、演奏は少しかたさが目立ったけど、ストリングスの皆さん大音量で元気いっぱい、若さあふれる演奏でした。(k)
02.TAKUMI/匠
03.Stargazer 〜松谷卓
テレ朝の番組でトップバッターであることが明かされていました。「匠」はストリングスを利かせてゆったりと、「Stargazer」は対照的に「アグレッシブな(本人談)」演奏でした。このアコースティックトリオバージョン、かっこよくて聴き応えありました!(ぽ)
松谷さんはピカピカでしたね!シルバーのベルベット地のスーツに白いモジャモジャで。
ますます活躍中の松谷さんは今年も大きく見えましたが、スクリーンに映った両手もあいかわらずでかい!今年の選曲は定番人気曲でしたが、「Stargazer」が大好きな私はこのピアノトリオバージョンにも大感動でした。この人はこういうものを作らせると唯一無二の存在になるな、と思いました。ピアノトリオと言っても、ジャズのピアノ+ベース+ドラムのトリオではなく、松谷さんの場合はピアノ+バイオリン(相川さん)+チェロ(柏木さん)になります。この曲で流れた映像もとても凝っていて、たくさんのアルファベットや英記号がモノトーンのスクリーンに流れて、それが惑星を取り巻いたり、いくつかの文字に色がついたり、まさにこの情報社会を象徴するようなとても面白い映像でした。あの文字の渦の中に、このレポもいるんでしょうかねぇ。これも例年通り、映像作家の原田大三郎さんの作品なのでしょうか?
ところで、昨年飛躍的にレベルアップした松谷さんのMCですが、今年も実に立派にオープニングのご挨拶をしていました。ちゃんと「木下工務店プレゼンツ」も忘れずにつけてたし(笑)でも、流暢にしゃべるあまり「…自分の名前を言うのを忘れました」
ドッと会場が沸きました。
そんなチャーミングな天才、松谷さんのこだわりのつまったデビュー10周年記念アルバムが、6月18日に発売されるそうです。これは面白そう。(k)
04.土手と君と
05.夢幻鉄道 〜小松亮太
ここで、小松さんが登場する前に、羽毛田さんが登場されました。今回のスーツは1.2センチ位(計ってませんが)のストライプに襟が大きめの白いシャツ。
まず水をひとくち、緊張しておられたのでしょうか…
「土手と君と」はアルバムの中でも好きな曲なので楽しみにしていました。「夢幻鉄道」はスクリーンの汽車の映像よりも、ついつい羽毛田さんのパーカッションを見てしまいました。それにしても、小松さんの衣装はいろんな装飾が付いてましたねぇ。(ぽ)
小松さんの衣装があまりにもすごかったので、羽毛田さんがピアノ席に着いたのに全然気が付きませんでした(汗)思わず双眼鏡で見直してしまったので…。宮本文昭さんほどの思い切りの良さはありませんでしたが、まぁそのテイストに近いか…色は沈んだ紺のように見えましたが、それにシルバーの腕章みたいなのとか胸飾りとか、中世の人みたいでした。対する羽毛田さん、去年はむらさきぃ〜でしたが、今年はぽこりんさんのお見立てどおり、ストライプのダークスーツと白いシャツ&ポケットチーフでした。
びっくりだったのが、今年の小松さんの選曲。「土手と君と」は「image 7」収録曲なので当然入るでしょうけど、「夢幻鉄道」3回目来ましたか!お子さんのために作ったとはいえ、本当にご本人も好きな作品なんでしょうね。定番曲以外で3年連続は初めてなんじゃないかな。今年はCG映像ががらっと変わって、なんとなく「銀河鉄道999」みたいなファンタジックなイメージのものでした。
演奏ですが、
さすがにオーケストラ・イマージュは円熟の域に。羽毛田さんのグランカッサなんて、本職の人みたいでした。3年目ですもんね…。通算何回演奏したことになるんだろう?
前後してしまいましたが、「土手と君と」も流れ流れるとても切ないメロディーの素敵な曲でした。この演奏の後小松さんのMCがあったのですが、小松さんも年々笑いの取り方が上手になられる…
「みなさん、いかがお過ごしでしょうか…いかが?」「live imageも8年目になり、もうぼくのこの楽器をアコーディオンといういう人もあまりいなくなったんじゃないかと思いますが」と恒例のバンドネオンネタも健在。
「ぼくにとっての東京は、足立区、葛飾区、墨田区、、、なんでそこで笑うんですか!(と後ろを振り向く。オケで吹き出した人がいるらしい。まぁ、普通東京といえば、港区・渋谷区・新宿区でしょうか…)実家のある北千住の周辺には土手やら踏切やら、がいっぱいあります。」小松さんの好きな、東武伊勢崎線の、それも北千住〜東向島のイメージで作った曲だそうです。これはディープだ…。(k)
06.Fantasy for Violin and Orchestra 〜宮本笑里
07.I Need to be in Love (青春の輝き) 〜宮本笑里with古澤巌
「Fantasy for Violin and Orchestra」が終わったとき、心の中で「ブラボー!」と叫んで拍手しちゃいました。あの華奢な身体で大胆かつ繊細な音を表現してくれました。古澤さんとのデュオもステキでした!(ぽ)
テレビで見るよりもずっとか細い笑里ちゃんが下手から出てきたとき、緊張してるだろうな、大丈夫かなーと心配になりましたが、取り越し苦労もいいところでした。ぽこりんさん同様、私も「Fantasy〜」ではゾクゾクしっぱなし。細かいバイオリンのテクニックのことは私は全く分かりませんが、会場を凌駕する気迫の音色を発しながら、ほとんど表情を変えない笑里ちゃん。どんだけ度胸のある女の子なんだ!いっぱい練習したけど、本番が一番よかった。ハンパない度胸の持ち主だ、と羽毛田監督ものちほど感心していました。
2曲目の古澤さんとのデュオも、大先輩に臆することなく堂々としたものでした。この曲は、羽毛田さんがポップスピアノでサポートしていましたが、限界ギリギリまではずした感じの伴奏が「くーっ、たまらん!」でした。あれを聞くと、あぁはけちゃんピアノだーと思ってしまいます。華があるっていうのかな。
エンディングの、笑里ちゃんと古澤さんが交互にトゥルルル、と弾くところがとってもすてきで、きっとこれを聴いて「バイオリンを始めよう!」と思った人たくさんいるだろうなぁ、と思いました。
笑里ちゃんの魅力は、そんなタフな音を出しながら、ちっともがむしゃらしゃかりきに見えないところ。そして、黄緑のドレスとってもよく似合っていて、スクリーンに大写しになった映像テラ可憐!たどたどしく話すMCも音と裏腹で、そのギャップがたまりません!魚、とけてしまいそうでした。(k)
08.明日への遺言
09.ポエジー〜グリーンスリーヴス〜
10.パリは燃えているか 〜加古隆
聴いているときはあっという間に第一部が終わってしまった気がしましたが、こうして紹介していると今年もいろんなアーティストのいろんな曲を聴いたということがわかります。ベーゼンドルファーはまた屋根の部分が取り外されていました。加古さんの演奏はタッチが軽いのに音がよく響いていつもすごいなぁと思います。(ぽ)
ほんとに1部はあっっっという間でしたね。あとでパンフレットを見たら、確かに1部は2部よりすっと短い構成だったのでこのスピード感もやや納得でしたが。
今回も加古さんは大作をひっさげてのご登場でした。毎年毎年、確実にエポックメイキングともいえる作品に音楽を提供されている加古さん、すごい方です。
今年は映画「明日への遺言」のサントラで、これはテレビで何度も流れていた作品。名作「博士の愛した数式」の小泉尭史監督の新作で、戦犯として裁かれた岡田資中将とその家族のお話です。このようなテーマにふさわしい音楽を作れる作曲家は日本で数少ないと思います。
演奏は、加古さんの指揮から始まりました。羽毛田さんはシンセサイザー席に。これはちょうど私の真正面だったので、ぽこりんさんと同じく全く右サイドの青柳さんが見えない状態でしたが、羽毛田さんが弾いているのは見えました。
演奏を聴いていて思ったのは、コンミス相川さんのバイオリンは本当に加古さんと相性がいいということ。加古さんの陰のある重厚な楽曲を表現するためには、相川さんのような深い真摯さの感じられる音が必要なんだなと思います。
演奏を終えてMCに立った加古さん、「みなさん、こんばんは、かな?」
始まったのが夕方だったのでそう言われたのだと思いますが、かなり硬めだった加古さんのMCが、去年あたりからとてもリラックスした感じになってきているような…。加古さんも、ライブ・イマージュのお客さんを同窓会で会う旧友のように思ってくださっているのでしょうか。
2曲目の「ポエジー」は加古さんの今の音楽活動のスタイルのきっかけとなった曲だそうです。その話は以前、加古さんのコンサートかテレビ番組で聞いたような記憶があったのですが、なんと今年はパリデビュー35周年だそうです。このサイトができたときに行った加古さんのコンサートは30周年記念だったから、あれから5年か…。
演奏は森の木漏れ日の映像をバックに、途中テンポの上がるところではとても激しく、ゆるやかなところはガラスのように繊細に、ベーゼンドルファーを加古さん独特の音色で響かせていました。加古さんのお話では、一般販売していない「加古隆の世界」というDVDが今回のライブのロビーで即売されていて、これには今回の演奏曲の作曲のいきさつや苦労話なども入っているのでぜひ見てください、ということでした。
最後は定番の「パリは燃えているか」。あぁ、今年も戻ってきたなという気持ちになりました。やはり1年に1回はこの生演奏を聴きたい、と思います。今年は映像の構成がちょっと違っていて、最初は遠くにエッフェル塔を臨むパリの写真、そしてアンリ・カルティエ・ブレッソンの作品にありそうな街角の情景のモノクロ写真が続き、そして戦争画像、最後は街が透過して真っ赤な太陽が重なるという、ストーリーを感じる仕立てになっていました。
加古さんが大きな拍手の中退場して、第1部が終わりました。
休み時間は、パンフレットを見たりしながら席に座ったまますごしました。(k)
第2部
11.地球に乾杯
12.病の起源 live image バージョン
13.ROOKIES〜愛のテーマ〜 〜羽毛田丈史
今年の第二部は羽毛田さんの「地球に乾杯」で始まりました。MCは落ち着いて会場の雰囲気をつかみ、しっかり笑いもとっていました!「病の起源」の紹介では番組の内容を話したり、「ROOKIES」の曲はまだ放送が始まっていないので世界初演です!とPRしていました。どんな場面でこの曲が流れるのか、楽しみにドラマを観たいと思います。
今回はドラムとパーカッションが向かって左側、ストリングスが正面上段、キーボードの青柳さんは右側で、私は右端の席だったため肉眼で青柳さんを見ることができませんでした。そういえば去年は逆に青柳さんも私の席も左側で、やっぱり肉眼で見えなかったなぁ。「病の起源」でサックスのソロがスクリーンに映り、そこで初めて青柳さんの姿を確認したのでした。(ぽ)
2部のトップは羽毛田監督でしたね!気持ちが切り替えられて、いい順番だったかも。
しっかし、今回の選曲にはびっくりでした!MCで、「今回は何をやろうかと、昨年から手掛けた作品を数えてみたら、160曲以上作曲していて、アレンジ・プロデュースしたものも含めると、300曲を越えていました。これは自分でも新記録なんですが、この中からできたてホヤホヤの最新曲を選んでみました。」ということで選ばれたのがこの2曲。
実は何ヶ月か前、羽毛田さんが「今年の曲を決めなきゃ」と言っていたときに「地球に乾杯・ジャッジ・失われた文明ちとせボーカルバージョンでしょ」と自信満々に明言した私でありました・・・んがっ!見事にはずされました。いずれも初日と前後して放送開始された番組の劇伴ばかり!よくアレンジが間に合いましたよね。完全にやられました!さすが羽毛田さん。
さて、演奏のほうですが、「地球に乾杯」は非常にストリングスの音が深くて、特にビオラが効いている感じがしました。今年は常連だった三木章子さんが不参加で、番場かおりさんの相方はポップスでも活躍されている菊地幹代さんなので、その個性かもしれません。今年も新しい映像が作られていて、いろいろな「水面」を撮影したものでした。水系大好きな私、大変美しかったです。
「病の起源」は、週初めに第1集を見て、すでに音楽とはおなじみ。キャラが立っていた昨年の「失われた文明」とは違い、美しいメロディで聞かせる系(「気候大異変」や「地球白書」と同系列?)と見ましたが、生のストリングスでより良さが際立っていくタイプの楽曲。回を経て、どんどん熟していくだろうと思います。番組では気が付かなかったけど、青柳さんがソプラノサックスを吹いていたので、オリジナルでもサックスかオーボエが使われているのでしょう。放送を再チェックせねば。
MCでは、第1集の「睡眠時無呼吸症候群」の内容について詳しく語って聞かせてあげた羽毛田さん。横を向いて、「ぼくもあごが短いほうなんですけど、こういうあごの人は無呼吸症候群になりやすいんです。」と。お客さん思わず聞き入っちゃうよね。「もっといろいろ話したいんですけどぉ、話しません。」で大爆笑。
「ROOKIES」からはメインテーマではなく「愛のテーマ」が選ばれました。全くの初聴き、ぽこりんさんも書いていらっしゃるとおり「放送よりも先に演奏してしまおうと思って」(ちょうど放送開始2時間前くらいでした)世界初演となったわけです。こちらも夢や希望を感じさせるストリングスに、「タターンタ、タターンタ」というピアノの音の繰り返しが印象に残る、思わず佐藤隆太さんの笑顔が浮かんでしまった素敵な曲でした。その少し後に初回スペシャルが放送されましたが、かなり好評だった様子。これからが楽しみです。
初日の羽毛田さんはほんとにMCが絶好調で、
「この間ニュースを見ていたら、ゴミ屋敷のことを特集してたんですよ。ご近所の人たちが一生懸命ゴミを片付けてきれいに掃除して、花を植えるんです。『ゴミ屋敷』が『花屋敷』に。ビフォーアフター・・・。『匠』が流れていました。」
「ルーキーズは19時から始まるので、このままここにいたら頭のところが見れないんです。だからぼくは、この演奏が終わったらとっとと帰ろうと思ってます。みなさんは…好きにしてください。」
間の取り方とか緩急が絶妙で、お客さん大うけでした。(k)
14.失われたものたちへ
15.あなたがここにいてほしい
16.恵みの雨 〜元ちとせ
スクリーンに名前が出ると、ちとせさんが登場する前から拍手がおこりました。今回ちとせさんファンでlive imageに参加されたという方もいるでしょう。「失われたものたちへ」は私は去年ラッキーにもフォーラムで聴くことができたのでした。羽毛田さん&ちとせさんの演奏はテレビでも聴いていましたが、なまで聴くちとせさんの歌声はほんとに心に響いてきます。感動でした。(ぽ)
ほんとに私ってうかつものだわ、と思いました。「失われた文明」を生歌バージョンでやるんだったら、ちとせさんのコーナーがあるんだから「失われたものたちへ」をやるよねってことに気づくべきだった。こちらのほうが、より歌がフィーチャーされているもんね。どの曲も昨年12月の「冬のハイヌミカゼ」ライブで聴いていましたが、オーケストライマージュバックだとまた格別。特に、「恵みの雨」はよかったなー!これはとってもimage的というか、この編成で映える曲ですね。
ちとせさんはちょっと「インカ」な柄のドレスで髪をアップにして、神秘的な感じでした。今回も言葉少なで、曲の説明も全くなかったんだけど、今回初めてイマージュに来たお客さんは、「失われたものたちへ」が羽毛田さんの曲だって気づいたかな?
これまでにも、Keiko Leeやクレモンティーヌといったボーカリストがlive imageに出演してきましたが、ちとせさんはちょっと違った立ち位置、初回に出演したDEEP FORESTの「Freedom Cry」や「Sweet Lullaby」などが思い出されました。(k)
17.愛(かな)しみの夜会 〜古澤巌with小松亮太
18.チャールダーシュ
19.Fine Day! 〜古澤巌
相変わらず頭のてっぺんから足のつま先までダンディな古澤さん!「愛(かな)しみの夜会」では、ドラマ鹿鳴館の映像がスクリーンに映し出され、「僕が主役のような…、あんなに映っていただろうか」と控えめでした。そして今年もやってくれますよ!「Fine Day!」の途中で大きく弓を回してハイッポーズ!
今年はギターは全公演、越田太郎丸さんが担当するようです。去年は川口が最初で最後だったのですが、すばらしいサポートぶりですっかり私のツボでした。曲によって何種類かの楽器を持ち替えて、随所で活躍していました。古澤さんの「チャールダーシュ」でも早いテンポを見事にこなしていました。
新生チーム・イマージュにとって、古澤さんの存在は本当に大きいですね!葉加瀬さんのように「体育委員長!」という感じではないんだけど、いざというときさっと飛び出て場を盛り上げてくれる謎の転校生って感じ。
スクリーン映像もほんとに楽しいですから、これから行く方はお楽しみに。
古澤さんのコーナーはいつも音に圧倒されて昇天しちゃいますが、今回は特に古澤さんが本当に楽しそうに、うれしそうにバイオリンを弾いていて、それを見てこちらもウキウキしてくるんですよ。葉加瀬さんが抜けた後、イマージュはどうなるんだろうって、一番心配していたのはもしかしたら古澤さんだったのかも。いつも以上に盛り上がる客席を見て、本当にうれしそうでした。また、MCでもしきりに感謝し「よかったよかった!」と言ってましたよね。
さて、古澤さんのステージですが、衣装はここではダークなスーツに白いボルサリーノ。靴は白黒のコンビに見えました。そして、シルクの柄物のスカーフ。
「愛しみの夜会」からものすごい盛り上がり、バイオリンの弓をすっと引くだけで古澤さんの世界になってしまうのだから…すごい。音楽がドラマ映像を引き立てるんじゃなくて、ここでは完全に映像が古澤ワールドの引き立て役になっていました。
古澤さんは、また今年もアルバムを発売されるそうで「Dandyism Gold」というタイトルなんですって。「イマージュといえばエコな感じですが、Goldもエコな感じで…」Goldがエコ?と思いつつもスルーしましたが、あそこは笑わないといけないところだったのかな…。「そのアルバムにいろんな曲を入れたんですが、今回は…笑里ちゃんのアルバムに入っている
『チャールダーシュ』を演奏します」これもギャグとしてはわかりにくかったんですが、お客さんは去年から古澤さんに慣れているので、ちゃんと掴んで笑っていました。葉加瀬さんがいたら「そこはもっとはっきり言わなアカン」とダメだししたかも。
ベースとギターみたいなのとピアノ、そしてバイオリンの編成での「チャールダーシュ」。濃厚でした!ぽこりんさんおっしゃるとおり、タロマさんてすごいです。タロマさんがすごい勢いで弾いていたあの小さなギターみたいな楽器はカヴァキーニョでしょうか。
ここまででもすごい盛り上がりでしたが、圧巻は「Fine Day!」でした。始まったとたんに会場が「朝」になっちゃいました。今にもキャスターたちの「おはようございまーす」の声が聞こえてきそうでした。羽毛田さんのピアノは飛び跳ね、古澤さんは踊るようにニコニコバイオリンを弾き、これを聴くだけでも来たかいありそう。ぽこりんさんご指摘の今年度の「弓差しニヤリ」は、まだ少し恥ずかしげで見逃してしまう可能性大なので、大阪公演の方はお気をつけて。私はフォーラムに期待(笑)
20.歩いても歩いても
21.課外授業
22.放課後の音楽室
23.Sound of Wind 〜ゴンチチ
アーティストの最後がゴンチチ、そしてエンディングへと向かっていきます。三上さん、おもむろにマイクを持ち、トークで会場を沸かせてくれました。松村さんも、僕たち曲数は多いですが、時間は短いですからね…。サンバ調の「Sound of Wind 」は、夏に発売予定のゴンチチ30周年記念アルバムに収録する曲、でしたよね。
ゴンチチは、少しグレーがかったスーツでご登場でしたね。真っ白ではなかったような。ギターはいつもの真っ赤。今回は全部ギター曲でした。
「誰も知らない」続いてまた是枝裕和監督の映画「歩いても歩いても」の音楽を担当することになったそうです。「image7」にも収録されていますが、ちょっと夕暮れな感じのやさしい曲ですね。ところで、さすが初日。この曲の出だしのところ、前のお2人とストリングスとのタイミングが合わなかったようで、松村さんがずっこけました。これも初日の醍醐味です(笑)
最初のMCでは、恒例の松村さんの「みなさん、こんばんは」がありましたが、客席は見事にスルー。「ぼくがこう言った時には『こんばんは』って返してほしいんですよね。」と松村さんがクレームをつけて、もう一度ご挨拶しました。これもいつもどおり。
ここで「ライブ・イマージュ初めてという方は拍手を」に、1階後方のほうからいくらか拍手が聞こえました。ずいぶん新規参入の方、少なくなったような。でも、客席はほぼ満席のように見えたので、っていうことはみんなリピーターなんですね。あぁ8年。
その後さらにやさしい曲が続きます。「課外授業」はゴン三上さんのソロアルバム「green shadow, white door」のトップに収録されている曲。大日本住友製薬のCM曲で、毎日のようにTVで流れています。スクリーンにも、そのCMのおじいちゃん(井川比佐志さん)と、孫娘(石橋杏奈さん)の映像が流れました。
続く「放課後の音楽室」は、オリジナルに近い弦楽バージョンでした。
ここでちょっと一休み、ゴンチチのMCコーナーに入りました。
後ろでは羽毛田さんをはじめオーケストライマージュのメンバーが登場。スタンバイしてかぶりつきで三上さんのMCを聞こうってわけですね(笑)羽毛田さんと渡辺等さんが何かこそこそっと打ち合わせしていました。
〜ゴンチチMCコーナー〜
三上さんはこのごろ困っていることがあるそうで、それというのが三上さんのうちではおばあさんの代から「カレールーは2種類混ぜる」ことになっているそうなんです。そして、そのカレールーは「もともとイニシャルだからイニシャルトークできない」あの会社のものと、関西ではみんな知ってる「メタル印度カレー」と決まっていたそうなんです。ところが、最近スーパー「人生」(松村さんが「ライフ」です、と補説)に行ってもどこに行ってもメタル印度カレーが売っていない。インターネットを検索してみてもホームページもないみたいで、メタルが消えてしまった。それは、愛する人を失ってしまったみたいな虚無感だそうで、ヨコシマな気持ちから「アルファべットのやつ」と「家」とか「おやつの会社の」とか混ぜてみたんだけど、いまひとつなんだそうです。だから「お客さんの中でメタル印度カレーのルゥを持ってる人がいたらぜひ分けてほしい」
「結局そういうことですか!」とつっこむ松村さんに、「じゃぁ松村さんが好きな食べ物は何ですか?」「ピーマンの肉詰め」「それが食べられなくなったらどうします?」「それはつらいですね…」
ここで急に話が変わって、「ゴンチチは今年で30周年」という話題になりました。が、「ゴンチチもいつかメタルみたいになってしまいますよ。」と三上さん。「あぁ、だから私たちがメタルとしたら、いなくなってしまうかも知れないからCD買いだめしたほうがいいですよってことですよ、みなさん!」
松村さんのすばらしいオチで終わりましたが、このときすでに三上さんはマイクを置いてギターを構えてました…。
「メタルーインドーカレ〜」のCMを聞いて私も育ちましたが、メタル食品工業は廃業してしまったんですか?ここ何年も思い出したこともなかったですが…。
見事にオチたMCのあとは、「おとなの夏休み」系(?)新曲「Sound of Wind」。そうです、これは新アルバム収録ですね。8月ごろ出るので、みんな忘れるでしょうから覚えとかなくていいです、って松村さん言ってましたね(笑) (k)
24.リベルタンゴ 〜小松亮太、ゴンチチ、羽毛田丈史、古澤巌
25.マイ・フェバリット・シングス 〜加古隆・小松亮太・ゴンチチ・羽毛田丈史・古澤巌
そしてゴンチチがさらにメンバーを迎え入れて演奏するのですが、このあたりからは、いつものあの人がいつもの曲をやるという手順ではないため、ステージ上も、観客も、ややぎくしゃくしながら進行したように感じました。演奏にはそんな迷いなどありませんが、マイ・フェバリット・シングスはさすがに去年までのようなはじけっぷりはありませんでした。(ぽ)
リベルタンゴが始まる前に、「ちょっとイマージュ・グッズをご紹介したい」とスタッフが三上さんに何かを手渡しました。あ、また何か持ってきたな…と思ったら、そうではなくて、「グッズの売れ行きが悪いので三上さんが宣伝します」と、いまんじゅうとイマァーメが映し出されました。私が言いたいことは、全部画像のほうに書いてあります…。
今回はこのあたりから大幅にリニューアルされていて、もう個々のアーティストのミニライブの集まりではなく、完全に「チーム・イマージュ」という音楽集団のライブの様相を呈していましたね。それぞれのアーティストはこの8年間ですっかり有名になり、単独ライブもさかんに開かれているのだから、これからのイマージュはコラボレーションにこそ醍醐味があると思いますが、今回はまさにそれを証明するような結果になりました。真っ赤なシャツを着た小松さんと、真っ赤なギターを持った三上さんがリベルタンゴで競演する、そして羽毛田さんのタンゴピアノをバックに古澤さんのバイオリンがむせび泣く…こんな贅沢な図ってあるでしょうか。
ところで、全体的におだやかな雰囲気のみなさんの集まりだったせいか、新生リベルタンゴは熟練の渋さとなごやかさを併せ持った感じがしました。演奏が終わると、お客さんは大興奮、大熱狂!あまりに拍手が長いので、「そんなに長い拍手されるとしゃべりにくい」と松村さんが一言。大爆笑でした。
「楽長」加古隆さんを松村さんが迎え入れ、通常通り「コンコーン」と羽毛田さんが木撞を鳴らして(スクリーンに大写し・ただし横からの絵。なぜなら今回キーボード席は上手にセットされているから)いつものとおりの「My Favorite Things」が始まりましたが、やはりアンコールではないので少し抑え目でしたね。でも、羽毛田さんの伏せ弾き(キーボードに伏せるようにして弾く)はすごくかっこよかったなー。初日としてはかなり派手な演奏だったような。パーカッションのソロもあったのですが、途中でダンっと渡嘉敷さんがドラムを止めたとたんさっとスクリーンも真っ黒になって、びっくりしました。故障か?!と思いましたが、渡嘉敷さんのドラムとともに映像も復活。そういう演出だったんだぁ。
最後は、大拍手で何人かスタンディングオベーションを送っている人もいましたが、ほとんどの人(含む私)は座ったまま、頭の上で拍手していました。気持ちではスタンディングしたかったんだけど、なんかこの手順に慣れていなくて、立ちそびれた感じ。そういう内気さが川口のよいところ(笑)きっとフォーラムなら、大勢スタンディングしてたと思います。(k)
アンコール
とりあえず、これで終わるわけないってわかってるんだけど、立とうかな、まだみんな座ってるのかな、と思いつつのアンコールの拍手。
そして、加古さん、古澤さん、宮本さんが登場し、古澤さんがご挨拶のあと、アンコール1曲目は、「黄昏のワルツ」でした。
次に、またメンバーチェンジがあり、2曲目は、松谷さん、宮本さん、ゴンチチ、小松さん、羽毛田さん、そしてストリングスによる、ズーム!インのお天気テーマ曲「ハロー・グッバイ」。ユニット名はイマージュちゃん?毎朝番組を見て(ウチにズーミンチャーミンもいる)この音楽を聴いていますが、ライブでも聴けて(手拍子つき)得した気分でした。
羽毛田さん、ご自分のコーナーのときはルーキーズを見るため早く帰ります、と言ったのですが、ここで、もう見られませんがもっと演奏します、と言って拍手をあびました。
いよいよラストに「情熱大陸」、当然のスタンディングでlive image7は無事初日終了となりました。(ぽ)
この「黄昏のワルツ」は記者会見のときのスペシャルミニライブと同じですね!
「本当にありがとうございました!」と言う古澤さんに、客席から温かい拍手が。お客さんが「こちらこそありがとう」という気持ちを伝えている拍手だった気がします。
次に「ハロー・グッバイ」が来るとは思わなかったので(すごく聴きたかったけれど)びっくりしました。古澤さんの「Nice Day!」とガチンコ勝負ですもんね(笑)羽毛田さん、「みなさんの拍手で帰れなくなりました。もうテレビなんか見たくない!」と言って大うけでしたよね。でもイマージュちゃんはちょっとね(汗)加古さんにフランス語で朝は「matin」だと教えてもらったので、「image du matin」にしようかな、とも言ってましたね。「image for zoom-in」はここではなし?(笑)
この演奏も、会場が「朝だぁーー」になりました。お客さんから自然発生的に手拍子が始まったの、なんかうれしかったなぁ。みなさん思いっきり楽しんでましたね。
羽毛田さんがマイクに大量の息を吹き込みながら「情熱大陸!」と言ったのを合図に、さっき立ち損ねたのを取り戻すかのように、ドドドーっとみんな立ち上がりました。私の周りの人たちも、本当に楽しそうで楽しそうで。終わった後の拍手はもちろん、「ブラボー」とか「ヒュー」とかの掛け声がすごかったです。(k)
その他もろもろ
プログラムに載ってるアーティストの皆さんのQ&Aもおもしろいですよ!
そして羽毛田さんの写真がとってもズーム!インです!上のほうの2枚の小さな写真も気になるなぁ…(ぽ)
パンフ写真はよくこんな瞬間撮れたなっていうくらいグーでしたね。あの上の2枚はマル秘オフショット公開ですねー、めずらしい!・・・バリ島じゃない?あれ。(k)