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 live image 7 名古屋公演2日目

080504 kingyoの名古屋放浪記@愛知県芸術劇場

ここ数年私の恒例となっている名古屋公演、今ツアーも行ってまいりました!
今回はいつもご一緒する名古屋在住のお友達が都合により参加できなかったので、当サイトkingyoイラストでおなじみのみなぞう画伯をお供に連れてゆきました。
 
<2008年5月4日>
連休中日だし、ゆっくり名古屋見物も兼ねて泊まりでいきたいところでしたが、なんといってもみなぞう画伯は今年受験生。この連休も美術予備校の課題がどっちゃりで、新幹線の中でも作業してるか寝てるか。「話しかけないでください」だって。ふん。

そんなわけで、あえての日帰り参加となりました。名古屋日帰りって大変そう〜と思われるかもしれませんが、わたしんちは神奈川県でもやや西部。小田原に止まるひかり号に乗ったら、1時間10分ほどで名古屋に着くんです。
 
小田原といえば、おいしいもの目白押しの街。その昔、小田原城を居城にしていた北条早雲とその子孫たちが、とってもいい政治を行っていて、よそから職人さんを招いたり、産業を育成したり、いろいろ頑張ったので、今でも受け継がれているいろんな名物が多いんだって。小田原城に行くと、けっこう勉強になるんですよね。戦国時代の終わり、最後に豊臣秀吉に落とされたんですけど、話し合いの上だったので、お城自体は最後まで落ちなかったそうな。すごいでしょ。不落城。
 
小田原観光ガイドはこのへんにして…。
そんな小田原駅から乗車するんだから、今回の羽毛田さんへの差し入れは小田原名物じゃなきゃね。とういことで、いつもは甘いもの選んじゃうのですが、今回はしょっぱいもの、鈴廣の「ひょっこり焼き」(個包装のひょうたん型かまぼこ)にしました。終演後泊まりならおつまみになるし、東京に戻るなら新幹線のおやつになるしねってことで。
 
小田原駅ホームに立った時点から、大変いやな予感がしていました。ここですでにこんなに暑いということは、より暑い名古屋はより暑いだろうと…。
 
名古屋に到着すると、やはり夏の初めのような気温、日差し、そして湿度。
とりあえず、お腹がすいたのでお昼を食べることにしました。名古屋はおいしい名物がいっぱいあるけれど、今回はみなぞうがケータイで調べた「おすすめきしめんの店」の中で一番駅から近かった、「吉田屋」(松坂屋デパートの中にある)に行ってみました。お昼時だったこともあるけど、すでにお店の前には長い列が。でも、すんごくお店の人がテキパキしてて(陣頭指揮を取っているおばさんがいて、あちこちに大声で指示をとばしてる)あっという間にお店に入ることができました。
 
きしめんってもちろん食べたことはあるのだけど、名古屋歴の浅い私は本場物を食べたのは初めて。初心者なのであっさりと「玉子とじ」にしました。わりと塩味が強くて、めんがもちもちしてて、おいしかったです。
そういえば昔OLだった頃、名古屋出身の後輩が駅のホームのがおいしいって言ってたな。でも吉田屋さんもグーでした。
 
そのあと、タクシーに乗ろうと思って松坂屋の1階を歩いていたら、なんか見覚えのあるお店の名前が目に入りました。
以前、サイト3周年記念でみなさんから投稿していただいて、「羽毛田さんに食べさせてあげたいお菓子とか食べ物」特集をやったのですが、そのときみかわさんが教えてくださった「坂角」でした。えび大好きな私としては、これははずせない名物。おうちのお土産はこれに決定!みなぞうも、部活の友達のお土産にするというので、2人して「ゆかり」を買いました。
 
松坂屋の1階はおいしそもんの宝庫でしたが、後ろ髪ひかれつつタクシー乗り場へ。
今回は名古屋ジモティがいっしょじゃないので、あっさりとタクシーで芸術文化センターに行くことにしました。その道すがら、道路沿いにものすごいドハデな建物が。
「世界の山ちゃん」と書いてある。
一瞬「世界のナベアツ」を思い出しましたが(「ハチー」って言うときがすき♪)そうではなく、手羽先の有名店だったみたい。私、チキンは好きだけど、手羽先ダメなの…。
 
ほどなく、1年ぶりの愛知芸術文化センターに到着。
タクシーを降りたとたん、みなぞうが「アツっ!」
タクシーの運転手さん、苦笑い。「ほんとに今日は暑くなったねー」
すみません、このヒトのことは気にしないでください…。
 
ところで、私はこのセンターの中にある本日の会場、愛知県芸術劇場が大好きであります。サイドのバルコニーになっても、5階席になっても、どこに座ってもそれぞれの視線からステージを楽しめる、大変優れた作りになっているホールなんです。
センターの中には他に、美術館あり、図書館あり、とまさに名古屋の芸術と文化の「センター」。建物もものすごくきれい(昨年の写真をごらんください)。
 
この日の開場は二時過ぎでまだまだ時間があったので、みなぞうを美術館に誘いましたが、「私美術館見始めたら夜までいますよ」と脅されたので、即提案取り下げ。地下にあったアートショップに行きました。ここがまたかなりディープなお店で、、、。
その横にはいろんな情報を知ることができるアートプラザがあって、まだホールのある2階にもたどりついてもいないのに、みなぞうはもう満腹状態みたいでした。

<いよいよ開場〜開演まで>
実は、件のアートショップで、悲しいできごとが。
その日のMyバッグは、ものすごいお気に入り、ヤギの革でできてて、外装にオカネかけない私にしちゃあ破格のン万ン千円もしたお品だったのです。それが、「ズボっ」といやーな音がしたと思ったら…持ち手の片方が根元から抜けてました。
 
考えてみたら、この繊細なバッグに財布やら何やらのほか双眼鏡、カメラ、メモ取るための厚手のノート、川口で買ったパンフレット、羽毛田さんへの差し入れ、、、大きいのをいいことに過重積載してたよなぁ。
 
吊り下げ型オブジェそんなわけで、涙目になりながら持ち手の取れたバッグを抱え、大ホールの入り口に行きました。
(写真:涙でかすんで見えた吹き抜けのオブジェ)
 
席に座ってゆっくり泣こう、と思ったんだけど、体はやっぱり物販の方向へ。磁力でも発してるんですかね?あげく、今回2個目の「いまんじゅう」、そしてキーホルダーまで買ってしまった。絶対イマージュの物販には魔物が棲んでます。
 
今まで、どうも名古屋では端っことかすみっことかはるか天上とか、普通の座席にあたったことがなかったのですが、今回はほぼ中央に近い右サイドの前から数列目でした。音を聞くにはちと前過ぎるけど、そんな贅沢言ったらバチがあたりそうな良席。ちょうど、ギターのタロマさんが真正面に見える辺りです。しかも、あとから気が付いたんだけど、この辺りには偶然にも羽毛田さんのファンが集まっていたらしい…。今回「image 7」を含むCD5000円以上お買い上げの方にはもれなく好きなアーティストのサインが付いてくるのですが、周りの人数人羽毛田さんのサイン持ってる…。思わず「あなたは羽毛田さんのどこが好きですか?」ってインタビューしたくなりました。
 
川口同様、開演前のホールには毎年のような熱気があふれていました。座席も、見える限りでは空席はないみたい(天上人の座席は見えませんが)。
今回は開演遅れ気味?なところもありましたが、この日は15分くらい前からチェックやらチューニングやら、黒いスタッフの皆様が忙しくステージを動き回り始め、15:00ジャストに開演するよ、席に着いてねのブザー、そして15:05には長ーいブザーが鳴って「サイダーハウス・ルール」のテーマが流れ始めました。オーケストラの皆さんのシルエットが見えると、会場から温かい拍手が。

<第1部>
ステージの流れはほぼ川口と同じなので、ここからは名古屋オリジナルなことや、気が付いたことなどをかいつまんで。
 
まず、松谷卓さん
とにかく、今回の「Stargazer」には川口で大感動だったので、名古屋のお客さんもきっとびっくりするだろうなぁ、とうきうきしながら聞いていました。
1曲目の「匠」のあとのオープニングMC、松谷さんはけっこうご当地の話題をおりまぜてMCされるという巧みなところがあって、この日は「辻町の羊神社に行ってきた話」でした。「ぼく、髪がこんな、っていうのもあるんですけど羊が大好きなんですよ」
確かに今回松谷さんは、トレードマークの白髪がのびてボワってなって、いつもよりさらに羊っぽい…。で、開演前に羊神社にお参りできて、「ぼく今日はもう、ノリノリでいきたいと思います!」
しずかーにしゃべる松谷さんの、あのしずかーな容貌の下にマグマが煮えたぎっている…そんな図を思わず想像しちゃいました。ちなみに、羊神社とはこんなところらしいです。⇒ http://www.takken-meijyo.com/data/hitujijinja.htm
 
川口では、かなり右よりの席だったのでストリングスの上手寄りに座っている方たちはあまり見えなかったのですが、今回は「Stargazer」のイントロを弾く柏木さんの姿がよく見えました。で、びっくり!ベースっぽい音、としか聞こえてなかったイントロですが、これは柏木さんがチェロを弓なしでジャズのウッドベースみたいに弾いていたのか!ものすごくかっこいい!しびれました。この公演以降、柏木さんの「Stargazer」のイントロは、私の絶対チェックポイントになりました。
そして、これにからむ松谷さんの巧みなピアノ、さらにからむ相川さんと伊能さんのバイオリン…本当にすごい曲、すごいアレンジでした。太鼓部隊(渡嘉敷さんと藤井珠緒さん)のハンドクラップもかっこいいし、渡辺等さんはウッドベースをたたいてるし、オープニングで会場の雰囲気を一気に高めてくれましたよね。
 
続いて、小松亮太さん
小松さんはどの会場でも完成度の高い、出来・不出来のブレのないすばらしい演奏をされていました。が、MCのほうは会場によってうまくいったりいかなかったり。
この日は、お客さんの雰囲気もすごくよかったし、しゃべりやすかったのか、川口では話さなかったことを聞かせてくれました。
まず、「土手と君と」は足立区の土手の風景を思いながら作った曲で(荒川放水路の説明もしてました)、それは「三年B組金八先生」のオープニングで映る土手だそうです。小松さんの新アルバムには、今回のバージョンのほか、山口智子さんが小松さんが作ったポエムを朗読するバージョンも入っていて、「要するに買っていただきたいんです!」とストレートにアピール。
そして、「live imageに参加するようになったこの8年で一番変わったことは、作曲したくなったこと」。
こんなにたくさん作曲する人に囲まれているので、「ぼくも作曲しなきゃ」と思ったそうです。「夢幻鉄道」も「土手と君と」も、「live imageがなかったら書いてなかった」と。
そして、鉄道好きの3兄弟(もう小学3年・1年・年中さんだそうな)のために書いた「夢幻鉄道」、「番組などのために書いたんでもなんでもない曲ですが」と演奏されました。
ところで、この曲が今回もエントリーされたおかげで、私たちはパーカッショニスト羽毛田さんをまた見ることができたわけですが、本当に上手になりましたよね、太鼓やシンバルのトレモロとかグロッケンとか。
羽毛田さんは、川口では激務をくぐりぬけた後だったので少しお疲れ気味でしたが、この日は前の晩にゆっくり眠れたそうで、ものすごくはつらつとしてかっこよかったです。髪も少し伸びてました。
 
3人目は、宮本笑里さん
笑里ちゃんのブログを読むと分かりますが、彼女本当に食べることが大好きみたいで、この日のMCでも名古屋のおいしいものを列挙していました。その中に、私が来る途中に見つけた「手羽先の山ちゃん」もちゃんと入ってました。 
スクリーンにクローズアップされた笑里ちゃんは相変わらずテラ可憐!でしたが、川口では見られなかった目のしたのクマがうっすらと…。ツアー自体も大変でしょうし、その合間には各所でひっぱりだこの彼女ですから、少しお疲れが出ていたのかも。演奏も、ちょっと元気がなかったかな?川口がすご過ぎたのか…。
古澤さんを迎えての「I Need to be in Love」、笑里ちゃん、古澤さんと、その後ろでピアノを弾く羽毛田さんの3人がオーバーラップする映像があって、これがものすごくよくできていて、とてもリアルタイムとは思えないくらい。名古屋のカメラさん、グッジョブでした。
 
第1部の最後は加古隆さん。
「明日への遺言」のとき、羽毛田さんは前方のキーボードのところにいますが、あんまり弾く箇所がないのか、手をひざにのせてじっとしてることが多いですよね。私、最初はただ待機しているだけなのかと思っていましたが、ポエジーではいなくなっていたので、「明日への遺言」は演奏していたのね、とこの日わかりました。ちょうど正面近いところからみていたので、譜面台でお顔は見えなかったんですけどね。「パリは燃えているか」で再び上手から登場していました。

<休み時間>
休み時間はトイレになんか行けないことがわかっているので、一昨年あたりからlive imageのある日は厳しく水分を制限している私。
今回もおとなしく席に座って2部の開演を待ちました。
…と…スクリーンに突然グッズの宣伝ビデオが流れ始めました。「復活!元祖いまんじゅう」には大笑い。そのビデオといっしょに通路を野球場の売り子さんみたいに商品のケースを首から下げた人々がパンフやいまんじゅうを売り歩いていました。もしかして、今年いまんじゅう作りすぎた?(笑)イマァーメはいまいち売れ行きが悪いらしいけど…。
近くの席の人が羽毛田さんのサイン色紙を取り出して眺めてました。私もほしいかも、それ…。

<第2部>
曲数が第1部のほうがずっと少ないこともありますが、はけちゃんファン的には、今回は第2部からが真剣勝負って感じ。
なんせ第2部のトップバッターは羽毛田さんで、そのあと羽毛田さんの曲を引っさげた元ちとせさんへと続いていくわけですから。
今回びっくりしたのは、羽毛田さんの名古屋での大人気っぷり。
これまでの7年間、羽毛田さんはその重責にもかかわらず、スクリーンにお名前が出ても拍手はなく、ご本人がステージに現れて初めて盛大な拍手が起こったものでしたが、ここではもう、スクリーンにお名前が出た段階で割れんばかりの拍手でした。いや、私ひっぱってませんよ。これはうれしい驚きでありました。
この日の演奏、川口から比べると格段にパワーアップしていて、特に「地球に乾杯」はものすごく華やかでした。名古屋のお客さんも大喜びだったな。
MCもまずまず好調でしたが、「病の起源」は川口のほうが上手だったな。ほんとはもうちょっと話してやめるところ、その少し手前で「ここでやめておきます!」って切っちゃって、なんか不完全燃焼(笑)
ビフォー/アフターネタはばっちりお客さんのツボにはまってました。なんだか、とっても羽毛田さんが好きなおばさまがいらっしゃったらしく、主に笑いはその方が引っ張っていたような(笑)。そして、「ROOKIES」の説明では「放送は土曜日の夜なんですけど・・・あ、昨日でしたね。みなさんは昨日を避けて今日いらっしゃった?・・・そんなわけないですが」と謙虚にも自分につっこみました。(東京ではこのつっこみは姿を消し、ボケっぱなしになってゆくのでした。)
 
「ROOKIES」を美しく演奏し終わると、お辞儀をしたのち羽毛田さんがまたマイクを持ちました。これまでの皆さんのレポで知っていましたが、川口ではスクリーンで紹介されていた元ちとせさん、途中で羽毛田さんが紹介して登場、に路線変更したようです。
川口でもここ名古屋でも、ちとせさんの声ちょっとハスキーかな?という気がしてました。ベストのちとせさんの声って、それはそれはすごいですから。(それは、後ほど東京公演で証明されることになります)
川口では大層緊張していて、言葉少ななちとせさんでしたが、半分の日程を消化してMCもずいぶん充実していました。
「私は鹿児島県の奄美大島で生まれ育ちました。奄美大島自体はそこそこ大きな島なのですが、私が育ったのは本当に小さな集落で、通っていた小学校の全校生徒は4人。そのうち3人が元さん、元くん、元ちゃん」
「卒業式などは、挨拶するのは元父、元おじ、家でやったほうがいいんじゃないかというくらいで」と、ずいぶんとおもしろおかしくMCされていて、あぁ、ずいぶんこのツアーの雰囲気にも慣れてきたんだなぁと思いました。
「そんな小さな集落でも、小さいときから島唄にふれて育ってきて、こうしてすばらしいライブ・イマージュのメンバーの皆さんと、皆さん(お客さん)と今日こうしてご一緒することができました。」
そして、「大事な何かを、大事な誰かを、思い浮かべながらこの歌を受け取ってください。」と、「あなたがここにいてほしい」が歌われました。
この歌はコーラスがつくので、今回は青柳さんと珠緒ちゃんがコーラス隊でしたが、羽毛田さんもサビのところをいっしょに歌いながらピアノを弾いていました。
続く「恵みの雨」は、「うしなわれたものたちへ」とともに、今回のコンサートの見せ場のひとつ。この楽曲は本当にイマージュにぴったりだと思います。川口では基本形だった羽毛田さんのピアノも、ここに到っては飛び跳ねまくり。飛ばす飛ばす!
コンサートの流れというものを考えると、元ちとせさんの今回の選曲はすごくいいなぁ、と思いました。
live imageに歌ものはいらない、という方もいますが、私はメリハリにもなるし、そもそも一番好きなシリーズが「d'amour」なくらいだから歌もの大歓迎。それに、元来「インストオンリー」っていうコンセプトじゃないしね。ただ、ボーカリストを選ぶことは確か。喉先だけで歌うようなポップスシンガーでは、とてもこのステージには立てません。そういう意味では、ちとせさんの鍛え抜かれたボーカルはとてもよかったし、5公演の参加を通じて毎回楽しみでした。
 
たたみかけるように見せ場の波が押し寄せる第2部、続いては古澤巌さん
今回、古澤さんはますます人気者になりました。羽毛田さんも、「古澤さんは日に日にエンターテイナー度が増していくような気がする」と言っていましたが、ぐいぐいとコンサートを引っ張って行く感じ。決して前に出て行くタイプの方ではないのですが、その卓越した「音」にみんな降参しちゃうんですね。プラス言葉数少ないけど絶妙なトーク。
このツアーの選曲はほんとにすばらしかったです。「愛しみの夜会」「チャールダーシュ」「Fine Day!」と、どれを取っても会場が大いに盛り上がって、お客さんが満足できるものばかり。特に、この日の「チャールダーシュ」は古澤さんも、共演の羽毛田さんや渡辺等さんや柏木さんもすばらしくて、演奏後会場は大狂乱、「ブラボー」の声があちこちから上がりました。ホールの気温も2度3度上がったんじゃないかと思うくらい。
もうひとつ、古澤さんのコーナーでお見事!と思ったのは、このチャールダーシュの喝采が収まりきらないところで、オーケストラがイントロを演奏し始めて、「Fine Day!」が始まるところ。この間髪入れないタイミングは、絶妙だなと思いました。これは羽毛田さんのアイデアなのかな?
そして、恒例の「弓さしニヤリ」ですが、やっぱり進化していて、首をかしげながら派手に弓を振り上げ、そのあとくるくるっと2回まわる仕様(?)になっていました。こうきたか!川口ではちょっと恥ずかしげな感じだったのに…。
 
古澤さんのステージが終わるともう、ライブも終盤。次は最後のゴンチチです。
登場はいつも大きな拍手と、クスクスというかドヨドヨ笑いとともに、のゴンチチ。無言のまま、「歩いても歩いても」の演奏で始まります。
スクリーンには、この映画の映像が流れて、演奏後映画の紹介があって…「ちょっと悲しい話なんですけど、それを私たちの曲でやさしく包んでいるわけですね」
チチさんはごく普通のことを話していると思うのですが、なぜか行った会場すべてでここで笑いが起こるんです。これもキャラのせいでしょうか。あれ?関西弁のせい?
続いて、「2曲とも学校関係の曲です」と、「課外授業」と「放課後の音楽室」。
「ゴンチチの曲はどれも短いでしょ。もう3曲も演奏したんですよ。」これも必ずチチさんが言うのですが、どこの会場でもみんな必ず笑うんです。お客さん全員、そうだと思ってるからでしょうね。
そうそう、恒例の松村さんの「イマージュ初めてチェック」、名古屋でもわりと後ろのほうの席の方が拍手していました。前のほうの席は、びっちりリピーターですね(笑)
 
さて、今回の三上さんのMCですが、、、けっこうブラックでびっくりしちゃいましたね。
松村さんの後ろから手を合わせる、ホテルの部屋に向かって拝む、野辺の花を添えたりして。お線香もたまに添えたりして。ここでチチさんがあわてる。
このあと、ご当地オリジナルネタが始まります。
この日は、「地域密着型イマージュ」。
イメージキャラクターを決めるといい。それは「きしめんレディとみそカツぼうや」。
三上さん、名古屋では必ずと言っていいほど食ネタで攻めますね。
きしめんレディはもちろん笑里ちゃん。きしめんのドレスを着るそうです。そして、きしめんが割れるのでチラッと足が見えたりしておっ!と…。これは別な意味でブラック!
そして、みそカツぼうやはなんと、古澤巌さん。「古澤さんは心は少年ですからね!」と三上さん。いや、三上さん人のこと言えないと思うけど…。みそカツぼうやは、上半身はびしっとスーツで決めるけど、下半身は半ズボンなんだそうです。そして、トレードマークの帽子は「みそカツ」。ソースが落ちるのを弓ですくう、だったかな?
そして羽毛田さんは「はけドラゴン」ということで、竜の格好をする。加古さんは手羽先を焼きながらピアノを弾く。「手羽先は燃えているか」(!!)
キーボードの青柳さんは、もうそのままで地域密着。なぜなら名前が…(青柳ういろうですね)。キーボードがスケルトンのういろうでできていて、使わない鍵盤は客席に投げるんだそうです。そして、ストリングスは弓の先に手羽先をつける。そして、弾きながらぴゅん、ぴゅんと手羽先を投げる…。
大暴走の三上さんに松村さんはマジあわて気味で「みなさん大丈夫ですか?」このときにはもう三上さんはギターを構えている…。
三上さん、お風邪気味だったようで、長いマグで何か飲んでました。
 
MCの後は「Sound of Wind」。「体のどこかをクニャクニャ動かしながら聞いてください。」
川口では遠くて気が付きませんでしたが、この曲の途中「ラーララー」と声が聞こえるところ、ギターのタロマさんがものすごく一生懸命、大きな口をあけて歌っていました。この日は羽毛田さんも歌ってたな。そして、ストリングスの女性も一生懸命歌っていました。
演奏の後は、川口の後から恒例となったらしい「かわうそのかわちゃん」の登場です。売れていないらしいイマァーメと、よく売れているいまんじゅうを宣伝。ほんと、かわちゃんが立つ姿は「家政婦は見ていた」っぽい!
 
ここからはチチさんのリードで、小松亮太さん、古澤巌さんを招きいれて「リベルタンゴ」(羽毛田さんが「ワン・ツー・スリー・フォー」と掛け声)、加古さんを招いて「My Favorite Things」と続きました。ちょうど、渡嘉敷さんと珠緒ちゃんのパーカッションソロに入る前、羽毛田さんが両手を頭のあたりにあげて、2人のほうをピュっという感じで指差してました。
そうそう、このアレンジの「My Favorite Things」はもともと、ゴンチチのアルバムに収録されているバージョンに近いんですよね。だからゴンチチコーナーにあっても不思議はないっていうわけ。(あれ?これはもうゴンチチコーナーではないのか?)
以前羽毛田さんがアンコール曲を決めるとき、「ゴンチチが新しく練習しなくてすむように」とこれにした」とラジオ番組でみなさんで話してました。おもしろいのでリンク張っておきます。再読してみてください。

<アンコール>
これが最後の曲、とはいうものの、そんなわけないってみんな知っているので、カーテンコールは早々に切り上げられ、エンドロールがスクリーンに。
会場の拍手は手拍子にまとまり、とどろくばかりです。みなぞうはロックのコンサートによく行くらしいのですが、「なんでここのアンコールの拍手はこんなにテンポが速いんだろう?」と不思議がっていました。それは、早く出てきてほしいからだろう!
アンコール1曲目、笑里ちゃん、古澤さん、加古さんの「黄昏のワルツ」が終わると、じっとステージに目を凝らします。なぜかっていうと、川口〜大阪あたりまではこの次が羽毛田さんプロデュースの「ズームイン・スーパー」のお天気テーマ、「Hello Goodbye」だったのに、その後演奏されなくなったらしいので…。
残念ながら、この日も「Hello Goodbye」はなしでした。東京では復活したんですが、なんで途中でなくなっちゃったんだろう…。川口ではいい感じだったんだけど。
ここで加古さんとちとせさんを除く全員が登場して、羽毛田さんがメンバー紹介。「最後にこの曲を演奏させてください」で「情熱大陸」の熱いパーカッションが始まりました。
お客さんは何秒も待たずにどんどん立ち始め、私の周辺は総立ちに。たぶん、全体的に総立ちだったと思います。前方の席に座っている人たちは、本当にイマージュ大好き!な気持ちが伝わってくるような盛り上がり方。みんな、これをしないと1年が完結しないって感じですね。まさにリオのカーニバル!な盛り上がりのラストでありました。
ベーシスト羽毛田さん

コンサートも無事終了し、羽毛田さんを楽屋にお訪ねしました。
結構大暴れな今回でしたが、とっても元気そうで、それは昨夜ゆっくり眠れたからだとか。この日はほとんどの方が急いで東京に戻られるとかで、羽毛田さんもあまり時間がありませんでした。でも、「ちょいと面白い写真が撮りたいんだけど、、、」という私のワガママに、快く応えてくださいました。それがこの写真。たまたまそこにおいてあった渡辺等さんのベースに、「勝手に」からんでくださいました(笑)。ほんとは全身写したんだけど、キュートな笑顔をクローズアップしたいので、上半身で。全身写真はTRACES4月号にあります。そちらも見てみてくださいね。
ところで、羽毛田さんはみなぞう画伯のことは小学生のときから知っているのですが、なぜか会うたびに「また大きくなったな」と言います。確かにみなぞうは大きい。女の子だけど羽毛田さんと同じくらい身長がありますから。でも、もう高校三年生なのでここ3年ぐらい大きくなってません。でも、羽毛田さんは今回も「また大きくなったんとちゃうか」とみなぞうに言ったので、「んなわけないじゃないですかっ(怒)」とガラ悪く切り返したみなぞうでした。羽毛田さん、もうみなぞうに「大きい」という言葉は発しないでやってくださいませね…。他に言うこともないとは思うんですけど…。
 
 
<放浪後記>
で、私のその後の放浪はどうなったかですが…持ち手の切れたバッグをかかえ、ご飯も食べずに新幹線に乗り込みましたとさ。しかも、駅弁は「21世紀弁当」。名古屋関係ないし。道中は意識不明だったので、よくわかりません。でも、新幹線のKIOSKで買った「水ういろう」はすごく気に入りました。これからはういろうはこれにしよう…。

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