SlowMusicSlowLIVE'08 in池上本門寺
今年もSlow Music Slow LIVEに行きました
Slow Music Slow Live in 池上本門寺は、今年で5回目(ただし初回は台風で中止だったらしい)を迎えたそうです。
私は一昨年の7月、デビューしたばかりの中孝介さんがオープニングアクトで出演すると聞いて、なんだかお寺でやるし、ご飯も食べれておもしろそうなイベントだなぁと思って気まぐれに参加してみたのですが、すっかりその楽しさにはまってしまいました。そして去年は友達をさそって3人で、今年は初日は4人で、さらに2日目も行っちゃった(こちらはぽこりんさんといっしょに)という、立派なリピーターになってしまいました。
食べ物屋さんのテントがいっぱい出るのですが、お祭り屋台風なものではなくて、和食あり、イタリアンあり、コリアンあり、多国籍あり、最先端のスタイリッシュなSlow Foodばかり。これがあれば、ステージに登場したアーティストが多少がっかりな演奏をしたとしても、まぁいっかな、楽しいからさと思えるような、かつゴミやエネルギーのことなども気をつけてみようよ、という心の余裕を楽しむ都市型フェスとでもいいましょうか。
会場も、フェスティバルという名称の似合わない、大田区池上という「シンプルに住宅街」にあるお寺(ただし由緒はめちゃくちゃ正しい)。このあたりのさりげなさも、実に都会的です。
初参加の一昨年は、第1の目的がデビューしたばかりの中孝介さんの生歌を聴くことでしたが、この日は他にもゴンチチやベベチオなど、羽毛田さんとご縁の深いアーティストが出演していました。なので、羽毛田さんは中さんとベベチオの様子を見に(お仕事モードで)会場に来ていました。そして、一生懸命食べた後のゴミをゴミ箱前で分別していた私とばったり遭遇!あまりに驚いた羽毛田さんは「ここで何してんねん!」
音楽聴きながら、ゴミの分別してたんですよ。
さらに、この日は羽毛田さんもずっと以前にアルバムプロデュースをお手伝いしたMonday(秋吉)みちるさんと偶然に感動の再会を果たしたそうですが、そのことについてはTRACES2006年7月号と2008年7月号でも触れていますので、まだ見てない方は読んでみてください。
2年生になった昨年は、私の話を聞いて「絶対行きたい!」と言ってくれた音楽好き、食べること大好きな友達2人と行くことになりました。私が取ったチケットがたまたまほとんど舞台かぶりつき状態の席だったので、友達は2人とも大満足。食べ物もおいしいし、来年は絶対「らくらくシート」(ちょっと高いけど音が一番聴きやすい後方で、2人に1つテーブルのある席。1ドリンクサービス付き)を取ろうね!と誓い合いました。
ちなみに、このライブのあと、友達の1人は中孝介さんのファンになり、もう1人はやはり出演者だった平原綾香さんのファンになりました。
これらの過去のライブの様子と食べたものは、こちらに書きましたのでよかったら読んで下さい。
といういきさつで、今年もずいぶんと早い時期からこのライブのチケット予約をチェックしていました。発表になった出演者を見て、さぁ困った。
初日は夜だけの3時間ほどの開催なのですが、この日に遊佐未森さんと平原綾香さんがいる。
二日目には元ちとせさんが初出演らしい!夏フェスにはほとんど羽毛田さんがサポート出演してるちとせさんだから、ひょっとすると?ってこともあるかも。
そして中孝介さんは三日目だってぇ!
見事に三人の行きたそうな日が分かれてしまい、たいそうな分量のメールが私たちの間で行きかいました。
結果的には、「やっぱあの暑さはきついよね〜」ということになり、夜だけ開催の初日の「らくらくシート」を押さえることに。お値段もちょっとお安いし。
そののち、「やっぱりもう1日チケット取ろうかなー」と逡巡していた私に、羽毛田さんから「池上に出ることになった」とご連絡があり、迷わず一般席を押さえました。
まずは初日。8月22日(金) “Fresh & Innocent”
初日はちょっと雨が心配な感じの曇り空でしたが、天気予報ではなんとかもちそうでした。
でも、8月とは思えない、おそろしく冷え冷えする日でした。暗くなってくるとますます気温は下がり、体感温度はたぶん20度なかったんじゃないかな、というくらい。
例年めちゃくちゃ暑くて、熱中症対策しなければならないライブなのに、今回は寒さ対策が必要でした。雨も降ってないのに、保温のために合羽を着ている人が続出。
食べるものも、暑いことを想定して冷たいものが多くて、熱いものといえばコリアンフードのお店のチゲぐらい。もんのすごくおいしかったです。
名物のおいしいコーヒーもアイスしか用意がなくて、ホットはないんですか?と聞いたら「冷たくする前のアイスコーヒーはあります」と言われた、と友達が激怒していました。
名物のカキ氷やアイスクリームを食べる気がしなかったのは残念だったけど、それでも席は「らくらくエリア」で好ポジションだし、おいしい食べ物を(テーブルに載せて)ゆっくりと楽しみ、友達とおしゃべりを楽しみ、「あぁ、醍醐味だね〜」と感動しながら楽しい夜が過ごせました。
この日のステージの雑感を少々。
<オープニングアクト:コトリンゴ>
今年の新人さんは、みんな名前が不思議な人たちばかりでした。
コトリンゴは、さっと入ってきて「屋台にたこ焼きはあった?」とマイペースなMCをはさみながら、これまたマイペースなハイテクニック・ピアノプレイと歌を披露して行きました。
なんかすごいうまいなぁと思いましたが、私はピアノ弾き語りの女の子よりもギター弾き語りの女の子のほうが断然好きなので、(たぶんギターの人は前を向いて歌うけど、ピアノは横を向いちゃうからだと思う…かな?)なんとなくさらーっと聴いてしまいました。そういえば、去年のオープニングアクトはJ-Minというギター弾き語りの女の子だったな。
<手嶌葵>
彼女が出演すると知って、「ナマ『テルー』が聞けるぞ!」と楽しみにしていました。
それなのに、私がコリアンフードの屋台にチゲを買いに行っている間にステージが始まってしまい、「あぁぁぁ、テルーがぁぁぁぁ」
ところが、チゲゲットして席に戻ったら、再び「テルーの唄」が始まっていました。聞くと、葵さんが途中で演奏をとめて、「ごめんなさい、もう一度最初から」になったそうでした。もうかなり歌ったのにねぇ、とみんな不思議顔。いや、葵さんはきっと私のために歌い直してくれたのね。<違
その後は映画「西の魔女が死んだ」の主題歌「虹」や、「ムーンリバー」「デイドリームビリーバー」「元気を出して」などのカバー曲が続きました。
私は忙しい日常生活に流されて、どこか心がささくれだっていたのでしょうか?
なぜか葵さんの声にひどく癒されている自分がいました。
決して、人のハートをわしづかみにしたり圧倒したりというタイプの歌い手さんではないから、もしかすると好みによっては「物足りない」と感じる人がいるかもしれないし、この日はカバー曲が多くてオリジナリティを発揮したわけでもないのだけれど、よく知っているメロディが彼女の声で耳に流れ込んでくるのが心地よくて不思議でした。電波や録音を通してではなく、生声が絶対的にいいタイプの歌い手さんだと思いました。そして、確実にS型(M型ではない)人間向きの声だと思いました。
ところで、このライブはけっこうサポートミュージシャンもびっくりするような方が出演していることが多くて、最初の年の出演者アン・サリーさんのサポートギターはショーロ・クラブの笹子重治さんでびっくり!でしたが、この日の葵さんのサポートギタリストは、なんと田代耕一郎さんでした!ギタリストであり、世界の弦楽器に精通している撥弦楽器奏者の田代さんは、羽毛田さんの代表作の数々にもたくさん参加されている方です。(たとえば「文明の道」とか「PS羅生門」とか「高原へいらっしゃい」とか「瑠璃の島」とか「無人惑星サヴァイヴ」とか…)
CDを通してしてしか知らなかった田代さんの音を生で聴けたことも、このコーナーの大きな収穫でした。
<遊佐未森>
羽毛田さんも長い間プロデュースやライブサポートをされていたミモリン登場です。
私はミモリンサポーターのちはるさんのおかげで、ずいぶんたくさんの昔のライブ映像(羽毛田さんがキーボードを弾いている)を見せていただいたので、結構遊佐さんの歌声は知っているのですが、生で聴くのは今回が初めて。妖精のような、かぼそいイメージがあったのですが、実際にはとてもよく通るしっかりとした歌声でした。
遊佐さんは何かを弾きながら歌っていましたが、私たちの間で「あれは大正琴か?」論争が。私が双眼鏡で確認した結果、大きさ的には大正琴だが、例の鍵盤がないことがわかり、何かの民族楽器だろうということで決着しました。後ほど見たライブ公式レポートによると、「マウンテンダルシマー」という弦楽器だったみたい。
ミモリンサポーターのちはるさんから、「今日のサポートメンバーを速報せよ!」というミッションを受けていましたが、この日は羽毛田さんが絶大な信頼を寄せるギタリストの西海孝さん(池上から至近の品川区旗の台出身)、ベースの鹿島達也さん、ドラムはこれまた羽毛田さん関連でおなじみの楠均さんでした。西海さんは、池上本門寺といえば庭みたいなもので…とすごいリラックスモード、楠さんに「声がくつろいでる」と突っ込まれていました。西海さんと楠さんといえば、「メロディーフェア」では遊佐さんとの美しいコーラスを聞かせてくれました。鬼束ちひろさんや太田裕美さんなどのサポートで実証済みですが、西海さんはとっても歌も上手なんですよね。すごくいい声です。
遊佐さんは前日仙台でコンサートをされたそうで、そのときもすごく寒かったそうですが、「今日もすごく寒いですね、大丈夫ですか?」としきりにお客さんを気遣っていました。全然平気でしたよ、ミモリン!(その翌日に比べればね…)
<平原綾香>
こういういろんなアーティストが出演するフェスティバルってみんなそうですが、自分のよく知っている出演者もいれば、ほとんど知らない出演者もいるわけで、そういうときにキラータイトルを持つ人が登場すると否が応でも会場は盛り上がります。
この日のメンバーでいえば、もちろん平原綾香さんがそのポジション。別にそんなにファンでなくても、「ジュピター」「誓い」(トリノオリンピックのNHKテーマソング)「明日」(ドラマ「優しい時間」のテーマ曲)はほとんどの人が耳にしたことがあるはず。若いけれども貫禄十分な綾香さんでありました。私はCDを買って聴くほどのファンではないので、実はこの3曲しか曲名がわからなかったのですが、歌ったどの曲も本当に上手でした。
綾香さんのMCは「この人しっかり者なんだろうなぁ」と思わせる饒舌さに、どこかテンネンな香りも漂ってくる面白さ。お客さんを力強く引っ張るエンタテイナーでもあります。
きっと感受性が強い方なんだろうと思いますが、こういう神様からギフトをもらっている人は、どんなことがあっても迷わず歌い続けてほしいなぁ。昨年来二度目の綾香さんの生歌を聴きながら、去年の客席でそう思ったことをふと思い出していました。
今回はアンコール受け付けません!だったので、ライブ最後の曲は「ジュピター」でした。これはエレキ音バリバリのアレンジで、私たちの中では賛否両論。野外フェスだからいいじゃん、という意見もありでしたが、私はせっかくの彼女の歌声がバックと大声出し合いっこになってはもったいないなぁと思いました。羽毛田さんなら、アコ楽器を交えつつ厚い音ながら、歌声ときちんと融和するアレンジにするのにな…などとナンチャッテ評論家状態でした。最近ライブに立て続けに行っているせいか、耳が贅沢になって困ります。
さてさて、毎年ご紹介しているのはライブの内容だけではありません。
このライブ、毎年必ずえらくキュートな、そしてえらく私kingyoさんを意識した(<違)オリジナルグッズを販売しています。
一昨年手に入れたのは、kingyoちゃんのうちわ。これは毎年同じデザインのものが売られています。
昨年が、長いライブでお尻痛くなるわ防止のための座布団。これは今年売ってなかったような。
そして今年は…
これです!
まさに私のためのデザイン!
ここまでしてくれてありがとう!
と大いに勘違いしながら買いあさった私でした…(売り手の思うツボやん)
今年はえらく雨の多い関東地方ですが、「ズムステ」に続いて池上本門寺二日目も雨でした。それでも、最初はけっこう小ぶりだったので、羽毛田さん応援にかけつけた(?)ぽこりんさんと私は、開演までにとりあえずご飯をかき込むことにしました。
2日間を通して私の胃袋に収まったものたちです。 そして二日目。8月23日(土) “King Harvest”
私たちの席は、中央はけちゃん寄り(つまり下手より)の前から八番目。一般席ですが、今回も好位置を確保しました。っていうか、雨降りのらくらくシートって…テーブル無意味だろ…チケットすごく高いのにかなり残念。一般席にしておいてよかった…。
<あまり楽しめなかった理由>
しょっぱなからダイレクトにずばっと言っちゃいますが、この日のライブはあまり心から楽しめなかった。羽毛田さんのバンドがすごくいい演奏をしてくれたのが、せめてもの救い。というか、来た甲斐あったというか。
大雨のライブなど何度も経験済みの私が、なんでこんなにヘタレ発言をするかというと…ずばり!このライブは飲んだり食べたりしなきゃならんからです!
開演すると本当に雨がひどくなって、いわゆる「本降り状態」に。そんな天気だけど、会場にはものを食べるためのテントなどは用意されてなくて、受け取った食べ物はかさをさして後ろで立って食べるか、合羽姿のままで座席に座って食べるか。必然的に食べ物や飲み物の中に雨が入りまくるのです。
前日ほどではなかったけれど、この日もけっこう濡れて寒かったので、何か温かいものでも飲もうと思っても、用意が追いつかなくていつ行っても「しばらくお待ちください」という運の悪さだったし…。
普通の野外ライブだったら、じっと座って足からポリ袋はいて、目と耳だけで十分楽しめるのですが、このライブならではのいろいろな楽しみが裏目に出て、不快要素増大。音楽を楽しむ気分が損なわれちゃったのは事実。やっぱり雨のときは、ご飯を食べるためのテントは用意してほしかった。
結局5時間近く雨に打たれ続けて、最後はくたくたになりました。もちろん、たくさんのお客さんが途中で帰って行きました。
そんなイライラ状態で聴いていたので、必然的に見る目も厳しくなってしまいましたが、元ちとせさん以外の出演者のことなどを少々。
<オープニングアクト:ミナクマリ>
昨日のコトリンゴに続いて、また不思議な名前の人が出てきました。頭にキラキラの王冠のようなティアラをつけて。
ミナクマリはインドの言葉で、そういう名前の女優さんもいるそうですが、ミナクマリさんがインドに留学していたときみんなにそう呼ばれていたそうです。
彼女のバンドは、インドの古楽器を取り入れた音楽をやっているのですが、この古楽器、湿度が高いとこまめなチューニングが必要だそうで、待ちが多くて大変でした。猛暑の中演奏することを想定して呼ばれた人々だと思うので、ご本人たちも本当に気の毒でしたが、雨が降りしきる中チューニングをじっと待つのはさながら苦行でした。
<多和田えみ>
沖縄出身の多和田えみさんは、最近よくお名前を耳にしていましたが、注目されるだけあってパワフルで才能あふれる人でした。彼女の若さで表現できる精一杯のブルースを聞かせてくれました。バックのバンドも素敵だったし、まだまだ深みは感じなかったけど、若いながらかなり質の高いステージでした。年を重ねるごとに、いいシンガーになって行きそうな予感。
<ジェイク・シマブクロ>
雨が降ってもさわやかなアロハの風を彼は持ってきてくれました!
本日最初のハイテンション、すでに聴いたことがあるビートルズナンバーやフラガールのほか、今回は羽毛田さんも参加している新しいアルバム「YEAH.」から2曲(“piano-forte”と“trapped”だったと思う)聞かせてくれました。しかも、チェロの柏木広樹さんとのデュエットでした。これは本当に素敵だった…。ジェイクが「柏木さんはこの後元ちとせさんのステージにも出演する」と言っていたので、今日は中村潤さんに代わって柏木さんがチェロを弾くのだな、と知りました。
ところで、ジェイクは日本に来るたびにますます日本語の語彙を獲得しているみたいで、「ぼくの日本語まだ青いです」と言いながら、今回は「アシタ・アサッテ・シアサッテ・・・ヤノアサッテ!」と得意げに披露していました。そういえば、以前「イチゴイチエ」とうれしそうに発音していた日本語は、その後彼のコンサートツアーの名前になり、羽毛田さんがサウンドプロデュースした新曲の名前にもなりました。これからツアーで長く日本に滞在するそうだし、「ヤノアサッテ」が今後どのように使われていくのか、また新たな語彙が獲得されるのか、要チェックです。
<羊毛とおはな>
次はちとせさんとはけちゃんバンドだと思い込んでいたのに、なんだかステージのセッティングが違ったので、これまた不思議な「羊毛とおはな」というグループが飛び入り出演することになっていたのを思い出しました。羊毛さんはギタリストの男の人で、頭がヒツジの毛のようにモジャモジャ、おはなさんはハナさんという、頭にお花をつけたボーカルの女の子でした。
内心「不思議ちゃんはもういいや〜」という心境だったのですが、歌い始めてみるとおはなさんの声はえらく透き通っていて、若干すさみ気味だった私にとってはかなり清涼剤になりました。2人の音のさっぱり感は、なんとなく「naomi & goro」を思い出しました。何曲か歌った後、STINGの「Englishman in New York」をカバーしていました。なんだか雰囲気が合わない感じがしたけれども。好きなのかな。
<BAHO>
BAHOはちとせさんの後、最後のアーティストでした。
BAHOというと分からない人も多いと思うけど(私はわからなかった)、これはギタリストのCharと石田長生さんのアコースティックギターのプロジェクトで、1989年に結成された20年近いキャリアを持つデュオでした。
Charといえば、私が高校生の頃そのかっこよさにみんな憧れたロックギタリストで、高校一年生のときに撮ったクラスの集合写真の私が「Charに似てる」と言われて、性別が違うにもかかわらず、えらくうれしかったのを思い出しました。その後のCharの動向は全く知りませんでしたが、50代になったであろう彼は、依然としてとてもかっこいい人でした。当時はあまりわからなかったけど、彼のギターテクニックってすごかったんだな。
実は、大変シツレイなことに、私とぽこりんさんはちとせさんのステージが終わった後、自分たちの座席を捨てる約束をしていました。「晩御飯タイムにして、食べ終わったら帰ろう」と。なので、「ブラックシューズ」とか「気絶するほど悩ましい」とか往年のヒット曲を演奏している途中で席を離れました。
かなり強く雨が降っていたので、かさをさして本日最後の食べ物「unice特製ロコモコ丼(温泉卵付き)」を食べて、お家の遠いぽこりんさんは帰ってゆきました。私も帰ろうと思ったんだけど、BAHOのかっこいいギタープレイと面白いアドリブで会場が異常に盛り上がり始めたので、後ろで立ったまま最後まで見ることにしました。
BAHOのパワーももちろんすごいけど、お客さんはそれまでのフラストレーションを発散するかのように立って踊り始め…。
最後には、前日は受け付けてもらえなかったアンコールを3曲もやりました。
そのうちの2曲は、Charのルーツ、ベンチャーズの「ダイヤモンドヘッド」とビートルズの「Come Together」を、ジェイクを呼び込んでギターとウクレレの競演を見せてくれました。ジェイクの驚異のウクレレプレーにBAHOの2人もびっくり!でした。たぶん、今回の3日間で、こういう盛り上がり方をした唯一のステージだったと思います。
<そしてちとせさん、羽毛田さん、珠緒ちゃん、柏ちゃん>
私の心積もりでは、たとえ雨が降っても絶対ちとせさんのステージではあがるはずだから、それまでガマンしようと思っていました。
ところが、ちとせさんがステージにいた間はこの日の中で最もひどい降りになりました。
ちとせさんが「雨は天からの贈り物」と言っても、「カッパ似合いますよ」と言っても、なんか素直に受け入れられない空気が。というか、もう顔を上げているだけで精一杯で、ひたすら耐えて座り続ける客席でした。それでもちとせさんもバンドメンバーも演奏は本当にすばらしくて、羽毛田さんは白地に赤い柄のハデなシャツでがんがんピアノを弾いて、時にはセットされているマイクでハモっているし、柏木さんは目をつぶって髪をばさっと振り乱しながらチェロを弾きまくっているし、珠緒ちゃんはパーカッションだけでなくきれいな声でちとせさんとハモっているし、合羽の帽子の陰から「うわっ、ちょっと今日すごいかも」と聞いていました。
曲目は「ワダツミの木」から始まって、羽毛田さんがプロデュースして、ずいぶん前にauのCM曲に起用された「いつか風になる日」、私の好きな「甘露」と「恐竜の描き方」、新曲の「カッシーニ」と「蛍星」、そして「月を盗む」でした。
私はたぶん、この頃には雨に打たれすぎてかなり疲れていたのか、雨音で集中力がそがれていたのか、後で思い出そうとしてもこの2曲目がなんだったかどうしても思い出せませんでした。ネットでセットリストを調べたら「いつか風になる日」になっていたのだけれど、「羽毛田さんの曲なのに私が気づかないはずがないから絶対違う!」と思っていたのですが、先日J-WAVEライブで同じ曲をちとせさんが歌い、珠緒ちゃんがハモっているのを聴いて、「あ、これ聴いた!」ボケボケになってました。
そういう風に記憶に残るぐらい珠緒ちゃんの声がきれいで、こんなにはっきりとコーラスの声を聴いたことがなかったのでびっくりでした。次の「甘露」では羽毛田さんもすごくたくさん歌っていました。
先日の「ズムステ」に続いて、今回もカッシーニと蛍星が歌われましたが、カッシーニはやっぱり大好きです。聴いていると、力がみなぎるというかうきうきしてきます。ちとせさんの声にとても合っている気がします。
さて、ちとせさんのMCですが、今回もまた誰のせいで雨が降るかという話でした。
「私は晴れ女のはずなのに、羽毛田さんといっしょだとどうしても雨が降ってしまう」といきなり羽毛田さんに責任が降りかかりました。中孝介さんに振るはずのところが、自分に来ちゃってびっくりした羽毛田さんは「え?おれのせい?」とマジびっくりの様子。そして、本番までの3時間ぐらい、楽屋(といってもお寺の建物)で眠り続けたことを暴露されてしまいました。日頃不休でお仕事をこなす羽毛田さんなので、きっとよい静養になったんでしょう。タッチは7曲とも力みなぎってました。
MCといえば、たぶんこのときではなく「ズムステ」での話だったと思いますが、ちとせさんが羽毛田さんを紹介するときに「あまり感情を表に出さないので、見ていて機嫌が悪いのかなーと思うことがある」と話していました。私は子どものころから、あまり羽毛田さんに「わかりにくい人」という印象を持っていなかったので、仕事のときの顔ってそうなんだな、となかなか興味深くその話を聞いていました。しかし考えてみると、ちとせさんて羽毛田さんに対しては結構毒舌ですねぇ(笑)
あとで羽毛田さんに聞いたところによると、お客さんには雨降りで申し訳なかったけれど、ちとせさんもバンドメンバーもよいパフォーマンスができて、みなさん満足して帰られたそうです。またこのライブに帰ってきてほしいなぁ。(来年も参加する覚悟)今年私が食したものリスト
・スペアリブの和風BBQソース
・ビリ辛ロティどんぶり
・焼きおにぎり
・ピリ辛ゆずこしょうの和風ガスパチョ
・unice特製!ロコモコ丼 温泉卵付き
・夏野菜の冷製サラダ バーニャカウダドレッシング
・ペンネアラビアータ
・本格サルサのさっぱりタコライス 温泉卵付き
・薬念チキン(鶏のニンニク風味唐揚げ)
・キムチチゲ
・ビビンバ
・韓国風海苔巻き(キンパブ)
・オーガニックレモネード
・精進アイス 抹茶味(また抹茶から抜けられなかった…)
・レインフォレストアライアンス認証アイスコーヒー
・・・雨が入ってどーのこーのと文句を言ってる割には・・・食べてますね。
写真は「精進アイス」を食べた人先着何名様かがもらえるお坊さんキューピーさんです。これがもらいたかったわけじゃないんだけど、自分の中のお約束だったので低気温にもかかわらず食べました。でも、今年もやっぱり抹茶味を選んでしまった…。
ところでキューピーさん、
ちょっと顔色が悪いけど、大丈夫かな…。