７月23日に開催された「Slow Music Slow LIVE '06
 in 池上本門寺」は羽毛田さんがサウンドプロデュースを手掛ける中孝介さんがオープニング・アクトを務め、さらにスーパーバイザーとしてアルバム制作をサポートしたベベチオや、羽毛田さんとはもはや切っても切れないご縁のゴンチチも出演するという、魚書庫的にも見逃せないライブとなりました。あとでお聞きしたところによると、それ以外の出演者もゆかりの人々ばかりでびっくりだったとか。中でも、Monday 満ちるさんとは十数年ぶりの思わぬ再会で、大感激だったそうです。
　
Monday 満ちる、または秋吉満ちるという名前でご存じの方も多いかも。お母さんは世界的ジャズピアニストの秋吉敏子さん。80年代後半から90年代にかけては、日本で女優やモデル、DJとして活躍、91年にアルバム「mangetsu」でシンガーとしてデビュー後は作詞作曲も手掛け、名前もMonday 満ちる(本名がMonday Michiru
Mariano)に変えて、音楽活動に専念されています。現在は家族でN.Y.在住。ちょうど小さい息子さんが私の席の真横で立ってお母さんのステージを「Hi, Mom!」とときどき叫びながら聴いていて、とってもかわいかったです。満ちるさんもステージから手を振って応えたり、、、なんてかっこいいお母さんなんだ！と感動。
さて、満ちるさんと羽毛田さんのご縁ですが、その日本でのデビューアルバム「mangetsu」(1991年リリース・Virgin Japan MRCA-20016)のアレンジを羽毛田さんが担当したそうです。
　
「これは、結構隠れた名盤だよ。僕もはりきって、いまで言うクラブジャズなアプローチでやってます。1991年の発売なので、ジュピター(Jupiter Project)の頃だと思う。このアルバムで思い出したことがあって、それは、僕がやった曲になんと！その頃マイルスバンドで吹いていたケニー・ギャレット(Kenny Garrett/ジャズサックス奏者)が参加したこと。その日、東京でマイルスバンドの公演があって彼女は楽屋に遊びにいってケニー・ギャレットをそのままスタジオにつれてきて、演奏させてしまったのでした。当時の僕としては、超舞い上がる出来事でした。ぜひ聴いてみてください。彼女は今ニューヨークに住んでいるけど、志向している音楽は昔のまんまでうれしくなったね。僕もまたジャジーなマニアックな音楽をやりたくなったよ。」
　
そんな羽毛田さんがまた聴ける日を、書庫番いつまでもいつまでもサイト開けて待ってます！「mangetsu」を持ってる方、ぜひもう一度聴いてみてください！(私はこれからCD探しの旅に出ます…)

出版済みの楽譜リスト（羽毛田さん監修もの限定）

中(あたり)孝介さんCD&ライブレポ

年明け直後から、Violin Summit⇒セカンドアルバム制作⇒ライブイマージュツアーの準備と本番と、お休みはおろか寝る時間すらなかったんじゃないかと思うほど怒涛の上半期を過ごした羽毛田さんですが、この夏は少しお仕事をセーブして、リハビリ&デトックスで体力回復を図っているそうです。でも成果発表のほうはけっこういっぱい。
live image後最初のお仕事「PS羅生門」の劇伴は、番組サイトのBBSでも話題に。待望のサウンドトラックアルバムは、９月20日にコロンビアエンタテイメントから発売されます。
そして、２月に開催された葉加瀬太郎さんの「Violin Summit '06」。３月に大阪朝日放送のみでOAされましたが、DVDが出たので全国の皆さんが観ることができます。羽毛田さんはストライプのスーツでいっぱい映ってますよ！音もいいのでかなりおすすめ。
そして、昨年最後のお仕事だった「かまいたちの夜×３(トリプル)」がいよいよ発売されました。書庫番すでに入手済みですが、まだ開けていません。これはPS2のソフトだから、時間をかけてゆっくり取り組まないとね！すでに公式サイトのムービーで音楽が一部流れていますが、これがまたかっこいいのなんのって。これについてのご報告は、また次回のtracesにて…。