live image 7 東京公演3days
080509-11 kingyoの東京3days雑感(その3)
<第2部開演〜羽毛田さんコーナー>
寡黙なタイプのアーティストのコーナーが集められていて、曲調もじっくり聴かせるタイプの楽曲が多かった「静的」な1部に対して、第2部は明らかに「動的」な構成になっていました。最初からマイクを握って進行役を務めたこともあった羽毛田さんですが、今回は1部を終え、休憩時間をはさんだ直後の監督登場。「地球に乾杯」の演奏の後、客席に向かって「楽しんでいただけてますか?」と問いかける。これは、とてもいい感じだったと思います。
ところで、何よりびっくり&うれしかったのが、名古屋に続いてここ東京でも、スクリーンに「羽毛田丈史」と名前が映し出されると同時にお客さんから盛大な拍手が湧き上がったことでした。他の方もレポで書いていましたが、長らくlive imageを見ているはけちゃんファンとしては、これは感涙なできごと。日常的に世の中に露出している他のアーティストの方々とは違って羽毛田さんは普段裏方の仕事をしているので、そのお仕事っぷりのわりには世間一般の認知度が低く、これまではスクリーンに名前が出ただけで拍手が起こることなどなかったのです。まぁ3日目はここに集うはけちゃんファンが全国から終結していましたから、拍手引っ張り役を務めていたことは否めませんが、9日の初日からそんな状態だったので、これは大感激。でもびっくりするあまり、自分拍手してませんでした汗。
今年の羽毛田さんの選曲は、美しいメロディを聴かせるタイプばかりで比較的大人しめの曲調だったのですが、その分MCでお客さんを引っ張っている感じでした。特に「病の起源」では、「睡眠時無呼吸症候群」を実演してみるというサービス付き。羽毛田さんの「カー、ッカっ!」は連日大ウケでした。東京では、「オーケストラメンバーにも無呼吸症候群の人がいる」と暴露。いったい誰だろお?!さらに「とりあえず、live imageの間はみなさん起きていてくださいね!」と新たなセリフが付け加わっていました。
そして、ずっと持ちネタとして続いてきた(昨年の「インカな」に相当するのか?)「ゴミ屋敷が花屋敷に・・・『匠』が流れていました。」は「なんということでしょう!」のセリフ付きにバージョンアップ。週末にかかると飛び出す「ROOKIES」ネタ、土曜日だった2日目は「だから今日の開演時間は4時からにしたんです」、日曜日は「あ、だからみなさんは昨日を避けて今日来られたんですね!」でした。
さて、演奏のほうですが…。
全体的にややぎこちなさもありつつさらっと流れた感のあった9日初日でしたが、羽毛田さんだけはパワー全開していました。「地球に乾杯」は、私この日がベストだったと思います。聴きなれすぎて時にぼーっと聞き流すこともたまにあったりする定番曲ですが、ときどきものすごくいい演奏を聴かされてはっとすることがあります。それがこの日の「地球に乾杯」でした。別に誰かがミスするわけではないし、きちんと毎回演奏されているのですが、「今日はすごい!」と思う日は音の迫り方が違います。言葉で説明するのは難しいのですが…。
「病の起源」は、とても好きなメロディなので何回聴いてもうれしいし、「ROOKIES」はドラマの数々の場面&イケメンな出演者たちの顔が浮かんできて感無量(笑)
全然ドラマのシーンを見ることなく劇伴を作り上げた羽毛田さんですが、コミックから汲み取ったイメージと、ドラマ制作者が意図したイメージがぴったり合ったみたい。初回からすばらしくドラマと融合しています。
ところで、羽毛田さんがライブで演奏したものと近い、フルバージョンの「愛のテーマ」が5月17日ついにドラマで放送されました。野球部の存亡をかけて練習試合に挑む部員たちの心が一つになっていく、まさに「愛」のシーンでしたが、ライブでの演奏が頭の中によみがえりました。
演奏に加えて、私が今年羽毛田さんコーナーでいいな!と思ったのが、「地球に乾杯」のバックに流れる映像でした。かなりすばらしかったです。山の稜線に沿って高速で走るカメラ映像はとっても印象的でした。これもぜひ、どこの風景とかどうやって撮影したとか、そんなエピソードを教えてほしいと思いました。
ところで、 当サイトの「動く羽毛田さんが見られるビデオ・CD・DVDリスト」のページの宮本笑里さんの「fantasy」の項目に、DVD映像に映っている羽毛田さんが「かっこいいオリーブグリーンのジャージ」を着ている、と書いたのですが、それが上の写真のジャージです。羽毛田さんはこのジャージにジーンズという超普段着でピアノを弾いています。必見!
<元ちとせさん>
「ROOKIES」を演奏し終わり、心静かに清らかになったお客さんに向かってお辞儀をした羽毛田さんが、もう一度マイクを取って初出場の元ちとせさんを紹介する、という段取りは東京でも引き継がれていました。
心なごむ羽毛田さんの楽曲のあとに来るちとせさんの爆発的歌唱が、毎回とてもよいメリハリになっていましたが、特に東京はちとせさんの歌が格段によくなっていたので、お客さんビックリ、すでに段取りを知っていた私もビックリでした。ちとせさんさすがです。大舞台になればなるほど、周囲のパワーを取り込んで輝く感じがします。特に頭上の空間が途方もなく広いフォーラムでは、ちとせさんのパワーがどんどん充満していくみたいでした。ちとせさんはどの日もすばらしかったですが、最初にそのパワーを見せ付けられた初日が一番感動しました。特に、「恵みの雨」はちとせさんの熱唱というか爆唱に引っ張られバックもエキサイト、羽毛田さんのピアノは指はねまくり!でした。よい位置から見ることができてよかった!
歌聴いているだけでお腹いっぱい!なちとせさんでしたが、ツアー中にどんどんMCのほうも充実してきたみたい。小さい頃山でみつけておままごとに使おうとしていた器が実は縄文式土器で、大学のえらい先生がやってきて「どこで見つけたの?」と聞かれた話とか、山で巣から落ちたひなを見つけてかわいそうだからつれて帰って育てたら、鷹になっちゃった話(「ビフォー・アフター」)など、言葉少ななんだけど、シリーズで聞いているとニヤリとしてしまうようなMCでした。
そして、いつも個性的なヘアスタイルと衣装のちとせさんですが、今回多用されていた「インカ」なドレスは最終日のテレビ収録用に確保されていたのか、初日はとってもかわいらしい少女っぽいドレスでした。たぶん、昨年末の単独ライブで着ていたんじゃないかと思いますが、かわいいお顔のちとせさんにとても似合っていました。演目の雰囲気とはちょっと違っていたけれど。3日目のテレビ収録の日は、ちゃんと「インカ」なドレスでご登場でした。あのドレスを着ると、ちとせさんは古代の巫女さんのような雰囲気になりますよね。
そうそう、「恵みの雨」で興味深い現象が。
昨年の松谷さんの「エカテリーナ」でも同じようなことがありましたが、曲が一旦止まる所があって、そこで気の早いお客さんが「終わったー」と思って拍手しちゃうんですね。特に「恵みの雨」はパンチの効いた曲なので、静かになるとほんとに終わったみたいな感じがします。でも、そこから後半のリフレインが始まって、もうひと盛り上がりするのです。
確か川口も名古屋もフライングがあったような記憶がありますが、東京は初日・2日目はアウトでした。でも、なぜか3日目は大丈夫だった…。誰もフライング拍手することなく、後半につながりました。気のせいか、休止時間がやや短かったような。もしかすると、フライング拍手を防止する対策が何かバンドの中でとられたのかも。真相は知らないですけどね。
<古澤巌さん>
これまでlive imageに「体育会系さわやかな汗」をもたらしてくれていた葉加瀬体育委員長が今回出演しないことになって、いったいどうなるにかな〜?と心配した人はたくさんいたと思いますが、ここで颯爽と登場したのが「謎の転校生」古澤巌さんでした。みんな彼はディープに文化部系だと思い込んでいたのに、実はかなり体育会系もイケル人(といってもダンス部か?)で、バイオリンを持てば音で圧倒し、弾いてないときは言葉数少ないながら、ゴンチチともサシで勝負できそうな落研的ツボトークとダンスと独特のムードでお客さんを魅了し、気が付けばすっかりlive imageの看板アーティストになっていました。こうして古澤さんは、その圧倒的な音楽的魅力とともに、葉加瀬さんとはまた違った新しい「さわやかな汗のかおり」をチーム・イマージュにもたらしてくれたと思うのです。
まぁ私のヘンな私見はどうでもいいんですけど、とにかくどの公演でも古澤さんの人気っぷりはすごかったです。それはこの東京3daysでも同じで、古澤さんのコーナーは確実にお客さんの心をつかみ、魅了していました。私は古澤巌さんがいったい何歳ぐらいのどんな方か全く知らず、ただそのバイオリンの音とお名前だけにずっと昔からあこがれていたので、自分と同世代の、ものすごいヘアスタイルの人だと知ってやや衝撃でしたが(笑)
ところで、東京初日が終わったときふと気づいたのですが、なぜかこれまでのどの公演も「愛しみの夜会」のとき、必ずスクリーンの「鹿鳴館」の映像を見てしまうのです。2回も見ればだいたい覚えてしまうのに、なぜか次はまたスクリーンの中の古澤さんを見てしまう。なので、東京2日目以降はあえてスクリーンは見ないで、演奏している古澤さんたちを見ることにしました。といっても、特に変わったことをしていたわけではなく、みなさん普通に演奏していましたが、羽毛田さんはかなり激しく足を踏み鳴らしていました。足ノリノリ。
そして、難曲「チャールダーシュ」も3日とも見事な演奏でした。これは古澤さん、羽毛田さん、渡辺さん、柏木さんのダンディ大人チームによる男くさい演奏ですが、くせになります。もう何度でも聴きたい!最初はなかったのですが、途中から古澤さんが最高音でゆっくり長調のメロディを弾くところで、羽毛田さんが立ち上がってピアノの弦をポロポロロンと弾いていました。以前のツアーの鳥山雄司さんとのコラボで同じように弦を弾いたことがありましたが、そのとき以来の弦ポロロンでした。
「チャールダーシュ」の興奮と大喝采がやまぬうちに「Fine Day!」のイントロが始まるところも何度聴いても楽しい展開、古澤さんの今年のクライマックス「弓指し回転」はさらに高速回転になっていたし、弓を指すときの首の傾げ方もエスカレートしていました。あぁ、古澤さん、川口ではあんなに恥ずかしげだったのに…。
古澤さんのMCはどこでもほぼ変わらず、常にマイペースでした。東京初日は空席も多かったし、スーツ姿の人も多かったので「どうぞお座りください、あ、まだどなたもお立ちでない…」のボケはちょっと出しにくい雰囲気だったのですが、古澤さんは全く気にせず独自の世界を展開されていました。あえて空気を読まないことも、MC大王になる秘訣なんだなぁ。
<ゴンチチ>
あえて空気を読まないMCといえばゴンチチですが、よく見てると意外に三上さんは客席のリアクションを察知して話題を変えたりします。でも、今回はかなりブラックな意味不明なネタが多くて、やはりお風邪のせいでMCも迷走してしまったのか?という感じでした。特に初日、2日目はほんとにガラガラ声で、保温マグボトル持参でひんぱんに何か飲んでいました。
では順番にMCの内容を思い出してみます。
最初はいつも「松村さんには感謝してる」でした。三上さんは「初対面が嫌い」だそうで、コンサートはだいたいいつもお客さんとは初対面なので、松村さんが先に立って出て行ってくれるからついていけるそうです。「だから松村さんには本当に感謝している」「ホテルに泊まったら、松村さんの寝ている部屋のほうの壁に向かって手を合わせ、花を手向けてときにはインセンスなどを焚いたり、ないときはお線香を…」「おいおい」というのが基本形でしたが、2日目には「ファンの方からもらった松村人形を拝んで花を添える、屋外にいるときは壁に打ち付けて…」「なんか最近体の調子が悪いなと思ってたら!」とさらにブラックに発展していました。その後のネタは毎日違っていて、初日は「大阪のおばちゃん」の話でした。
「大阪のおばちゃんパワーはすごい。そして大阪のおばちゃんはなぜかいつも硬いものを持っている。地下鉄などでギュウギュウ詰めのときに背中に硬いものがあたってはっと振り向くとだいたいおばあさんが立っている。そういうおばあさんは、降りる人の波にも絶対流されないでがんとして動かない。」
「前にバスに乗ったとき、運転手さんが一度降車を知らせるブザーを聞き逃したことがあった。すると、若い女の人が心配になったのか、わざわざ運転手さんのところに『次降ります』と言いに行った。運転手さんが『すみません、次はちゃんと止まりますから』と恐縮していたところに、運転手さんの後ろの席に座ってその会話を聞いていたはずのおばちゃんが「ピンポン!」とまた降車ボタンを押した。すると、、また後ろのほうで「ピンポン!」と鳴らしたおばちゃんが。まるで「わかってんのかお前!」と言わんばかりに3人のおばちゃんが降車ボタンを押した。しかも、その3人のうち1人は降りなかったんですよ!」という三上さんの「大阪のおばちゃん」恐怖体験でした。
2日目は三上さんの見た「すごい夢」の話でした。
この間すごい夢を見た。楽屋の前に花が届いてたが、アレンジが假屋崎さん。舞台袖に加古隆さんがいたのだけど、服が赤くてヒラヒラしている。演奏している加古さんをモニターで見ていると顔が徐々に変わってIKKOさんになっている。男性は全員ドレスを着ていて、全部IKKO化している。女性は変わらないんだけど、元ちとせさんだけは男性、それも「吉幾三」になっている。男性はみんな「おねぇマンズ」になっているのに僕たちだけは普通。でも、自己紹介するときに「おすぎ!」と言ってる…。
ここでピアノ席に座っていた羽毛田さんがひっくり返りそうになって大笑いしていました。
3日目はさらにブラックでした。お題は「イマージュメンバーへの来年の希望」でした。みんなにこういうことをしてほしい、という話なんですが、まず宮本笑里ちゃんはPVを作りたい。「笑う角には福来る」で七福神が船に乗っているけど笑里ちゃんは八人目の八福神。で、天女のように飛んでいる。お父さんももう一福で九福…(このあたりでもう、何を言いたいのかわからなくなってきました)。加古さんもPVを作ってほしい。繊細なピアノを弾く加古さんだが、鍵盤が摩擦で発火して「パリ燃え」オーケストラ全焼、みんな灰になってしまうが加古さんだけが不死鳥のようによみがえる…?古澤さんは「巌のサンバ」、松谷さんは「No Before After」(これなんだっけ…すごく面白かったけど思い出せない)、小松さんは「小松のタンゴ」、元ちとせさんはデュオPVを作る。ユニット名は「はじ・よし」で吉幾三さんとこぶし対決。ゴンチチは是枝監督にPVを作ってもらう。題名は「演奏しても演奏しても、誰も知らない」(是枝監督の映画「歩いても歩いても」と「誰も知らない」ネタです。念のため)。ここでオチて、大爆笑でした。羽毛田さんのネタはなかったです。思いつかなかったみたい(笑)
かわうそのかわちゃんも、ちゃんと3日とも参加しました。毎回しっかりイマァーメをかかえて。賞味期限大丈夫、使いまわしなし、と関西人らしく船場吉兆あたりを意識したコメントが付け加わっていました。スタッフの方も、かわちゃんの写し方をいろいろ変えてみたり、かなり楽しんでらっしゃるみたい。黒い目をキラキラーっと輝かせてみたり、大アップがやたら長かったり、、、イマァーメはやっぱり最後まであまり売れなかったのでしょうか…。
ところで、先日びっくりしたのですが、あの「いまんじゅう」とか「イマァーアメ」は羽毛田さんが考えていると思い込んでいた人がいました!音楽「監督」だからそういうことまでプロデュースしてると思ったみたい(笑)羽毛田さんはあくまで「音楽」監督ですからね!
<リベルタンゴ〜My Favorite Things>
リベルタンゴは、当初わりとソフトな演奏だったのですがゴンチチのパートのアレンジが途中で変わったんじゃないかと思います。ゴンチチお得意の、攻撃的「ジャカジャカジャカ」が入って、より骨太な感じになっていました。
そして、羽毛田さんがキーボードに移動して、加古さんが迎えられて、「最後の曲です」で「My Favorite Things」。今回はここの進行が松村さんで、ちゃんと毎回「Sound of Musicというすばらしいミュージカルがありますが、その中の1曲、My Favorite Things(私のお気に入り)をみんなで演奏します」とちゃんと曲解説してくれていました。もうずいぶん認知されてますが、最初この曲をJRのCMのために作られた曲だと思ってた人かなりいましたから…。
この曲のお楽しみは、やはり羽毛田さんが最初に叩く「コンコーン」(必ずカメラでクローズアップされるから、もう絶対叩き忘れない!)と、今まで格調高い雰囲気でピアノに向かっていた羽毛田さんが突然IKKO化ならぬコムロ化してビンビンキーボードを鳴らすところです。これだけは、何度見ても飽きません。ピアノもいいけど、こういうのも、もっと聴きたいなぁ。
<アンコール>
今回気が付いたのですが、もう会場はほとんどリピーターですから、「最後の曲」で終わるなんて誰も思ってないわけで、出演者の方々も「My Favorite Things」が終わると一通り挨拶をすませてさっさと舞台袖に引っ込んでしまいました。この時間が東京ではさらに短くなっていて、お客さんも以前はここでスタンディングしたりもしていたのですが、もう誰も立ったりもせず、拍手はすぐにアンコール手拍子に変わりました。
どの公演だったか、はけるときに羽毛田さんが床に置かれたバンドネオンに躓きそうになったときがあって、ふとそれを思い出して小松さんを見たら、ちゃんとバンドネオンは自分の手に持っていました。大事な楽器、壊れたら大変。
アンコール曲は「黄昏のワルツ」と復活!「Hello Goodbye」と「情熱大陸」でした。
「黄昏のワルツ」のとき、必ず古澤さんが「みなさんの温かい声援に、私たち全員勇気をいただいたような気がします」と挨拶するのですが、これがとても謙虚でとても好感が持てました。また応援しようという気持ちになります。古澤さんは、本当に言葉の選び方が上手です。
さて、地方公演では省かれていた「Hello Goodebye」が、東京では初日から復活していました。東京は「ズームイン!スーパー」の視聴者はとても多いですから、聴いたことのある人も多かったみたい。でも羽毛田さんが「実はあのお天気コーナーの曲は、このステージにいるメンバーで演奏しているんです」といったときに、ドッと拍手が湧いた日(3月31ズームイン!見てた人がいたんだな)もあれば、「ほーーっ」と会場中が言った日もありました。いずれにしても、好反応で、とても盛り上がりました。復活してよかった!実際テレビで流れるときは、笑里ちゃんのバイオリンがかなりフィーチャーされているので、こうやって演奏してもらえると、松谷さんのピアノのパートとか、普段放送されてないところまで聴けますからね。
そして、最後は羽毛田さんの「最後にもう1曲演奏させてください!情熱大陸!」でパーカッションが鳴り始めるやいなや、前のほうから総立ちに。3日とも立ち上がりはものすごく早かったです。
特に、初日は広い会場を人が埋め尽くせていなかったのでなんだかいつもと違う感じだったのですが、その分その場にいる人たちは一生懸命手拍子している感じでした。この瞬間は毎回思いましたが、本当にみんなlive imageが好きなんだな。
ところで、情熱大陸ではいろんな人が持ち回りでソロを演奏しますが、三上さんのソロはすごく複雑なので一瞬客席の手拍子がグダグダになってしまいます。それを、毎回青柳さんが学校の先生みたいに先導してくれて、青柳さんの手拍子に合わせて客席が立ち直る…どこの会場でもそうでした。青柳さんにはほんとにいろんなところでお世話になってますよね、私たち。
<3daysの総括>
たとえライブの牽引役だった葉加瀬太郎さんが出演しなくたって、出演者が上質な作品を上質な演奏で聴かせてくれさえすれば、live imageは十分に成り立つ、と確信して今年のツアーに臨みましたが、自分は全く間違ってなかったと思いました。ややパターン化しつつあったライブが見直されたことで、live imageは新しいステップに乗ったような気がします。さらにもっと自由に、大胆にチャレンジし続けるライブであってほしいです。
と同時に私を今年最も感動させたのは…本当にイマージュファンはイマージュが好きなんだ!ということでした。広いフォーラムがあんなに熱くなって、サンバを踊る女の人がいたり、羽毛田さんやゴンチチといっしょにガッツポーズをする若い男の子たちがいたり、情熱大陸で思いっきり盛り上がるお客さんの後姿を見ながら、こんなにみんなに愛されているライブなんだ、本当に素敵なファンに恵まれているライブなんだ、と実感。このファンの想いに応えて、末永く続けていってほしい、と心の底から思いました。(080526 kingyo)