traces2005 -AUGUST-
2005年8月のトピックス
8月は、アルバムプロデュースあり、ライブあり、NHK特番ありとバラエティに富んだ足跡を残した羽毛田さんですが、やはり特筆すべきは「日本テレビ系列24時間テレビ28スペシャルドラマ劇伴担当」でしょう!ということで、書庫番所有の関連商品を並べてみました。
まずドラマにちなんで、ずっと前から愛用の「江ノ電マウス」。下の部分の液体の中に、なぜか江ノ電が走っている江の島のミニチュアが入っているすてきなマウスです。もちろんきちんと動きます。
それから、この夏汐留の日テレに遊びに行ったとき、「日テレ屋」で手に入れた24時間テレビオリジナルタオル。これは、羽毛田さん劇伴担当記念に、と特に買い求めたものであります。
「え?わざわざそのために汐留まで?」…まぁ、それもあるんですけど、1/3タンジェント君ほしさに「あ石九博」の行列にも並んだりして…結果、射的の弾を2発ともダイレクトにタンジェント君に当てたにもかかわらず、タンジェント君は倒れてくれませんでした。残念っ!
8月の羽毛田さんの代表作、NTV24時間テレビのスペシャルドラマ「小さな運転士 最後の夢」劇伴とともに、主人公の少年が大好きだった江ノ島電鉄(江ノ電)を取り上げてみたいと思います。
拡張型心筋症という、心臓の難病を持つお母さん(和久井映見)とやさしいお父さん(阿部寛)の一人息子朋くん(中島裕翔)は、自身も母と同じ難病に苦しみながらも、お母さんを見舞うために何度も乗った江ノ電の運転士になりたいという夢を持っています。治療のために、親子3人が離れて暮らさなければならず、大好きなお母さんも朋くんが8才のときになくなってしまいます。朋くん自身の病状も年齢とともに悪化し、高校に進学するころには、「次に大きな心不全の発作がおこれば、命の保障はできない」という状態に。そして、お父さんは「朋くんの余命は3ヶ月もつかどうか」と宣告されます。
上右:キターッ!なんでこんなにわくわくするんだろう?!
下左:江の島駅を過ぎると、次の腰越までは路面電車になります。スリリング!
下右:腰越駅が見えてきたら、車道とお別れ。
朋くんの「江ノ電の運転士になりたい」という夢をなんとかかなえようと、周囲で見守る人々(竜雷太、余貴美子)や江ノ電の職員(草なぎ剛)たちも奔走して、ついに朋くんはタンコロ電車(引退した旧型車輌)のハンドルを握り、運転することができますが、その4日後亡くなってしまいます。
この話は実話をもとにしていて、何年か前に新聞の湘南版に載っていたのを読んだことがありますが、少年が直後に亡くなったことは知りませんでした。確かに夢はかなったけど、できればもっと長く生きて本当の運転士になってほしかった。やりきれない思いの消えない難しいストーリーに、羽毛田さんのメロディーは最後まで控えめに、やさしく見守る感じでした。「普通の子みたく〜したい…」と“夢”を数え上げるところなど、つらくて見ていられないシーンも多くありましたが、よく使われていたやさしいピアノの旋律が痛む心を癒してくれました。
上右:線路と一般道路の境目ナシ。このおおらかさも魅力。
下左:電車から江の島を見ると、こんな感じ。
下右:映画「稲村ジェーン」の舞台、稲村ヶ崎で降りてみました。ドラマに出てきた極楽寺はこの次の駅。
夢はかなったものの結局は少年の死で終わってしまったこのストーリーに、いったいどんな音楽を付ければよいのか、羽毛田さんは悩んで約1週間悶々としたそうです。最近ではめずらしいことだとか。でもその結果、音楽で「持って行ってしまう」ようなものではなく、そっとドラマに寄り添うような作品になったところ、私はとても共感しました。
参加ミュージシャンは、ハーモニカの松田(アリ)幸一さん、ギターの西海孝さん、弦一徹ストリングスほかの皆さん。オープニング、江ノ電が走るシーンでは、アリさんの躍動感あふれるハーモニカが。やっぱり汽車、電車系はアリさんのハーモニカでなくては!
少年が一生懸命愛し続けた江ノ電の魅力、私にもよくわかります。お母さんの思い出だけではなく、この電車とこの土地が持つ魅力が彼をとりこにしたんだと思います。それが少しでも伝わればなぁ、と写真をいっぱい撮ってみました。ぜひ一度乗りに来てください!
上右:稲村ヶ崎から見た江の島はこんな感じ。
下左:私が好きなのは一つ藤沢寄りの七里ヶ浜。構図的に江の島が美しく見えるので、撮影などでもよく使われるポイント。ヘビーな仕事明けは、よく江ノ電に乗ってぼーっとしに来ます。
下右:七里ヶ浜の海側から見た江ノ電。バックは七里ヶ浜高校。隣の駅の鎌倉高校とともに、海辺に建っています。なんて贅沢な環境!!
2005年8月の足跡
はじめは冷夏か?と思いきや、東京はやっぱりダダ暑い8月でした。予想外にデリケートな書庫番も、体が弱ってヨロヨロ。やっぱり8月19日のアリさんこと松田幸一さん&アリバンドのHarmonica Paradiseライブ@南青山マンダラに行けばよかった。ここでライフ補給をしなかったから、今もヨロヨロしているんだ、きっと。重要なポイントを逃してしまいました。なので、このライブの様子をどなたかお知らせください!そうじゃないと、書庫番はずっとヨロヨロし続けます(ノ_;)
CD関連では、奄美大島出身で今年の春デビューした大山百合香さんのセカンドシングル「ブーゲンビレア」を羽毛田さんがプロデュースしました。私はまだCDを手に入れてませんが、大山さんのオフィシャルサイトで聴いた音にかなり興味を持っています。昔夏休みごとに行っていた、南の島々の日陰に吹く涼風を、リアルに思い出す清涼感。まだ暑さが続くうちにきっと手に入れよう。他の収録曲もステキです。特になつかしい「真夜中のギター」をカバーしていてびっくり。名曲はずっと歌い継がれていくんですね。ちなみに、私が数えたところによると、これは羽毛田さんが今年手掛けたCDとしては、通算12枚目みたいです。おそるべし!なペース。
テレビ関連では、不定期放送の「日本の、これから」の第3回目、終戦記念日特集が8月15日に放送されました。羽毛田さんが作曲したテーマ曲は、番組サイトでいつでも聴くことができます。
そして、「紅白歌合戦テーマ曲担当」にも匹敵する興奮度の「日本テレビ系列24時間テレビ28」のスペシャルドラマ「小さな運転士 最後の夢」の劇伴担当。番組全体の視聴率もかなり高かったそうですが、ドラマも26%を超える高視聴率だったとか。
10日 大山百合香2ndシングル「ブーゲンビレア」(AICL1645)発売(プロデュース・演奏)
15日 NHK大型番組「日本の、これから」第3回放送(テーマ曲担当)
19日 松田幸一ライブ「Harmonica Paradise」(南青山マンダラ) 出演
27日 NTV系列24HOUR TELEVISION スペシャルドラマ
「小さな運転士 最後の夢」放送(劇伴担当)