traces2009 -MARCH-
2009年3月のトピックス
正確に言えば3月のトピックスじゃなく4月のトピックスなのですが、来月はどう考えても「ライブ・イマージュ祭り」なので、今号で「PRESENTS III祭り」やっちゃいます。
というのも、私はまさに今日、発売日前日に「PRESENTS III」を入手し、ただいまじっくり味わっていてテンション上がりまくりだからです。
前作「プレゼンツー」から3年、その間作曲した楽曲は数知れず、ドキュメンタリーあり、ドラマあり、アニメあり、ゲームあり、でしたが、今回の楽曲のラインナップを見て改めて感じたのはどの作品をとっても真摯な人生の物語を彩る音楽ばかりであったということ。人生って楽しいことばかりじゃないし、理不尽とさえ思うこともあるけれど、それでも一生懸命誠実に生きた人生はみんな輝いているということを教えてくれた作品ばかりでした。
「PRESENTS」は壮大な代表曲がいくつか入った羽毛田さんの「名刺代わり」のアルバム、「PRESENTS II」は音のタペストリーのような工芸作品的アルバムという印象を私は持っているのですが、今回のアルバムはより羽毛田さんの体内で熟成されている「音」の実像に近い音楽の集まりなんじゃないんだろうか。そんな気がしています。いや、別に実像をはっきり見極めたわけではないんですが、あくまで印象として。
悲劇や絶望のストーリーに寄り添う音楽が「希望」を感じさせる音だから、見ている人はその物語を自分の希望の糧にできる。これは以前の作品も含め、羽毛田さんの作品に一貫して流れるスピリットのような気がします。
では、羽毛田さんご自身は今回のアルバムにどんな思いを持っているのか。
CDができ上がった直後のお便りです。
「PRESENTS III、今日、出来てきました!
ジャケットいいです。中身もいいです。
3枚目はかなり癒されます。アルバムとしてのまとまりがとてもよいので聞きやすい。
書き下ろし新曲も入って14曲とかなりお得!
しかしいつもながら大したスケジュールで作られました。」
羽毛田さん自身もお気に入りの1枚となったらしい。
しかもお得感を忘れない!そして、相変わらずスケジュールは押せ押せ!
さらに、
「全曲羽毛田丈史による、曲目解説が入ってます。」
だそうです。今回も、ちゃーんとブックレットに入ってますのでご安心を。
(第1作目の楽曲解説は、ライブで配られるフライヤーにしか載ってなかった。読みたい方は一部「PRESENTS」のページで読めます。)
ところで、今回の各収録楽曲については、別に「PRESENTS III」特設ページを作りましたので、そちらをご覧ください。(仕事早いぞ自分!だってノリノリなんだもーん)
(090414 kingyo)
2009年3月の足跡
4月からスタートした「プロジェクトJAPAN」の音楽制作が少し落ち着いた3月の羽毛田さんでしたが、テレビ東京の開局45周年記念ドラマ「春さらば」の劇伴制作、さらに自身のソロ3作目となる「PRESENTS III」の制作など、やはり休むひまなくお仕事されていたようです。
成果発表的には、以前にやったお仕事がやまびこのように返ってきた!みたいな感じのコンピレーションアルバム2枚が発表されました。
1枚目は日本テレビ系列の朝の情報番組「ズームイン!!SUPER」のお天気コーナーのBGMばかりを集めたコンピ盤の「朝うた」。羽毛田さんは2008年春のコーナー音楽を担当、毎朝さわやかな気分にさせてくれた「Hello, Goodbye」が収録されました。
もう1枚はイマージュと情報ポータルgooのコラボレーション、goo音楽で行われた「あなたが選ぶイマージュ楽曲」アンケートの上位に選ばれた楽曲を収録した「image request」。羽毛田さんは当然といえば当然!の「地球に乾杯」とイマージュ・オールスターズによる「イマージュアムール」でエントリーしました。余談ですが、書庫番はこの2枚のコンピ盤は記念盤として、未開封のまま保存!であります。
また、待ちに待った柴田淳さんの2008年のライブDVD「月夜PARTY Vol.1」が発売されました。早速入手して東京国際フォーラムでの感動を再体験。1階ながらちょっと遠めだった座席からはよくわからなかったステージの様子が、スターウォーズのドロイドの誰かみたいにくねりまくっていたカメラのおかげでばっちりわかり、羽毛田さんのピアノプレイも堪能。やっぱライブは生&DVDのセットがいいなぁ!このライブはまだレポートが書けていないのですが、時間ができたらぜひメモとDVDを元にレポートしてみたいと思ってます。
定例番組の「日本の、これから」。今回はテレビのこれからについて、テレビ番組制作の最前線にいる方々も討論に参加し、とても興味深かったです。でも、最初から見られなかったので羽毛田さんのクールなテーマ曲は聴けず…。意味なし!
昨年夏の「霧の火」以来の単発ドラマ劇伴となった「春さらば」。開局記念スペシャルドラマにふさわしい、現代社会をリアルに、そして温かく描いた秀作ドラマでした。芸達者な役者さんの演技をさらに印象的にした音楽は、全編チェリスト植木昭雄さんをフィーチャーした、とてもぜいたくなものでした。木管のスペシャリスト平原まことさんやギタリスト古川昌義さん、そしてもちろん羽毛田さんのピアノも加わって、テレビのスピーカーから流れてきたメロディーは、どきっとするほど「いい音」でした。
4日 DVD「JUN SHIBATA CONCERT TOUR 2008 月夜PARTY Vol.1
〜しばじゅん、アイスクリームからサニーへ〜」発売(バンドマスター)
「日本テレビ系ズームイン!!SUPER 30周年記念コンピレーション 朝うた」発売
(#13「Hello, Goodbye」)
18日 アルバム「image request」
発売(#06「地球に乾杯」#13「イマージュアムール」)
21日 NHK「日本の、これから」第23回放送「テレビの、これから」(テーマ曲)
25日 テレビ東京開局45周年記念ドラマ「春さらば」放送(音楽担当)
26日 元ちとせ FM長崎ライブ@とぎつカナリーホール(サポート演奏)